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選挙について

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記事一覧

選挙総括6.国民民主。相変わらず賢い!

選挙総括6.国民民主。相変わらず賢い!

【国民は賢く闘い健闘した!】総括としては「党から離脱者・立憲に移籍が出る」劣勢な中で賢く闘い貢献した、と言えます。
 「小野たいすけ@都知事選2020」のように、賢い戦い方、僕は好きです。
要は弱者・チャレンジャーとしてメリハリのついた(戦略的な)活動する、ってことですね。 詳細は別途になりますが、「確実に勝てる場所に丁寧に投資」、そんなイメージですね。

【「希望の党の26%」で説明できちゃう。

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選挙総括5。社民の健闘

選挙総括5。社民の健闘

2021年衆院選では、今までと大きく異なる傾向があった。
「弱小政党が生き残る・健闘」した。
次記事予定の、国民民主も「選挙前議席より増え」、れいわも同じです。

前置きは置いておいて端的に結果を紹介。

【社民は前回比117%で順調!】社民党は比例ブロックでの得票を見る限り、かなり健闘した。

【東北、北陸、四国ブロックはなぜ低迷?】モデル値と比較して
低迷したのが、東北、北陸、四国、九州ブロッ

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選挙総括4。維新は躍進。だけれど!?

選挙総括4。維新は躍進。だけれど!?

データを用いた衆議院選の総括。「自民公明」、「共産党」、「立憲」に続き、今回は日本維新の会。(相関係数0.962、最後に記載)

引き続き、先日の衆院選での
■全国11ブロックの比例代表獲得票数について。

【前回比238%でバッチリ!?】「間違いなく今回の躍進は維新」なのです。
前回比で238%。

まさに「急成長のベンチャー」かよっ...

前回(2017)比で238%、前々回(2014)比で

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選挙総括3。立憲は順調。じゃない!?

選挙総括3。立憲は順調。じゃない!?

データを用いた衆議院選の総括。「自民公明」、「共産党」に続き
今回は立憲民主党。

■全国11ブロックの比例獲得票数(2021衆議院選)
・モデル値を算出したら、今回の相関係数0.964で「確実に正の相関」です。
とにかく「マクロなトレンド」、「戦略策定の前提」ですね。
*この標準結果をベースに「個別の要因」をミクロで確認してゆく、という使い方ができると思います。
因果関係、質的分析、ミクロな分析

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選挙総括2。共産党は長期の低迷

選挙総括2。共産党は長期の低迷

データを用いた衆議院選の総括。最初の記事(自民公明党)に続き
今回は共産党。

相関係数0.99(=自民公明と同じ)で「確実に正の相関」です。
とにかく「マクロなトレンド」、「戦略策定の前提」ですね。
*因果関係、質的分析、ミクロな分析は別途必要

【前回比91%でバッチリ。】自民公明は本当にあっぱれ。
■全国11ブロックの比例代表獲得票数が
ほぼ「前回比107%」で説明できちゃう。

「間違いな

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選挙総括1。自民党と公明党

選挙総括1。自民党と公明党

『選挙は何万回と行われ、公式データが残っている。
だから冷静に分析すると「かなりのことが事前に分かる」分野。』
これは、コチラの記事でも書いた通り。
 つまり『定石』『勝つ戦略』が明確に存在する。

朝日新聞の記事『野党共闘、当落を分けたものは?』よりも、僕のマガジン「選挙について」の方がよっぽど質が高いです(泣)

さて
で、データを用いた選挙総括。
まずは自民党。
*自民党と公明党は立候補者調

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祝・吉田はるみ当選:東京8区分析2。

祝・吉田はるみ当選:東京8区分析2。

前記事の通り
◉東京8区、吉田はるみ当選は奇跡の積み重ねだったと。
◉地域での地道な活動があったこその結果
 にプラスして
◉山本太郎の件で全国注目の選挙区となり空中戦も味方につけた...
などなど「9・7・2法則」に則った勝利だった、と まとめました。

