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選挙について

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#れいわ新選組

選挙総括2。共産党は長期の低迷

選挙総括2。共産党は長期の低迷

データを用いた衆議院選の総括。最初の記事(自民公明党)に続き
今回は共産党。

相関係数0.99(=自民公明と同じ)で「確実に正の相関」です。
とにかく「マクロなトレンド」、「戦略策定の前提」ですね。
*因果関係、質的分析、ミクロな分析は別途必要

【前回比91%でバッチリ。】自民公明は本当にあっぱれ。
■全国11ブロックの比例代表獲得票数が
ほぼ「前回比107%」で説明できちゃう。

「間違いな

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選挙総括1。自民党と公明党

選挙総括1。自民党と公明党

『選挙は何万回と行われ、公式データが残っている。
だから冷静に分析すると「かなりのことが事前に分かる」分野。』
これは、コチラの記事でも書いた通り。
 つまり『定石』『勝つ戦略』が明確に存在する。

朝日新聞の記事『野党共闘、当落を分けたものは?』よりも、僕のマガジン「選挙について」の方がよっぽど質が高いです(泣)

さて
で、データを用いた選挙総括。
まずは自民党。
*自民党と公明党は立候補者調

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祝・吉田はるみ当選:東京8区分析2。

祝・吉田はるみ当選:東京8区分析2。

前記事の通り
◉東京8区、吉田はるみ当選は奇跡の積み重ねだったと。
◉地域での地道な活動があったこその結果
 にプラスして
◉山本太郎の件で全国注目の選挙区となり空中戦も味方につけた...
などなど「9・7・2法則」に則った勝利だった、と まとめました。

それにしても下記の計算があまりにバッチリで『立憲だけの勝利でなく、野党共闘の勝利』だと判明したので、野党共闘の意義が問われている中、「もし~

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祝・吉田はるみ当選:東京8区の分析。

祝・吉田はるみ当選:東京8区の分析。

選挙分析の基本は【得票実数】。
なぜならば「地べたを這って一票一票積み重ねる」から。

早速みてみよう。

【得票数】吉田はるみ、6万1千票の積み上げ。

上記の実数の意味は過去選挙からの推移で分かる。

前回→今回)前回にプラス6万1千票積み上げ。
■吉田はるみ:7万6千超 → 13万7千超
  共産党:2万2千超  → 吉田さんへ
  円よりこ(女)1万2千弱 → 吉田さんへ

=吉田はる

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~総括⑩ありえる?【最後の戦略。】

~総括⑩ありえる?【最後の戦略。】

最後に紹介するのが「最も本質的」つまり「長期で目指すべき」戦略。
これが達成できれば「勝つのが簡単」になるが、「その状況を達成するのが難しい、短期ではできない」ものだと思う。

<野党の奇跡:野党支持率28%を達成>要は「9・6・3」だの「9・7・2」だの書いてきたが、つまるところ「野党支持者が増え、野党の支持率が高ければいい」のが結論。

要は自民党は「自分たちの支持者が多い」。
だからこそ「自

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~総括⑨太郎が狙う?【奇跡的な戦略】

~総括⑨太郎が狙う?【奇跡的な戦略】

選挙は冷静に分析すれば「かなりのことが事前に分かる」から、そこから【確実に勝てる戦略①】、【実現可能性ある戦略②】が導き出せる。
今回は、「より難しい、準備が必要?偶然に任せる?...戦略」です。

<ターゲット戦略3:異常な関心度で投票率激増>これは非常にレア、数少ないケースです。
代表例が沖縄県知事選(2018)玉城デニーの勝利です。

・自民から2割:無党派層:7割:野党層:9割

見た目が

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~総括⑧太郎が【実現可能性ある戦略】

~総括⑧太郎が【実現可能性ある戦略】

選挙は何万回と行われ、公式データが残っている。
だから冷静に分析すると「かなりのことが事前に分かる」分野。
そこから分かった【確実に勝てる戦略①】はあるけど(=コチラ)、
それとは別の、ターゲット②について。

<ターゲット戦略2:圧倒的な世論で無党派7割>これは「自民党から3割なんて取れない」「でも、なんとか勝つ」ための戦略です。 でも、実例は1つしか見つかりませんでした。

