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2022年度バスケットボール男女日本代表チーム強化・活動方針発表会見

2022年度バスケットボール男女日本代表チーム強化・活動方針発表会見

何より分かりやすい。トップチームのヘッドコーチが語る。そして、何よりもいつでも見返せるのがイイ。

まだご覧になったことない方は是非。

日本版FTEM@JSC(日本スポーツ振興センター)

日本版FTEM@JSC(日本スポーツ振興センター)

「育成」に関して、標準と考え得るものがネット上に公開されているので、紹介したいと思います。

日本スポーツ振興センター(日本のスポーツ振興を目的として設置、文部科学省所轄)が、アスリート育成パスウェイを整理するために開発したのが「日本版FTEM」です。

JSCには「国際競技力の強化」という使命がありますから「トップアスリートになる」ことをゴールとするのは当然と言えるでしょうが、「育成」はトップア

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LTAD(長期的なアスリート育成)モデルとは#1

LTAD(長期的なアスリート育成)モデルとは#1

「バレーボーラーの一貫育成メソッド」を策定していくにあたって、まずは本メソッドの核となるコンセプト「LTAD」について解説をしたいと思います。本記事ではLTADの全体像を掴んでいただくことを趣旨に書いていきたいと思います。

LTADとは「LTAD」とは「Long-Term Athlete Development」の略であり、”長期的なアスリートの育成”と日本語では訳されることがあり、長期的な視点

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エコロジカル・アプローチ@バレーボール実践例 ①アンダーハンドパスの感覚をつかむ

エコロジカル・アプローチ@バレーボール実践例 ①アンダーハンドパスの感覚をつかむ

先日、2023年10月14日に某中学男子チームに行き、そこで「制約主導アプローチ」を試してみてなかなかの手ごたえだったので、「エコロジカル・アプローチ@バレーボール実践例」として紹介したいと思います。

「エコロジカル・アプローチ@バレーボール」シリーズではその考え方について説明してきましたが、SSG(スモールサイドゲーム)など具
体的な練習方法を共有していくことも重要ですね。ただし、「こんなやり

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「リガーレ仙台」公認メディアとしての情報発信がスタート!

「リガーレ仙台」公認メディアとしての情報発信がスタート!

この度、女子プロバレーボールクラブである「リガーレ仙台」の公認メディアとして、情報発信を行っていくことが決定しました。これまで以上に、多くのバレーボーラーにとって有益な情報発信を行なっていくことができるように執筆チーム一丸となって努力していきたいと思っています。

また、「リガーレ仙台」公認メディアとしての初プロジェクトとして、LTAD(Long Term Athlete Development

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競技横断ジュニアスポーツミーティング2023

競技横断ジュニアスポーツミーティング2023

タイトルの通り、競技横断。

「育成」とか「普及」とか汎用的なワードは相対的に見るに限る。

果たして、バレーボールの現在地とは。

バレーボールの育成年代における過去・現在・未来

サッカーの育成年代における過去・現在・未来

バスケットボールの育成年代における過去・現在・未来

プレイリストはこちら。

ご感想をお待ちしております。

「バレーボーラーの一貫育成メソッド」策定プロジェクト始動の経緯について

「バレーボーラーの一貫育成メソッド」策定プロジェクト始動の経緯について

「バレーボーラーの一貫育成メソッド」の制作に本格的に取り組むにあたり、まずは本プロジェクトがスタートする経緯について説明いたします。

バレーボール界に戻ってきてから感じたこと私自身、高校卒業と同時にプレーヤーとしての現役引退をし、約10年間ほぼバレーボールとは関わりのない生活を送っていました。しかし、高校教員となったことをきっかけに、高校男子バレー部に関わることとなり、また小学生・中学生のバレー

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エコロジカル・アプローチ@バレーボール【15/16】まとめ

エコロジカル・アプローチ@バレーボール【15/16】まとめ

ここまで「エコロジカル・アプローチ」をバレーボールで実践していくために何が必要かを考えてきましたが、結論としては「動作にしても戦術にしても、プレイヤー自身がそれをつかんでいく・構築していくには、プレイ環境をデザインして試行錯誤してもらうしかない」ということですね。
そこで大事なのは、「有効な試行錯誤が成立するために指導者は何をするべきか」の手引きであり、このシリーズがそのガイドブックになってくれれ

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エコロジカル・アプローチ@バレーボール【1/16】なぜ「エコロジカル・アプローチ」なのか?

