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音楽を作るために考えていること

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2018年6月の記事一覧

依存しているが依存していていい

依存しているが依存していていい

多かれ少なかれ何かに依存している。人間をやっている以上は仕方がない。

アルコールやクスリ、ギャンブルに恋愛、子育てや勉強に仕事にトレーニング、宗教なんかも、依存に当たるだろう。「それを取り上げられたらパニックになってしまうようなもの」が誰しもにあると思うのだ。

そこそこ人間をやってきて、手に入れたのは「ある程度の開き直り」だ。
僕の場合、「依存と向き合っちまえばいい」という結論を出した。

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干渉いらない

干渉いらない

「対立やケンカがいいことだ」と無条件に思っている人が、世の中にはいる。

彼らは「激しく論争を重ねることは是」という洗脳にかかっている。

ひどい上司になると、ディベート調の会議を見て「お!やっとるやっとる!それぐらいでなきゃいかん」とか言い出す始末だ。

『自分の意見を正直に言って、それが相手とズレていたら、徹底的に意見をぶつけ合う。そして、よりよい答えを導き出していく』という法則は是なのだろう

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情緒不安定の塞ぎ方。

情緒不安定の塞ぎ方。

情緒が不安定なことがある。呼吸をしているから。

僕はもともと躁鬱というか、双極性をやっていたし、浮き沈みがキツイといううっとおしさを持っている。

躁のときは無事じゃ済まない行動をしてしまうし、鬱のときは予定を簡単に投げ出してしまう。

極端に振れるとどっちにせよ悪い。躁は危なっかしいし、鬱は何もできなくなってしまう。

今も昔もポップソングを書いているので、内容が支離滅裂なものや、幽霊が出てき

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悪口を言われても

悪口を言われても

人間は悪口や批判を言われる。

どんなに清廉潔白に生きても、どんなに崇高でも言われる。

そして、悪口を言われると、僕たちは誤解を解いたり、説明しようとしてしまう。じつはこれらはムダな作業だ。

どこかの誰かがあなたに悪口や批判を言う理由がある。

「あなたの気分を害するため」だ。

そもそも気分を害そうとしてくる人間に対して、真摯に向き合う必要も説明する義務も無い。悪口、批判を言われるたびにいち

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善意があれば悪意もある

多くのひとが善意は好きで、悪意はキライだろう。

だけど、時に善意というものは悪意よりタチが悪い。悪意の排除は簡単だけど、善意の排除は難しいからだ。

「アンタのためを思って言ってやってんのよー!」というセリフを言っている本人は心の底から良かれと思っているのだ。

大なり小なりだけど「善意の押し売り」なるものは、世の中にしばしば発生している。

僕は小さいとき、ものすごく大きな地震を食らった。

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ゴッソリ

ゴッソリ

気分がゴッソリ持っていかれているのは低気圧だからだろうか。それとも朝から人間にぶつかられまくったからだろうか。

身体にいいこと、心にいいことはたくさんある。それらは一般的にはストレス解消などと呼ばれている。
しかし適切なときに適切なものを施さないとイマイチ効果が無い。

僕たちは何かを発散したいときに、ヤケ酒したりヤケ食いしたりヤケ買いしたりする。

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ベルトコンベアー

ベルトコンベアー

そこでしか息ができない。

そんな場所がいくつかあった。

あなたにもあるだろうか。

僕にとって、それは人生の余白のような場所だった。

無くても話は進むけど、無いと最後までいけないんだろうなとなんとなく思っていた。
息をとめたまま生きていたとき、その場所でしか、呼吸ができなかった。

そこにいるあいだは、嫌なことをすべてを忘れられた。そしてどこからも攻撃を受けないでいられた。まさしく安全地帯だ

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矛盾してない方がいや

矛盾してない方がいや

「もっと矛盾していてもいいのに」と思う。

あれもこれも噛み合いすぎている。

噛み合わないこととか、矛盾があるってだけで無価値になるはずがない。
だけど、僕たち人間は噛み合っていることが大好きだ。
でも僕はけっこう「噛み合わない」が好きみたいだ。

たとえば「甘いものを食べたいからスイーツを作ろう」と思い立ったとする。

そこに一見、全然合わなさそうな辛い材料や苦い材料をブチこんだら、美味くなっ

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禅寺がカルトだった話

禅寺がカルトだった話

よく禅寺で禅を組んでいた。足を組んで「喝!」とぶっ叩かれるアレだ(実際は発声しない。打たれるのも挙手制)。

あの時期はいろいろ苦痛が多くて悟りたかったし、雑念を振り払いたかったし、健康になりたかったし、強くなりたかったし、いいバンドになりたかったからだ。何か変われとワラをも掴む気持ちだった。

だけど「現実と非現実。」の歌詞を書けたのはこの寺での影響が大きい。

禅は毎回ワンセット40分ほど組む

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新しいこと古いこと

新しいこと古いこと

契約をしてきた。絵本が9月に出る。ミニアルバムぐらいの量のCDをつける。

僕のバンドが解散することになったのは、ついこの前なのに展開が早くて驚いている。

Tobariを始めてから、「新しいこと」という褒め言葉を時々、言ってもらえるようになった。

本日は「新しい」ってどうなのだろうか?という記事。

もちろん僕だってイノベーターでありたいし、「よくあること」と言われるよりも嬉しい。
何よりも善

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