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世の中どうよ

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世の中、社会、不満もありましょう。憤りもありましょう。ほっとするニュースがあればいいですね。自分もその中に確かに存在する、その世の中。少しでも別の視点があれば、シェアしたいなと思…
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#歴史

ひとの移動

ひとの移動

新型コロナウィルス感染症が、日本では依然厳しい情況である。よくぞ医療機関が動けていると驚くが、関係者の苦労と緊張は休み無く続き、いつ破綻してもおかしくないようにも思われる。ワクチンの効果は、やはりありがたいものだったと言えるだろう。
 
歴史の中で、こうした感染症は度々起こっている。SARS(重症急性呼吸器症候群)が世界的に恐れられたのがもう20年も前であり、以後大きな病院にはその警告がずっと掲示

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『差別の日本史』(塩見鮮一郎・河出書房新社)

『差別の日本史』(塩見鮮一郎・河出書房新社)

2022年発行。著者は、河出書房新社から出て作家となり、日本史のいろいろな時代について調べ、とくに貧民などのことを本に描いているようである。その中で、「差別」の問題に特化してまとめたのが本書である。
 
恥ずかしながら、私の知らない言葉がたくさんあった。確かに、歴史の中である時期に使われていたようなものについては、そうした文献を知ることなしには見聞がないだろう。恥ずかしながら、冒頭に掲げられていた

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みんなとおかみ

みんなとおかみ

いまとなっては非常に失礼で差別的なジョークであるが、昔、こんなのがあった。世界各地の乗客を乗せた船が、沈没しそうになった。救命道具の数が限られているため、船長は、なんとかうまく言って、乗客の男たちに、海へ飛び込ませようとする。「飛び込むことは規則だから」とか「飛び込めばヒーローですよ」とか言うと、それぞれある国の男が飛び込んで消えていく。そこに日本人がいた。船長は何と言ったか。「みんな、飛び込んで

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本質が露呈し始めているために時代は急に変わる虞がある

本質が露呈し始めているために時代は急に変わる虞がある

日に日に情況が変わる。感染症と医療の現場、また経済的目論見。大切にしなければならないものが、たくさんある。それらをどう成立させていくか、そこに政治的手腕が発揮されようが、民主社会であるならば、一人ひとりがそれを担っているはずである。都合の好い時だけ、政治が悪い、と言い放ち、自分が正しいというテリトリーを守ろうとすることが、知識人の中にも蔓延している。これではむしろ、ただのガス抜きを演じているだけと

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時代は一気に変わり得る

時代は一気に変わり得る

幾度か綴ったことかと思う。エスカレータで片側を空けるという「習慣」は、狭い横を慌てた人が追い抜くという危険行為を助長する。近年ようやく鉄道会社も、全面的にそれを禁止するように動き始めた。安全のためなら、と私も協力すべく、それでも空けられている右側(関西は逆であろう)に立つようにしている。
 
俺は歩かないからね、と左側に立つのは、危険な歩行を助長することになるので、責任逃れにしかならない、と私個人

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結婚が決まったというニュース

結婚が決まったというニュース

秋篠宮家長女の結婚発表は、決して小さなニュースではない。だが、いつも饒舌なキリスト教の有力者たちから、これについての話題が出てこないように見受けられる。ふだんであれば、こうした大きな話題には、一言居士としてきっと口を出す人々も、沈黙しているように見える。何故なのか。
 
天皇家について反対的な意見をもっている教派やグループも多々あることを知っている。ここは口を出すべきではないのか。そう言えば普段か

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