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#挑戦

「成功体験」考

失敗を楽しんで観察するとよい、と提案すると、「成功体験を積むことも大切」という指摘を頂くことが多々。私も成功体験を積むことには賛成。でも、指導する側が成功体験を積むことに意識をフォーカスさせることは、いろいろ不都合が起きやすいと考えている。

成功体験を積ませようと指導者が意識すると、子どもからしたら成功を急かされる感じになりやすい。指導する側も、早く成功させようと急かしたくなる気持ちになり、失敗

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「期待」が不安→恐怖→嫌悪を招く・・・期待に代わる方法の提案

歌手の一青窈さんは最初のヒット曲の後、「癒やし系」と呼ばれ、「ぜひ次も癒やし系を」と期待されたとき、その期待に応えようとして潰れてしまったという。自分が何をしたいのかわからなくなって。

「前畑頑張れ」で有名な水泳の前畑選手は、「ぜひ次のオリンピックで金メダルを」と期待されたとき、その期待に応えようとして、そのプレッシャーに押しつぶされたという。

フィギュアスケートの真央選手は、オリンピックなど

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「ほめる」「伸ばす」をやらない理由

えらくバズってるツイートに対し、何人かの方から、この才能を伸ばすべく、「ほめてあげて」「伸ばしてあげて」というコメント。もちろん善意から言ってくださってると思う。ただ、ほめるのも伸ばすのも子どもの意欲を潰し、かえって伸びなくなると私達夫婦は考えている。ちょっと変わった考え方かもしれない。

ほめるとそこで止まってしまうことが多い。「あのときのあれ、すごいでしょ!」と、過去の栄光にすがりつき、過去の

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結果をほめるとつけあがることが、プロセスをほめると「頑張り無罪」になることが。ではどうすれば?

子育てでも部下育成でも、「ほめて育てる」本がかなり出ている。しかしほめると「つけあがる」という現象がしばしば起き、まるで勉強しなくなったり働かなくなったりする。ほめる言葉は子どもや部下のやる気を高めるどころかますます動かなくなる原因になったりする。これはなぜなのだろうか?

「100点ばっかりなんてすごいね」と、結果ばかりほめたり、「営業成績トップなんてすごいね」と成績はかりほめたりすると、逆にや

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