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読んだ本、読みたい本。 漫画や本の話題多めの日のこと。
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#おすすめ本

冬の日誌

冬の日誌

今年ほど、新年という実感のすくない年ははじめてで、なんとなく冬の空気に押し込められているような、静けさや暗さの方につよく引っ張られる感じがつよい。なぜなのかは不明。

正体不明の不安に駆られることは時々あるけれど、ひさびさに、おっとこれはいけねぇ。というかんじ。なぜだろうか。

人より自信があるわけでもないし、人より自信がないわけでもない。そして人と比べることに何の得もないことはとっくにわかってい

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人生の中できっと思い出し続ける、忘れてもいい

人生の中できっと思い出し続ける、忘れてもいい

Instagramで読書日記だけではなく、日常のことも投稿するようになった。なんのことはない、ノートだけが並ぶ投稿欄の見栄えにあきてきたのと、日によって違う写真の光の加減が妙に気に障ったという理由なのだ。

そうすることで、InstagramとTwitterとnoteの境目が曖昧になり、3つも本当にいる?という問いが生まれ、書き分けにも悩み、やれこまったとなっている。

もとは誰かに見てもらうため

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余韻から抜け出せず

余韻から抜け出せず

この間ついに『カラマーゾフの兄弟』を読み終え、興奮の中まだ自分の中で感想を書けるまでに整理されておらず、いつものコラージュ読書日記を作りかけては出来栄えに納得できず途中で放り投げ、先にずっと書きたくてうずうずしていた相関図をまとめようと、上巻から順にぱらぱらと人物描写部分を改めて読み直している。

カラマの新潮社の解説を読み、えっそうなのとびっくりした部分があったので、光文社の方の解説も読みたくて

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死ぬまでに読みたい本

死ぬまでに読みたい本

昼に食べたタイの麺料理 ( 名前なんだっけ ) がおいしすぎて、できるならば今日も明日も食べたい。数年前からタイやベトナムの料理に夢中なわたしは、はやくお店でビールを飲みながら夜に食べたい、もしくは本場に食べに行きたい!と、そわそわ待っている。いつだって、できるだけおいしく過ごすことは私の中で優先度が高い。

昼ごはんを食べて、本屋へ寄って帰るというのが土曜日の恒例となっていて、買う目的のものがな

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あの本買っちゃいまして

あの本買っちゃいまして

話題の『東京の生活史』買っちゃった。
かわいくない値段に震えながらも、この魅力的な厚みと『断片的な社会学』の岸政彦さん編集のインタビュー集ってそりゃ買わないわけにいかないでしょうよ…と、数日考えて、いやこれは今買う!と決意し、本屋からの帰り、重くてひぃひぃ言いながら持ち帰った。

たまたま集まった聞き手の方が、たまたまひとりの知り合いに声をかけ、その生活史を聞く。それを持ち寄って、一冊の本にする。

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