うみりんご

日々の出来事や感じたことを綴ります。

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記事一覧

今年最初の雪が降ったので。

東京に降る雪は粋なもんだなぁとその日思った。 街ゆくビジネスマンが体を縮めながらせかせかとどこかに向かっていく様子も 百貨店の駐車場の警備員が寒そうに外で待機し…

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玄関は出会いと別れの場所。

ピンポンと音が鳴る。母がはーいと言って向かいに行く。宅急便が届いたみたい。 ピンポンと音が鳴る。今日は私が出ると、友達のお母さんがお土産を渡しに来た。 ピンポン…

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定食

近くの中華屋は中国からきた家族3人で切盛りしてる。 店内の1席で1人で遊んでる2歳程の子供がトイレ行きたいってママに言うけど ママはホールで忙しいから少しの時間を見つ…

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夜の生暖かい空気

今日は12月だと言うのに気温が20℃を超えた。 そんな日の夜に、生暖かい風が吹いた。 春が近づく頃に似た感覚だ。 僕に身に纏う生ぬるい空気。 そう言えば春の夜風が吹く…

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君が今知らないどこかで暮らしていて、今は会う機会がないけれど

いつかこの世界のどこかにいる君に会う時まで、僕はこんなことやあんなこと色んなことを経験して、いつかそれを話せたらいい。 いつかきっと会う時まで僕は僕でいるし、君…

いつかまた誰かを好きになる時

この世界の片隅で、私と私の好きな人が愛し合えるだけで、私はこの世界に生まれてこれて良かったのだと思うだろう。 中学のころから同性を好きになり始め、好きな気持ちを…

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好きな気持ちが伝えられない。

同性愛者だけじゃなく普通に恋愛してる人でもきっとあることだと思う。 好きと言ったら嫌われるんじゃないかとか、どうなるが怖いとか。 そういった片思いの何が辛いかとい…

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雨の日

雨の日の仕事帰り。 街の灯りが交差点の水たまりに反射し、水面に映る赤い明かりが緑に変わる。 透明の傘をさしても地面を弾く水しぶきがズボンの裾を濡らす。 濡れない…

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秋だけど、春が近づくと感じること

春の夜、まだぬるい風が少し肌寒く、誰かをそっと思い出す。 今どこで何をしているかな。 そんなことを思いながら桜で満開の空を見上げる。 春が来た嬉しさを感じては…

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最近。

俺は戦った。目の前のものと戦った。自分と戦った。でも負けた。目の前のものにも自分にも。 歩いた。心が折れた。何度も挫けた。立ち上がれた日もあったけど、立ち上がれ…

子供の頃

東京のあの巨大なスケール感、あの土地にある無数のビルやマンション。そして人。 東京に来る度に感じてたあの感覚は大人になると少し薄れていく。 見上げて不安になった…

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今年最初の雪が降ったので。

東京に降る雪は粋なもんだなぁとその日思った。

街ゆくビジネスマンが体を縮めながらせかせかとどこかに向かっていく様子も
百貨店の駐車場の警備員が寒そうに外で待機している様子も
その日は少し可笑しく感じた。

雨とは違い、白い粒が音もなく降りしきる景色は、いくつになっても人の心を弾ませる。

時間が経てば、人の足が踏まない場所は雪が積もり、夜になれば辺り一面白銀の世界に変わっている。

そんな日に飲

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玄関は出会いと別れの場所。

ピンポンと音が鳴る。母がはーいと言って向かいに行く。宅急便が届いたみたい。

ピンポンと音が鳴る。今日は私が出ると、友達のお母さんがお土産を渡しに来た。

ピンポンと音がならずに、お父さんが鍵を開けて入ってきた。最近は仕事で夜遅くに帰ってくる。

行ってきます、またね。と私は母に言って玄関の扉を閉めた。私はしばらくこの扉を開けない。上京するのだから。

玄関は出会いと別れのある特別な場所だ。

定食

近くの中華屋は中国からきた家族3人で切盛りしてる。
店内の1席で1人で遊んでる2歳程の子供がトイレ行きたいってママに言うけど
ママはホールで忙しいから少しの時間を見つけて構ってあげる。
知り合いも近くにいなく毎日夜遅くまで頑張ってるんだなって想像すると
今日頼んだ定食がずっと美味しく感じる。
#日記 #ママ #子供