自民から2割以下で

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~選挙総括⑦太郎が勝つ【確実な戦略】

~選挙総括⑦太郎が勝つ【確実な戦略】

この記事(最後)で書いたとおり
◉マーケティングの基本はターゲッティング
 太郎には4つの選択肢がある。

まず【最も確実】なターゲット(&戦略)から始めよう。

<ターゲット戦略1:自民支持者を狙う>これはいくつもの選挙で事例がある、有名な戦略。
『9・6・3の法則』です。
・自陣営(野党共闘で統一候補にし)その9割を固める
・浮動票/無党派層の6割をおさえる
・自民票の3割を取る

例1 埼玉

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都知事選総括⑥小野たいすけの戦略性

都知事選総括⑥小野たいすけの戦略性

今後、山本太郎、れいわ新選組への提案を考えてゆくにあたり、まずは小野たいすけの選挙対応から学びを改めて共有したいと思います。

<基礎票の積み上げと質の高い選挙運動>れいわ新選組は昨年比例で24~45万票。
でも支持率0.4%(東京都)で地方議員いないから、ポスボラは頑張っているけれど「フルで動ける、プロのマンパワーは非常に少ない」ですね。
 これは選挙で獲得した票は、信頼や具体的な人間関係の積み

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都知事選総括④得票数と支持率と...

都知事選総括④得票数と支持率と...

様々なデータを分析しつつ、「自民党の強い理由」、「れいわ新選組の良かった点や課題」、「各党の状況」などを明らかにしていきたい。

<1:前回比例得票数との比較> 昨年の参院選比例区の各党獲得票数と、今回の想定政党支持者数(&候補者獲得数)を比較した結果が下記の通り。
 今回の出口調査で確認された支持政党割合から最新の政党支持者数が想定できる。 
 それが比例獲得票数よりも多ければ「党勢拡大できてい

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都知事選で不思議なこと。

都知事選で不思議なこと。

<1:投票率が高い。誰が?なぜ?>想定していた投票率より5~10ポイントも高かった。
・もっと低いと思った理由は都知事選二期目全選挙でそうだから(僕の記事では50%想定としました)、あるいはコチラ(読売新聞)

通常であれば45~50%の投票率だったはずが55%となった。

これは結構大きいこと。
これが分からないと、厳密にはきちんとした分析ができない。
分かる人は教えてほしいなぁ。

例えば仮説

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都知事総括③得票数と評価

都知事総括③得票数と評価

<各候補者の得票数:小池ゆり子の一人勝ち!?>下記 主要候補者5名の獲得票数(僕の予想)
小池ゆり子  366万(360万~)
宇都宮けんじ  84万(120万~)
山本太郎    66万(55万~90万)
小野      61万(52万)
桜井誠     18万(11万)
 ということで、かなり読み通りでした;自画自賛。

これをもって「小池ゆり子の大勝」で終わらせては意味がないですので、事前予

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都知事選挙総括②売名行為か?党利党略か?

都知事選挙総括②売名行為か?党利党略か?

<売名だろ!批判に対して>かねてより『都知事選を山本太郎のアピールのために利用するのは反対はしない。でも、「勝つ可能性がゼロ、勝つ気がない」なら反対。』と言ってきました。 

で下記いやぁ立花さんは頭が良いですね、下記が名言。

『選挙は全て売名です。』by立花孝志

<党利党略のために使っただろ!>はい。
選挙というのは党利党略で使うものです。
それが『普通』です。 良いか悪いかは別にして。

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都知事総括①完璧な戦略1でした。

都知事総括①完璧な戦略1でした。

<”現職による完璧な戦略1”というシンプルな結論>そもそも選挙とは細かいデータが残るため、かなり分析もできるし予測もできる。つまり、準備がきちんとできる活動です。

 で、きちんと分析して「勝つためには2つの戦略がある」、言い換えると「2つしか戦略はない」とコチラで書きました。

今回の結果は「小池ゆりこによる戦略1」でした。
  以上。

まぁ 総論 これだけです。

つまり、現職は「いかに無風

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