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【書評】日本語の壁に開かれた窓【ガメ・オベールの日本語練習帳】
日本語ではわからない世界がある、ということを最初に感じたのはいつのころだっただろう。
それは11歳で地元の集団旅行で韓国に渡って向こうの少年たちと会ったときだったかもしれないし、中学校で英語圏からやってきたELTと喋ったときだったかもしれない。あるいは、もっと最近で、大学生の頃にモスクワの半地下の劇場で、薄暗い舞台の上に街灯のように現れる俳優たちが演じた『かもめ』を観たときかもしれない。
これ
最近飲んだクラフトビール「ノンアルコールビール ブラック 0.00%」【小樽ビール】
COVID-19の流行による影響は、クラフトビール業界にも当然現れている。
そもそもクラフトビールメーカーの多くは収益として瓶や缶による一般消費者向けよりも樽による飲食店向けの販売のほうが大きい。メーカー自身が飲食店を経営するなど自分で生産から販売までを行うところも多い。
クラフトビールメーカーは購買機会の減少と外食回避の両面から攻められているのだ。
そういう中で、自分の好きなメーカー(正し
風力発電の住民説明会で住民間の溝を見た話
1月22日の夜に唐津市の七山公民館で行われた風力発電事の住民説明会に行ってきた。
これは大阪の大和エネルギーが昨年から計画している風力発電事業についての説明会で、計画地は会場のあった七山地区の北部に位置する女岳の山頂付近になっている。そこに8~10基の風車が建設するという。
風力発電所は環境影響評価(環境アセスメント)なくして建設することはできないので、同事業者は昨年からそのプロセスに入ってい
中曽根康弘閣下を顕彰する~マスコミは「教育改革の先駆け」を讃えよ!
文部科学省が国立大学に故中曽根康弘閣下に弔意を示すよう求めていたことが取り沙汰されている。
全くもって嘆かわしい。メディア記者諸賢は中曽根閣下の偉業を不勉強とみえる。国民を扇動するマスコミに代わって、卑小な一物書きではあるが、御方の大業をここに記すこととする。
教育改革の先鞭中曽根康弘閣下は改革の人である。その大望は首相となる前から自民党の内外で発信され、就任された時には行政改革と「戦後政治の
【飲む書くポチる#1】赤くても、ビール【忽布古丹醸造・ハシカプ】
クラフトビールの話がしたい私はクラフトビールが好きだ。大学時代にクラフトビール・バーに入ってから、その風味に、奥深いビール作りの担い手たちの情熱に、魅了されてきた。
そうやって飲み始めてから10年が経とうという今、日本のクラフトビール業界にも新型コロナウィルスの感染拡大が暗い影を落としている。クラフトビールの供給先だった飲食店の営業が難しくなっているからだ。そして、業界各社は家庭向けへの供給拡大
施設名公表にガイドラインが必要なワケ
大阪府が休業していないパチンコ店を公表すると報じられていました。
最初にニュースを聞いたとき、「本当かな?」と思いました。内容よりも、最後に付け加えられた、「コロナ特別措置法に則って」という部分です。
「本当に法律で出来ることにしてあるのか?」
もちろん、行政が行うことは法律に則って行われますし、それは正しく行われているはずです。ですが、今回のような「粗っぽい」ケースが、本当に法律で許されて
私がnoteに綴ること
フリーライターをやる、ということに決断はあまりいらない。
もちろんこれは、オカネが稼げるか、という点に目を瞑れば、という条件付きの話で、現実にこれで生計を立てようとすれば、会社勤めであったときに比してしゃかりきに書く必要があるし、それなりに業界内での信用とでもいえばいいか、コネクションのひとつやふたつ、持っておかないと手始めの仕事がまず来ない。
そういう類いのものがないなかでも、やるか、と決めるの