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スポーツ医学

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スポーツ医学に関して紹介した記事をまとめてあります。
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記事一覧

脳震盪の主な症状

脳震盪の主な症状

今回は脳震盪の主な症状などについて紹介します!

1.脳震盪とは脳震盪は、
「頭部打撲直後から出現する神経機能障害であり、かつそれが一過性で完全に受傷前の状態に回復するもの」
と定義されています。

脳震盪は、脳に、明らかな出血は認めませんが、一時的に脳の活動に障害が出るものを指します。
脳震盪の問題点は、軽症と捉えられること、受傷後に再発しやすく、その結果重症化しやすいことが挙げられます。

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スポーツにおける頭部外傷

スポーツにおける頭部外傷

今回はスポーツにおける頭部外傷について紹介します!

1.総論頭部外傷はボクシングなどのコンタクトスポーツで発生する頻度は高いですが、さまざまなスポーツで発生します。

特に脳震盪の発生頻度は高く、適切に対処しないと重大な2次損傷を引き起こします。

また、急性硬膜下血腫は死亡や後遺症を引き起こす可能性が高い重症損傷です。

刻々と変化する意識障害を正確に判断することが重要であり、現場での判断が治

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スポーツ現場における創処置と搬送

スポーツ現場における創処置と搬送

今回はスポーツ現場における創処置と搬送について紹介します!

1.創処置創処置の基本は圧迫止血です!

圧迫止血には2つの方法があり、1つは、清潔なガーゼ等を創に直接あてて圧迫する直接圧迫止血法です。もうひとつは、直接圧迫しても止血されない場合、創より心臓に近い動脈を圧迫する間接圧迫止血法があります。

また、創が泥などで汚染されている場合は、水道水で十分に洗い流します。他人の止血を行う場合は、感

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スポーツ現場における応急処置

スポーツ現場における応急処置

今回は、スポーツにおける応急処置について、その仕組みと方法について紹介します!

応急処置としてよくRICE処置が行われることが多いですが、今回はRICE処置ではなくPRICEについて紹介します!

1.組織損傷の修復打撲や出血などにより、組織が炎症します。その修復過程について紹介します。

組織が損傷してから修復するまでを急性炎症期、増殖期、成熟期の3つの時期にわけます。

まず、急性炎症期では

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うまくなりたいなら怪我をするな

うまくなりたいなら怪我をするな

今回は、スポーツ医学に関する重要な考えについて紹介します!

1.考えスポーツ医学というと、怪我した後に対応して、治療やリハビリなどを行うイメージがある方が多いと思います。しかし、僕の考えとしては怪我した後の対応ではなく、怪我をする前の予防が一番スポーツ医学の中で大切であると考えています。

2.スポーツ医学を学んでいると僕は現在、理学療法学科4年のただの学生ですが、実習やスポーツの現場を通してい

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スポーツ外傷とスポーツ障害の違い

スポーツ外傷とスポーツ障害の違い

今回は、スポーツ障害とスポーツ外傷の違いについて紹介します!

1.スポーツ外傷とスポーツ障害まず、それぞれについて簡単に紹介します!

スポーツ外傷とは、1回の外力によって生じる怪我のことです!

また、スポーツ障害とは、繰り返される負荷によって生じる怪我のことです!

この2つの大きな違いは、1回の外力の大きさです!

外力とは、相手にぶつかった衝撃や、転んだときの衝撃、また、ボールを投げると

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