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2022年12月の記事一覧

宝物のような本たちとの出会いに祝福を #2022ベスト本

宝物のような本たちとの出会いに祝福を #2022ベスト本

うまくいえないけれど、「この本は自分の人生にとって財産になりうる」という本のなかには、景色を忘れられない本と、言葉を忘れられず思考を促される本とがある。

そんな本を、私自身の言葉で抱きしめたい。

2022年最後のnoteは、今年読んだ72作品の中でも特別な8冊について。

ひとこと読書記録のバックナンバーはこちら↓

*ネタバレはありません

①「アートを巡る旅に出よう。きっと何か、変わるから

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子どもだけだと思ってた

子どもだけだと思ってた

とある日曜日、久しぶりの家族での外出。

その目的は年末に行くスキー旅行のために妹のスキーウェアを新調することだった。何軒か店をまわりながらも、退屈さに痺れを切らした私はショッピングモールにて単独行動を開始した。

しばらくきていない間に改装に入ってしまったイトーヨーカドーエリアを横目に見ながら、エスカレーターで下の階にくだっていると、目の先にガチャガチャコーナーが現れた。

近づいてみて驚いた。

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原田マハ『風神雷神〈上〉』『風神雷神〈下〉』
北海道にいる間、俵屋宗達と天正遣欧少年使節と共に、世界を旅しました。史実とは違っても、これこそが正史だ!と言いたくなる、日本史&世界史選択の血が騒いだ最高の一冊。今年を締めくくるのに相応しい、お気に入りになった作品でした。

末次由紀『ちはやふる50』
推しが幸せになってほんとうによかった…(そこ?)。中学1年の時から追いかけて、新刊出る度必ず特装版を発売日に買って、2018年のちはやふる展にも足を運んで、ここ数巻毎回読む度泣いてて、ほんとうに大好きでした。1月のちはやふる展&サイン会が楽しみです…

原田マハ『さいはての彼女』
「…そんな『線』はどこにもない。…お前が勝手に引いた『線』なんだ。」「人生をもっと足掻こう。」
ふとした言葉が名言で、主人公として一緒に旅に出て、前に進んだ気持ちになれる一冊。どれもいいけど、強いていうなら4作目が好きかもしれない。

伊坂幸太郎『シーソーモンスター』読了。螺旋プロジェクトとしては昭和後期と近未来パート。『死にがい〜』との伏線繋がりもあって、おおー!となった。加えて伊坂ワールド全開のエンタメ性もあって、最初から最後まで「盛り上がりに欠けるなぁ」と思う瞬間が一切なかった。