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都知事総括①完璧な戦略1でした。

<”現職による完璧な戦略1”というシンプルな結論>

そもそも選挙とは細かいデータが残るため、かなり分析もできるし予測もできる。つまり、準備がきちんとできる活動です。

 で、きちんと分析して「勝つためには2つの戦略がある」、言い換えると「2つしか戦略はない」コチラで書きました。

とちじ2戦略

今回の結果は「小池ゆりこによる戦略1」でした。
  以上。

まぁ 総論 これだけです。

つまり、現職は「いかに無風にするか?」という勝負をした訳です。

<なぜ太郎に勝つ可能性があったのか?>

はい。「風を起こせば勝つ可能性はあった」と今でも思ってます。
それは歴史的分析を踏まえ勝つための4条件に合致する可能性があるから。

とちじ条件

ただし、何度も何度も書いてきたが「宇都宮さんとタッグすべき」と夢見てた、だって、その方が簡単だと思ったしね...。悔し――が、過去の話。 

 太郎が宇都宮さんと分裂した上でも「風を起こした上で、さらに、1~4条件すべてを幅広く共感してもらう」ことができれば勝てたはず。

 まぁ「全部が広く伝わるようにマーケティングが成功する」っていうのは奇跡的なんですがね。

<『風を起こす?』はテレビ討論会にかかっていた>

太郎陣営が『風を起こさないと勝てない』=『テレビ討論会が必須』と理解していたと思います。でも、僕も「1回もやらない」なんてことがあり得るとは思いませんでした。

 本当に、まっとうに考えれば”NHK討論会に公党の代表として生出演”もできると思ってたし、いつもあるように都知事立候補すればテレビ討論会があると思ってた。

 相手はガチだな、本気だな。 
 事後の反省となりますが「まっとうかどうか?」なんて関係ないな。
本当に政治は闘いだから、こちらも賢くならないといけないなと思いました。でも、「1回もテレビ討論がない」っていうのは想定できなかった...。

<宇都宮さんとの票割れについて>

これは池戸さんの選挙前の読み・記事(コチラ)が素晴らしかったですね。
なるほど~。池戸さんの記事が出た時点で、僕はピンと来なかったけれど、池戸さんの解釈が正しかった、さすがですね~ 

・「立憲支持層のある程度は小池さんを支持する」と。
・立憲支持層が”僕が思った以上に”ふわふわしてた、と。
あとは
・前回の経緯もあり、宇都宮陣営が「政党でなく市民支持者が主導権を握る」という考えでいたから?か、「党としては薄い応援」だったのでは?と思います。そして、そのことが原因となったのか分からないけれど、立憲の支持母体の連合東京が小池支持を決定してしまった。 これは宇都宮獲得票にとっては非常に大きなインパクトだった。
 現場で頑張った一人一人にとっては「薄い応援??」と怒りを買う表現かと思うのですが、得票の結果としても「立憲の4割が小池を支持」「立憲支持者のうち、宇都宮さんへの投票は約半分に過ぎない」出口調査の結果は悲しいかな事実...。

 僕は当初理解できていませんでしたが、そんな状況は当然山本太郎は想定できたのでしょうから、改めて「分裂はベストじゃない」けれども「仕方ないし、勝つ可能性がある」と考えたとしても不思議ではないと思います。

 選挙結果が出た後の記者会見にて、山本太郎が出馬検討中に行ったネット世論調査で小池さん支持率52%、宇都宮さんや、当時取り沙汰されていたホリエモンも同じく5%だったことを公表しました。 そのことも加味して山本太郎は「今回の都知事選、野党統一候補にしても勝てたとは思わない」旨の発言をしています。

 確かに「構図だけが重要」とは思わないですが、一般論として過去のデータもみたうえで、その意見には僕は全く同意できません。

野党が本気になって統一すれば、それが一番良いに決まってる、それは否定できない」、「構図(立候補者数)の設計で勝敗の4割は決まる」、僕は今でもそう思います。
だから、上記のように山本太郎が知事に当選するのも奇跡を起こす必要あったし、同じように「山本太郎とタッグになれば、宇都宮さんが都知事になる」のも可能性があったと今でも思います。
 もう今や「これ以上お互いバトるの辞めて~」悲鳴。


ーー参考になる振り返りーー

Cargoさんの振り返り(コチラ

レイバーネット「準備不足で負けるべくして負けた


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