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「すべてのバレーボーラーに学びを。」をミッションとして、様々な視点からバレーボールに関する記事を投稿します。 ライター:雑賀雄太 / 布村 忠弘 / 縄田 亮太

マガジン

  • LTAD「バレーボーラーの一貫育成メソッド」制作

    LTAD(Long Term Athlete Development /長期的視点でのアスリート育成)をコンセプトとして据えおき、未来のバレーボーラーを5年、10年、15年といった長期的スパンで育成していくための一貫育成メソッドを策定します。 このマガジンでは当メソッドの制作プロセスを随時公開していく予定です。

  • 育成

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  • ディグ/レセプション

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最近の記事

  • 固定された記事

バレーボーラーのための学習プラットフォーム構築にむけて: その1「バレーボールとはどんなスポーツか?」

みなさま、こんにちは。 日本バレーボール協会から出版された教科書「コーチングバレーボール基礎編」の基本技術の章に「動作原理」を書いた布村です。この度、仲間と一緒に、バレーボーラーのための学習プラットフォームの構築を始めようということになりました。 「コーチングバレーボール」が出てから5年になりますが、「この続きをどうするか、実際に現場の指導に役立つにはこれだけでは足りない」という話を、基本技術の編集に一緒に携わった愛知教育大学の縄田亮太先生としてきました。なかなか行動に移

    • 育成の3本柱(その1)#18

      「バレーボーラーの一貫育成メソッド」 制作の第18回です。前章では、本メソッドにおけるコーチング行動指針について解説をしてきました。 本記事ではLTADをベースにした本メソッドにおける育成の3本柱となる考え方についてまとめていきたいと思います。 育成の3本柱本メソッドでは、育成の考え方について下記の通り3つにまとめています。 ここからは、育成の在り方について詳しく解説をしていきたいと思います。 1.『世界トップレベルの当たり前』から逆算した育成本メソッドはLTAD(L

      • ゲームで学び、ゲームを学ぶ(10)-「2対2」の「3本目以内返球」ゲームで何を、どうやって学ぶか-

         前回の記事では「連係プレー」を学ぶことができる最少人数の「2対2」で「2本目以内返球」のゲームを「味方へパスできる」条件という特徴に焦点を当て、具体的な実践方法を紹介してきました。今回は「2対2」の「3本目以内返球」のゲームを「守り-組み立て-攻め」という機能が独立するという特徴に焦点を当て、戦術学習がどのように行われていくのかを説明していきたいと思います。 「3本目以内返球」の特徴 前回の「2本目以内返球」のゲームに加えて、味方コートでさらにもう1度だけパスができる「3

        • コーチング行動指針#17

          「バレーボーラーの一貫育成メソッド」 制作の第17回です。 前章では、本メソッドにおける育成理念(ミッション・ビジョン・バリュー)について解説をしてきました。 本記事ではコーチング行動指針について考えていきたいと思います。 行動指針とはコーチング活動を行っていく上での行動指針について、ここでは考えていきたいと思います。行動指針とはバリューをより具体的に明文化したものとなります。本育成メソッドにおけるバリューは以下のように定義されています。 上記3つの文章はある程度の方

        • 固定された記事

        バレーボーラーのための学習プラットフォーム構築にむけて: その1「バレーボールとはどんなスポーツか?」

        • 育成の3本柱(その1)#18

        • ゲームで学び、ゲームを学ぶ(10)-「2対2」の「3本目以内返球」ゲームで何を、どうやって学ぶか-

        • コーチング行動指針#17

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        • LTAD「バレーボーラーの一貫育成メソッド」制作
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          19本
        • アタック
          2本

        記事

          ゲームで学び、ゲームを学ぶ(9)-「2対2」の「2本目以内返球」ゲームで何を、どうやって学ぶか-(2)

           前回の記事では「2対2」の「2本目以内返球」ゲームについて、特徴は「パス」(連係プレー)が生じるということを述べました。導入段階では、たくさんボールに触れて「パス」を経験できることが最優先されるべきであり、「パス」が成立しやすい環境を考慮しなければならず、無理なくパスが続き、ボールの接触回数が増えるためには「コートの広さ」が重要であることを解説しました。今回は、「2対2」の「2本目以内返球」ゲームにおいて「パス」(連係プレー)を経験する中で具体的に何を学ぶのかについて解説し