それにしても下記の計算があまりにバッチリで『立憲だけの勝利でなく、野党共闘の勝利』だと判明したので、野党共闘の意義が問われている中、「もし~

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祝・吉田はるみ当選:東京8区の分析。

祝・吉田はるみ当選:東京8区の分析。

選挙分析の基本は【得票実数】。
なぜならば「地べたを這って一票一票積み重ねる」から。

早速みてみよう。

【得票数】吉田はるみ、6万1千票の積み上げ。

上記の実数の意味は過去選挙からの推移で分かる。

前回→今回)前回にプラス6万1千票積み上げ。
■吉田はるみ:7万6千超 → 13万7千超
  共産党:2万2千超  → 吉田さんへ
  円よりこ(女)1万2千弱 → 吉田さんへ

=吉田はる

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~総括⑩ありえる?【最後の戦略。】

~総括⑩ありえる?【最後の戦略。】

最後に紹介するのが「最も本質的」つまり「長期で目指すべき」戦略。
これが達成できれば「勝つのが簡単」になるが、「その状況を達成するのが難しい、短期ではできない」ものだと思う。

<野党の奇跡:野党支持率28%を達成>要は「9・6・3」だの「9・7・2」だの書いてきたが、つまるところ「野党支持者が増え、野党の支持率が高ければいい」のが結論。

要は自民党は「自分たちの支持者が多い」。
だからこそ「自

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~総括⑨太郎が狙う?【奇跡的な戦略】

~総括⑨太郎が狙う?【奇跡的な戦略】

選挙は冷静に分析すれば「かなりのことが事前に分かる」から、そこから【確実に勝てる戦略①】、【実現可能性ある戦略②】が導き出せる。
今回は、「より難しい、準備が必要?偶然に任せる?...戦略」です。

<ターゲット戦略3:異常な関心度で投票率激増>これは非常にレア、数少ないケースです。
代表例が沖縄県知事選(2018)玉城デニーの勝利です。

・自民から2割:無党派層:7割:野党層:9割

見た目が

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~総括⑧太郎が【実現可能性ある戦略】

~総括⑧太郎が【実現可能性ある戦略】

選挙は何万回と行われ、公式データが残っている。
だから冷静に分析すると「かなりのことが事前に分かる」分野。
そこから分かった【確実に勝てる戦略①】はあるけど(=コチラ)、
それとは別の、ターゲット②について。

<ターゲット戦略2:圧倒的な世論で無党派7割>これは「自民党から3割なんて取れない」「でも、なんとか勝つ」ための戦略です。 でも、実例は1つしか見つかりませんでした。

自民から2割以下で

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~選挙総括⑦太郎が勝つ【確実な戦略】

~選挙総括⑦太郎が勝つ【確実な戦略】

この記事(最後)で書いたとおり
◉マーケティングの基本はターゲッティング
 太郎には4つの選択肢がある。

まず【最も確実】なターゲット(&戦略)から始めよう。

<ターゲット戦略1:自民支持者を狙う>これはいくつもの選挙で事例がある、有名な戦略。
『9・6・3の法則』です。
・自陣営(野党共闘で統一候補にし)その9割を固める
・浮動票/無党派層の6割をおさえる
・自民票の3割を取る

例1 埼玉

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都知事選総括⑥小野たいすけの戦略性

都知事選総括⑥小野たいすけの戦略性

今後、山本太郎、れいわ新選組への提案を考えてゆくにあたり、まずは小野たいすけの選挙対応から学びを改めて共有したいと思います。

<基礎票の積み上げと質の高い選挙運動>れいわ新選組は昨年比例で24~45万票。
でも支持率0.4%(東京都)で地方議員いないから、ポスボラは頑張っているけれど「フルで動ける、プロのマンパワーは非常に少ない」ですね。
 これは選挙で獲得した票は、信頼や具体的な人間関係の積み

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都知事選総括⑤山本太郎の得票

都知事選総括⑤山本太郎の得票

主にNHKの出口調査から、山本太郎はどんな層から得票できた/できなかったのか?を確認したい。

<男性に強く、30、40代に強い>・山本太郎の知名度は9割超だと思う。
 それに対し、宇都宮さんはどんなだろう。小野さんも無名ですよね。

 そんな中で
 ◉宇都宮さん:男性でも女性でも太郎より得票が多い。
 ◉宇都宮さん:20代、50代以降で太郎より多い(10代不明)。
 ◉宇都宮さん:30代で太郎と

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