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20年掛けた壮大な実験。EV車普及・充電問題・車産業の強化・地方活性化、そして生活保護者を減らす。移動販売を核にした社会的弱者を生かす街作り。ジャパンベーシックインカム

改めてですが
自分の職業は”移動販売”です。最近は”キッチンカー”と呼ばれる事が多くなりましたが
自分としては”移動販売”その呼び名の方が馴染があり、しっくりくるので
そう呼ばせて頂きます

かなりの長文ですが、まずコチラの文章を


> 2018/05/09 午後1:00 

> ■■ ■■ 様

> お世話になっております。
> 内閣府規制改革推進室の■■と申します。
> 3月21日に内閣府ホットラインにご提案いただいた内容について、
> 確認させていただきたいことが2点ございましたので、突然のご連絡差し上げました。
> 提案内容の中で、移動販売業を営んでいると記載がございますが、
> 具体的にはどのような業種の移動販売業の許可についてでございますか、ご教示願います。
> また、許可時の内容(条件のことでしょうか)が都道府県ごとにバラバラであったり
> 書式がバラバラという記載がございますが、もう少し具体的にご教示いただくことは可能でしょうか。
> 回答につきましては、このメールに返信する形でご連絡いただければ幸甚です。

> お忙しいところ恐れ入りますが、よろしくお願いいたします。


> Date: 2018年5月11日(金) 午後4:53

> Subject: Re: <ご質問>内閣府規制改革ホットラインに寄せられたご提案について

> お返事遅くなってしまい申し訳ありません。
> まず、移動販売という扱い方が各自治体(県)によって多少の違いがあります
> 愛知県に関しては、自動車による販売という事で、普通車も軽自動車でも同じ移動販売というくくりになっていますが
> 隣の静岡県では、軽自動車での販売は露店商と同じくくりで扱われます
> そして、愛知県で営業許可を得た移動販売車でも、静岡県ではそのまま許可が取れず。多少の仕様変更を求められる事があり
> 大阪では、出店先が決まっていないと許可そのものが申請できません。
> ちなみに、昨年度愛知県での移動販売車での営業許可を受けている車輌の数は約850台。そして、5年後の営業許可の更新をする車輌は約1割です。この数字は、自分が情報公開制度等を使い、各自治体や保健所に問合せて調べた数字です。

> 以前愛知県では、名古屋や豊橋で営業をする場合は、再度その自治体で営業許可を取得しなければいけませんでした
> 静岡県では、一度許可を取れば県内どこでも営業ができました。そこで、自分は何年も掛けて交渉をして。今は静岡県と同じように、県内どこでも営業ができるようになりました。
> しかし、県を越える時にはその県の基準に合わせないといけない為、新たな改造や仕様変更が必要となります。そこで、不真面目な移動販売業者は無許可のまま県をまたいで営業をしている事があります
> それでも、基本的に移動をしているので捕まる事は殆どありません。本来守らなくてはいけない規制が、逆に違法業者を増やしている現実があります。このような業者は、年に1度の食品衛生責任者再講習会にも参加せず。年に2回ある検便も提出していませんし
> 食品を扱う業者なら入って当たり前の食品営業賠償共済にも未加入です。違法業者は殆ど野放しのままです。
> ある程度の緩和をして、その枠内でちゃんと営業をして貰い。そして、講習会への参加と検便の提出。保険の加入を勧めていきたいと思っています。そして、移動販売を受け入れる店舗にも、営業許可の有無や保険の加入を調べたうえで業者を受け入れて貰いたいので、無許可の業者を受け入れた側への罰則のようなモノも必要だと考えています。
> 自分自身は、受け入れてくれる店舗では様々な説明を毎回しているのですが、なかなか理解をしてくれる店舗は少ないです。
> もし食中毒が出た場合、一番の被害者はお客さんなので、もしもの時にしっかりと補償ができる業者さんだけを受け入れるべきなのですが、本当になかなか理解をしてくれないんです
> 緩和する部分は緩和し、規制をするトコはしっかりと規制をする。そのバランスを考えながら、最終的にお客さんも業者も安全に商品を提供し食べる事ができるようになればと考えています。
> そして、移動販売車輌の規格がある程度統一できれば車輌の開発コストが下がり、企業の参入も考えられます。

> 今、電気自動車の普及が何かと話題ですが。普通の車に300万近くの金額は高く感じますが、もしもメーカーが保健所の許可が下りる規格の車輌で開発をすれば、移動販売で300万円。300万円でお店がもてると思えば安く感じます。おまけに、営業先で電源を借りる事を前提で考えれば出店中に充電もできて、ガソリン車では排気ガスの関係で営業が出来なかった屋内での営業も可能になります。メーカーも、週末に販売店で移動販売を受け入れるようにすれば、車輌の宣伝にもなるし、お客さんとのコミュニケーションもでき、車輌を売ったお客さんの売り上げがあがればローンの負担も減ります。メーカーは、車を売るのではなくお店を売ると考えれば、新たな車の需要も掘り起こせ。お客さんは、安価でお店を持つことができ、場合によっては売り上げで収入まで賄える可能性もあり電気自動車の普及もできます。