          ゲームで学び、ゲームを学ぶ(9)-「2対2」の「2本目以内返球」ゲームで何を、どうやって学ぶか-(2)

          育成理念(ミッション・ビジョン・バリュー)#16

          「バレーボーラーの一貫育成メソッド」 制作の第16回です。 前章までは、LTADモデルの各発達段階におけるトレーニングの在り方について第一ステージから第七ステージまで詳しく解説してきました。 本記事では、本メソッドにおける育成理念(ミッション・ビジョン・バリュー)について解説を進めていきたいと思います。 育成のあるべき姿を言語化するまず育成理念という言葉を一言で表わせば「育成のあるべき姿」ということになりますが、それだけでは抽象度が高すぎて、机上の空論と化してしまうでし

          育成理念(ミッション・ビジョン・バリュー)#16

          ゲームで学び、ゲームを学ぶ(8)-「2対2」の「2本目以内返球」ゲームで何を、どうやって学ぶか-

           前回の記事では「2対2」の特徴を「1対1」のゲームとの比較から説明しました。また「2対2」の1本目返球のゲームを通じて「ゲーム様相」の変遷(攻撃の工夫と守備の工夫が相互に解決しながらゲーム性が高まり、それに伴って必要な手段(技術)が身につく過程)を、攻防の処理のプロセスの視点から紹介しました。今回は、前回の記事で推奨していた「2本目以内返球」のゲームを「味方へパスできる」条件という特徴に焦点を当て、具体的な実践方法を紹介していきたいと思います。 「2本目以内返球」の特徴 

          ゲームで学び、ゲームを学ぶ(8)-「2対2」の「2本目以内返球」ゲームで何を、どうやって学ぶか-

          各発達段階におけるトレーニングの在り方(STAGE7:Training to Win)#15

          「バレーボーラーの一貫育成メソッド」 制作の第15回です。 前章ではLTADモデルの発達段階におけるトレーニングの在り方『Learning to Win(勝利することを学ぶ)』について8項目に沿って解説をしてきました。本章では『STAGE7:Training to Win(勝利することを訓練する)』について解説をしていきたいと思います。 STAGE7:Training to Win(勝利することを訓練する)まずは、LTADモデルにおける第七ステージである『Training

          各発達段階におけるトレーニングの在り方(STAGE7:Training to Win)#15

          「正解」を見つけるためには「指標」が大事 -いいパスとは?-

          いいパスとはどんなパスか?「正しいパス」を教えられて、その通りにしようと頑張るというのが普通かもしれませんが、それは「正しいパス」があらかじめ決められているということになります。しかし、実際に必要なのは「ゲームに勝利するためのスキル」であり、そのやり方がそのチームにとって本当に正解なのか?勝利に結びつくのか?ということが重要です。「理想のパス」については従来の日本のやり方に疑問が投げかけられているところですが、「勝利に結びつくのか?」というところから始めてそのチームにとっての

          「正解」を見つけるためには「指標」が大事 -いいパスとは?-

          各発達段階におけるトレーニングの在り方(STAGE6:Learning to Win)#14

          「バレーボーラーの一貫育成メソッド」 制作の第14回です。 前章ではLTADモデルの発達段階におけるトレーニングの在り方『Training to Compete(闘争することを訓練する)』について8項目に沿って解説をしてきました。本章では『STAGE6:Learning to Win(勝利することを学ぶ)』について解説をしていきたいと思います。 STAGE6:Learning to Win(勝利することを学ぶ)まずは、LTADモデルにおける第六ステージである『Learni

