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こころ

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ひとのこころ、見つめてみます。自分のこころから、誰かのこころへ。こころからこころへ伝わるものがあり、こころにあるものが、その人をつくり、世界をつくる。そんな素朴な思いに胸を躍らせ…
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#100分de名著

『別冊100分de名著 宗教とは何か』(釈徹宗・最相葉月・片山杜秀・中島岳志・NHK出版)

『別冊100分de名著 宗教とは何か』(釈徹宗・最相葉月・片山杜秀・中島岳志・NHK出版)

テレビでおなじみのシリーズだが、2024年の年頭に放送された番組から半年後、こうした書籍という形で改めて世に問うことになった。もちろん番組そのものの再録ではない。四人の論者が、それぞれの立場から、それぞれの視点によって、「宗教とは何か」について語っている。
 
サブタイトルは「「信じること」を解明する」となっているが、的を射たまとめであるだろう。宗教団体を問うたのではない。個人の信条についてである

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孤独ではない

孤独ではない

前回の100分de名著「古今和歌集」での、当該の和歌について、もう少し考えてみようかと思う。
 
月見ればちぢに物こそかなしけれわが身ひとつの秋にはあらねど (大江千里)
 
秋は私にだけやってくるわけではないけれど、自分だけに秋が来たような気がする。「物こそかなしけれ」の強調は、そこをこそ詠嘆の要とすべきところであるはずだ。それは正道である。
 
だが、司会者がこれを、自分だけではない、という方

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「こころ」と「ことば」

「こころ」と「ことば」

Eテレの「100分de名著」が、10年を超えて淡々と続いている。質を落とさず、さらに新たな視聴者も獲得しながら、健闘していると思う。
 
伊集院光氏が司会を担当してからも、すでに10年だというから、息が長い。この人がまた、いい味を出している。司会というよりは、生徒のようである。そして、鋭い質問や意見を呈することに、いつも感心している。
 
この11月には「古今和歌集」が取り上げられている。私は改め

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100分de名著・中井久夫スペシャル

100分de名著・中井久夫スペシャル

100分de名著もずいぶんと多くの本を紹介してきた。功績は大きいと思う。2022年12月、取り上げられたのは「こころの医師」中井久夫先生である。一冊の本ではなく、4週にわたり5冊(最後の週は関連する2冊を扱う)の著書を読み解いてゆく。
 
2022年8月、中井久夫先生が亡くなったとの知らせは、多くの人にショックを与えたと思われる。年齢を重ねていたとはいえ、どれほど多くの人の苦しみを解くのに貢献して

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群衆の怖さ

群衆の怖さ

ソウルの繁華街「梨泰院(イテウォン)」で多数の死者や負傷者を出した事件が、痛々しく報道されている。2002年10月末のことだ。韓国でも、若い人たちを中心として、ハロウィーンの騒ぎは大変なもののようだ。
 
韓国では、3月頃が一番新規感染者が多く、一日あたり60万人を超える日(16日)もあった。事故の日のころにも日々3万人以上の新規感染者を数えており、人口が日本の半分以下であることを思えば、決して安

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『100分de名著 金子みすゞ詩集』

『100分de名著 金子みすゞ詩集』

Eテレで月曜日夜から本放送が流れている番組「100分de名著」は、東日本大震災の直後から続いており、好評である。私もこの番組で、何冊の良い本と出会ったか知れない。早いところ「聖書」そのものが出てこないかと愉しみにしているが、それはともかく、2022年1月は「金子みすゞ詩集」が取り上げられている。
 
子どもたちには、四半世紀前ほどからおなじみである。特に「私と小鳥と鈴と」は心に残るものとなっていた

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『群衆心理』

『群衆心理』

(ギュスターヴ・ル・ボン/100分de名著2021年9月放送テキスト)
 
邦訳だがすでに関心をもって新しい訳のものを読んでいた。それは私の中に大きな位置を占めた本となった。百年以上も前に指摘されたことが、私の常々考えていることに大きく重なってきたからだ。当時の社会慣習や背景と今はもうずいぶん変わっている。もはや古典として、そのままでは使えないかもしれない社会心理の指摘ではあるが、私は今だからこそ

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沖縄を思い、われを悔やみ、いまを憂う

沖縄を思い、われを悔やみ、いまを憂う

沖縄にとり、この時期は特別な時となる。もちろん、4月28日のような屈辱の日も大きなものだが、1945年の4月から6月(ないし7月)にかけては、この世の地獄のようなものだっただろうと思わざるをえない。
 
その加害者の一人として、私はいまのほほんとヤマトにいる。
 
ちょっと歴史の教科書で記述される程度のものでしか頭に置かなかった私が、何かのきっかけでそれを知り詳しく調べることにより、のめりこんで行

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