> 環境によってですが、生活保護世帯の方に提供すれば、仕事の支援になる可能性もあります。
> 全てが仮定の話で課題は沢山ありますが、移動販売がもつ可能性も沢山あります。移動販売を生かしたアイデアは凄く沢山あります
> 今のままでは違法業者も野放しで、開業と廃業を繰り返すような信用のない業界に思われてしまい、度々おきる食中毒の問題が大きく報道される度に、移動販売はいつか無くなるんじゃないかと危機感を持っています
> 自分は両親を子供の時に亡くし、それでも自分がお店を持ちたくて、独学で移動販売を始めました。内装を全て手作りで改造をして、約80万円での起業です。だからこそ、もっと沢山の人に移動販売の楽しさや可能性を感じて貰いたいと思っています
> あと、今月の交通遺児育英会の発行する機関誌に自分のお店が紹介されています。もし機会がありましたら読んでみて下さい

> 長文ですいませんでした。よろしくお願いいたします。

> ■■ ■■


とても長い文章で、おまけに読みにくい部分も沢山ありましたが
まずは読んで頂きたかったので、過去のメールをそのままコピーしました
※■部分は名前なので、そこだけは変更

自分は移動販売を開業した当時から
各保健所や行政機関、このメールのような政府に設置された期間限定の窓口
様々な場所、カタチで移動販売の現状と改善提案をしてきました

今のように注目されるずっと前の事で
アパートを借りる時や金融機関での融資の申し込みも、職業を伝えた段階で即帰宅を促される
そのような時代から、今後増え続ける移動販売業者に対応すべく
様々な環境改善が必要と思い、諦める事なく延々と続けてきました

その結果、少しづつですが改善と規制緩和が行われ
メールにもありますが
当初は絶対に無理と保健所で言われた、愛知県での規制緩和
粘り強く交渉した結果、見事に要望が通り
2012年4月からルールが変更されました

そして2021年6月
ついに、全国単位で移動販売に関するいくつかのルールが変更され
おそらく、移動販売業界では最大の規制緩和に

この事によって、多くの人が参入し易くなり
当時、自分がしていた苦労をかなり軽減でき
同じ境遇の人が、よりスムーズに開業できるようになったはずです
ですが、肝心の移動販売車輛の供給にはまだいくつか問題があり
ベースに使える車輛にはかなり制約があります
それでも、メーカがその為だけに開発をする事は当然無理があります
ましてや、今までの制度では県ごとに車輛の規格や設備が違い
県ごとに規格を合わせた車輛では、工程が煩雑すぎ価格も高価になるので
メーカーがそんな車輛をわざわざ開発する事はありません
ですが、今回の改正のおかげで
全国的に、ある程度は統一した車輛で営業許可の取得が可能になりました
移動販売専用とまではいかないまでも
ある程度のオプションで移動販売車輛へ変更できる
そのような車だったら、可能性はゼロではありません


移動販売車輛への変更オプションや個別装備
それと、資材や食材なんかもディーラーや販売店で流通させる事ができれば
ディーラーにとっても新たな収入源になり、出店先としの機能も持たせれば
集客装置として一石二鳥どころか、三鳥にも四鳥にもなります
この事は以前、トヨタ自動車さんが行っている事業 ”ウーブン・シティ”
にも、事業提案としてメールを送らせて貰いました

そして、内閣府へのメールでも少し触れましたが、ココからが凄く大事な所
この車輛、EVとして開発すればメリットは益々増えます
環境問題もそうですが、補助金制度も活用できるので
元の販売価格が高くても、少しは負担が減る
しかも、お店が持てて、その売り上げでローンの負担も減らせる
国としてはEVの普及。そして、売る側買う側双方にもメリットがあり
出店先と仕入れ先も、ディーラー等が拠点となればある程度は解決
あと、個別の車輛にスポンサーを付け、車両側面を広告として使えば
それもまた双方にメリットが

ここまでメリットばかり書きましが、当然デメリットもあります
車輛の転売や廃業時の手続き、あと既存の関連業者との兼ね合い
お金が絡むとトラブルの内容や範囲も様々
そして、これは一番大事な事で
食品を扱う以上、衛生管理に関しては今まで以上にしっかりとしなくてはいけません
だからこそ、自分は20年以上掛け
関連しそうな事柄の数々を学ぼうと、勉強を重ねている最中です
元々頭が悪く、ベースとなる基礎が無い為
本当に少しづつでしか頭に入りませんが、努力だけは継続し
都市計画に関しては、現在名古屋大学で環境学と都市計画を研究している
准教授の方と情報交換をした事があり
まだ始めたばかりで無知に近いですが、こちらも少しずつ学んでいる最中

そして、これも内閣府へのメールで書きましたが
働く体力も気力もある。でも、いろんな事情があり
仕方なく生活保護を受けている、そんな方達へ
一つの選択肢として、移動販売車輛の提供ができれば
新たな自立支援として、自動車大国ならではの新しいカタチのベーシックインカムとして機能しないかと考えています
何度も言いますが、課題は沢山あります
自分の知識だって全く足りていません、その事は十分解っています
そもそも、偏差値最低レベルの高校でほぼオール1
簡単に”無理”の一言で片付けずに
ナニが”無理”なのか、ナニを変えればできるのか
せめてその議論はして貰いたいし、より多くの人がその議論に参加して欲しいと願っています
自分からすれば、20年を掛け少しずつこの目標へ向かう為
規制を緩和する為には何処へ行けばいいのか、どんな知識が必要なのか
どの順番でどのように緩和して貰い、その為にはどんな事をしなくてはいけないのか
その事をずっと1人で考え、1人で行動してきました

そして、少しづつですが。着々と近づいている実感はあります
なので、この考えの改善点も含め
読んでくれた方からの前向きな意見を伺いたいとも思い
記事にしてみました

長文、読んで下さりありがとうございました。


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