          各発達段階におけるトレーニングの在り方(STAGE6:Learning to Win)#14

          ゲームで学び、ゲームを学ぶ(7)-「2対2」の「1本目返球」ゲームで何を、どうやって学ぶか-

          前回は「2対2」のゲームの特徴について説明しましたが、今回は「2対2」ゲームの学習内容について、「1本目返球」ゲームから説明していきたいと思います。 返球条件を変える  複数人のチーム同士でゲームをする場合、「返球条件」によって、学習できる内容が変わってきます。「返球条件」は1本目返球、2本目以内返球、3本目以内返球の3条件に加え、2本目限定返球、3本目限定返球を加えて5通りです。難易度は相手の返球次第なので一律には言えませんが、本数が増えるほど「判断負荷」が高くなる(判

          ゲームで学び、ゲームを学ぶ(7)-「2対2」の「1本目返球」ゲームで何を、どうやって学ぶか-

          各発達段階におけるトレーニングの在り方(STAGE5:Training to Compete)#13

          「バレーボーラーの一貫育成メソッド」 制作の第13回です。 前章ではLTADモデルの発達段階におけるトレーニングの在り方『Learning to Compete(闘争することを学ぶ)』について8項目に沿って解説をしてきました。本章では『STAGE5:Training to Compete(闘争することを訓練する)』について解説をしていきたいと思います。 STAGE5:Training to Compete(闘争することを訓練する)まずは、LTADモデルにおける第五ステージ

          各発達段階におけるトレーニングの在り方(STAGE5:Training to Compete)#13

          ゲームで学び、ゲームを学ぶ(6)-「2対2」のゲームの特徴-

          前回は「ゲームの参加人数とそこに出てくる課題」において、「1対1」のゲームでは「どのように学習が進むのか?」について具体的な例を挙げて説明しましたが、今回は「2対2」のゲームの特徴について説明したいと思います。 「2対2」のゲーム 「2対2」のゲームは、まさにオリンピック競技の「ビーチバレー」で採用されているルール(人数)です。競技環境・ルールにおいて「2対2」の「ビーチバレー」と「6対6」の「インドアバレー」は異なりますが、必要とされる「戦術」「技術」においては「人数」に

          ゲームで学び、ゲームを学ぶ(6)-「2対2」のゲームの特徴-

          ゲームで学び、ゲームを学ぶ(5)-「1対1」ではどのように学習が進むのか?-

           前回は「ゲームの参加人数とそこに出てくる課題」について、まず「1対1」のゲームの特徴と、そこでどんなことが学習できるのか?を説明しました。今回は「どのように学習が進むのか?」について具体的な例を挙げて説明したいと思います。 「1対1」ではどのように学習が進むのか? 前回のように「ラリーの中断」を意図した「ゲーム」が成立すれば、どのようなレベルにおいても、前述のように自然と「戦術」の「攻防」が発生します。まさに「戦術学習」と呼ばれ「戦術」の「攻防」を意識した「プレー」によっ

          ゲームで学び、ゲームを学ぶ(5)-「1対1」ではどのように学習が進むのか?-

          各発達段階におけるトレーニングの在り方(STAGE4:Learning to Compete)#12

          「バレーボーラーの一貫育成メソッド」 制作の第12回です。 前章ではLTADモデルの発達段階におけるトレーニングの在り方『STAGE3:Training to Train(トレーニングすることを訓練する)』について8項目に沿って解説をしてきました。本章では『STAGE4:Learning to Compete(闘争することを学ぶ)』について解説をしていきたいと思います。 STAGE4:Learning to Compete(闘争することを学ぶ)まずは、LTADモデルにおけ

          各発達段階におけるトレーニングの在り方(STAGE4:Learning to Compete)#12

          ブロック練習が楽しくなるには? @JSVR29回大会オンコートレクチャー

          ~初心者からトップカテゴリーまで、ブロック動作習得とトータルディフェンスの鍵~ 大会プログラム http://jsvr.org/archives/001/202403/65f443d3656f9.pdf バレーボール学会第29回大会@明治学院大学 2024.3.18~19 オンコートレクチャー講習内容について、少し詳しくお知らせいたします。 現代バレーで求められている【リードブロック】のために必要な動作【スイングブロック】と【スプリットステップ】について、その必要性と習

          ブロック練習が楽しくなるには? @JSVR29回大会オンコートレクチャー