エコロジカル・アプローチ@バレーボール【1/16】なぜ「エコロジカル・アプローチ」なのか?

今話題の「エコロジカル・アプローチ」ですが、このnoteでも雑賀雄太氏がシリーズで解説しています。また、ポルト大学(ポルトガル)スポーツ科学部修士課程でエコロジカル・ダイナミクス・アプローチ、制約主導アプローチ、非線形ペダゴジー、ディファレンシャル・ラーニングなどの運動学習理論を学んだサッカーコーチの植田文也氏が書籍にまとめています。

雑賀氏はシリーズの記事の最後に次のように書いています。

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スロットをチームシステムとして機能させるために【1/2】

スロットをチームシステムとして機能させるために【1/2】

漫画「ハイキュー」で描かれる烏野高校が志向する複数人(4名または5名)によるシンクロ(同時多発位置差)攻撃のようなトータルオフェンスをゲーム中のカオスな状況下で何度も遂行するためにはチーム内で共有されるプレーシステムやプレー原則が必ず必要となってくる。

彼らは一体どのようなプレーシステム・原則の元でコートを縦横無尽に駆け巡ってプレーしているのだろうか。所詮、漫画の中での話だと切り捨てればそれまで

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トータルオフェンスを実現するためのオフェンスシステムについて考察する【1/8】

トータルオフェンスを実現するためのオフェンスシステムについて考察する【1/8】

「トータルディフェンス」と聞くことは増えたが「トータルオフェンス」と聞くことはない。なぜだろう。

こんな素朴な疑問から本記事の執筆はスタートした。

トータルディフェンスとは、端的に言うならば相手チームのオフェンスに対して、ディフェンスの先鋒であるフロントディフェンスと後衛プレーヤーを主体とするフロアディフェンスが連携して行うディフェンスを指す。

世界、そして日本のトップカテゴリ、特に男子では

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オーバーハンドパスとイップス(?)について

オーバーハンドパスとイップス(?)について

セットアップの基本を考える1~5
オーバーハンドパスのハンドリングについて1~3
小学生のオーバーハンドパスは「持つ」のを大目に見るべきなのか?1~4
と、オーバーパスのハンドリングについて書いてきましたが、ハンドリングの話題で避けて通れないと考えているのが「イップス」の問題です。

ボールが手に入って出ていくときの手の動き(受動的に起きる動き)を意識的にやろう(能動的動き)とはしない方がいい

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小学生のオーバーハンドパスは「持つ」のを大目に見るべきなのか?(1/4)「持たせるところから始める」指導の意味

小学生のオーバーハンドパスは「持つ」のを大目に見るべきなのか?(1/4)「持たせるところから始める」指導の意味

以前のシリーズ「オーバーハンドパスのハンドリングについて」で、
・初心者にオーバーハンドパスを教えるときに「持って投げる」から始めるというやり方があり、飛ばす力がないうちは「持って投げる」のは仕方がないと考えられているようだ。
・小中など下のカテゴリーで「持つ」ことを身につけてしまったプレイヤーが、カテゴリーが上がって「持たない(正しい)パス」に変えようと思っても非常に難しく、指導者もプレイヤー自

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非線形的運動学習理論『エコロジカル・アプローチ』【1/5】

非線形的運動学習理論『エコロジカル・アプローチ』【1/5】

サッカー界で広がりを見せている非線形的運動学習理論であるエコロジカル・アプローチ。名前からも難解であるイメージが拭えない理論である。本記事では、Q&A形式でこの理論の全貌に近づいていきたいと思う。バレーボールを専門とする私の解釈を交えながら考察を深めていくことによって、バレーボール界でもこうした理論に関する知識が浸透し、バレーボール界がさらに発展していくことを期待したい。

エコロジカル・アプロー

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