夜の生暖かい空気

今日は12月だと言うのに気温が20℃を超えた。
そんな日の夜に、生暖かい風が吹いた。
春が近づく頃に似た感覚だ。
僕に身に纏う生ぬるい空気。

そう言えば春の夜風が吹くと
なんとなく思い浮かぶ情景がある。
大学の受験期や新生活、いつかの春。
昔の友だちや元恋人なんかも思い出して
いまどこで何してるかな〜って
連絡を取るつもりはないけれど
勝手に想像する。

春が一番生きてる心地がする。
気分が良い

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君が今知らないどこかで暮らしていて、今は会う機会がないけれど

いつかこの世界のどこかにいる君に会う時まで、僕はこんなことやあんなこと色んなことを経験して、いつかそれを話せたらいい。
いつかきっと会う時まで僕は僕でいるし、君も君でいたらいい。悲しいことも辛いことも楽しいことだって全部会った時に話せたら。
#ポエム #いつか

いつかまた誰かを好きになる時

この世界の片隅で、私と私の好きな人が愛し合えるだけで、私はこの世界に生まれてこれて良かったのだと思うだろう。

中学のころから同性を好きになり始め、好きな気持ちを伝えてはいけないような苦しみを抱え、同性を好きになるという孤独さを抱えてきた。好きな人がすぐ近くにいるのに、その人を好きな気持ちはこの胸の中にあるのに、それでも伝えられないもどかしさが辛かった。空を見上げて、この空はあの人の街にも広がって

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好きな気持ちが伝えられない。

同性愛者だけじゃなく普通に恋愛してる人でもきっとあることだと思う。
好きと言ったら嫌われるんじゃないかとか、どうなるが怖いとか。
そういった片思いの何が辛いかというと、好きな人がすぐ目の前にいるのに、その人を好きという気持ちはこの胸にあるのに、それを伝えられないこと。
好きな人と好きな気持ちはこんなにも距離が近いのに、それ気持ちを伝えられないことが何よりも辛い。近いのに遠い、そんな距離感がとても苦

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雨の日

雨の日の仕事帰り。

街の灯りが交差点の水たまりに反射し、水面に映る赤い明かりが緑に変わる。

透明の傘をさしても地面を弾く水しぶきがズボンの裾を濡らす。

濡れないように体を縮こめ、家に帰る。

傘を弾く水の音が人の会話に変わり、駅の改札を抜けた。

駅のホームは湿り、少し冷たい風が雨の匂いを運ぶ。

汚れた床の電車に乗り、他人の傘を滴る水が足元に垂れる。

曇った窓ガラス越しの都会の夜景を見て

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秋だけど、春が近づくと感じること

春の夜、まだぬるい風が少し肌寒く、誰かをそっと思い出す。

今どこで何をしているかな。

そんなことを思いながら桜で満開の空を見上げる。

春が来た嬉しさを感じては、次の瞬間、慣れた冬が終わる寂しさが後からやってくる。

まだマフラーを付けた人が少し気になり、流れる川に落ちる桜の花びらが風情だなと新しい季節に酔いしれて家に帰る。

誰もいない部屋に明かりを付けて、少し散らかった床を気にしながらソ

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最近。

俺は戦った。目の前のものと戦った。自分と戦った。でも負けた。目の前のものにも自分にも。

歩いた。心が折れた。何度も挫けた。立ち上がれた日もあったけど、立ち上がれない日の方が多かった。

そのままズルズル引きづった。這いつくばって動きたくない足を無理やり動かした。何度も泣いた。

充電するために寝てるのに朝起きたら充電が40%なら良い方で、それより低い日もあって、それでもなんとか1日過ごして、家に

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子供の頃

東京のあの巨大なスケール感、あの土地にある無数のビルやマンション。そして人。

東京に来る度に感じてたあの感覚は大人になると少し薄れていく。

見上げて不安になったあのビルも建っているのが不思議ではなく当たり前になっていた。

東京の雰囲気に慣れていくと少し虚しいような背伸びしたようなそんな感覚だ。

そう言えば子供の頃、年に1回家族と行くディズニーがすごく好きでとてもワクワクした。

何日も前か

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