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最近飲んだクラフトビール「ノンアルコールビール ブラック 0.00%」【小樽ビール】

COVID-19の流行による影響は、クラフトビール業界にも当然現れている。

そもそもクラフトビールメーカーの多くは収益として瓶や缶による一般消費者向けよりも樽による飲食店向けの販売のほうが大きい。メーカー自身が飲食店を経営するなど自分で生産から販売までを行うところも多い。

クラフトビールメーカーは購買機会の減少と外食回避の両面から攻められているのだ。

そういう中で、自分の好きなメーカー(正しくは醸造所なのでブリュワリー)がなくならないようにと時々通販で買ったりしているが。実は筆者は酒に強くないのであまり飲めないのである。

どーしたものかなーと考えていたところ、たまたま覗いたAmazonでこのビールを見つけた。

「ドイツ製法」ノンアルコールビールは添加物なし

そもそも筆者は日本のノンアルコールビールに不満があった。麦の香りがイマイチなビール風飲料だったからだ。日本のノンアルコールビールは発酵途中の物に添加物を入れてビール風に仕立てる、という作り方なので、どうしても「エセ」っぽい。

この「ノンアルコールビールブラック」はドイツ式で作られている。ここでいう「ドイツ式」とは、一度ビールとして造り、その後にアルコールだけを除去するという製法を指す。日本に輸入されているドイツのノンアルコールビール『ヴェリタスブロイ』や日本ビール株式会社が同国企業に委託製造している『龍馬1865』等も同様の造り方を採用している。

(これ国産って書いてるけど厳密には違うよなあっていつも思ってる)

この『ブラック0.00%』はコーヒーと見まごうほど黒々としている。味、香りもドイツ風のビールを作り続けてきた小樽ビールらしいコクが強いもので、その「焦げ」の風味に筆者は驚いた。

なにせ「クラフトビールブーム」などと言われて持ち上げられてきた昨今、飲んでいたのはアメリカ流に解釈し直されたビールだったから、ホップの香りを前面に出し、味はマイルドという代物ばかりだった。酵母と麦の香りを引き立てるこのビールの、それもノンアルコールでここまで「際立った」味を出していることは唯一無二だ。

クラフトビールブリュワリーがノンアルコールビールを作っているところは珍しい。筆者の知る限りでは小樽ビールと同じく北海道が拠点のオホーツクビールぐらい。九州なので送料が高くつくが、今度はこっちを飲んでみようか。


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