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小説とか映像作品のことを書いています。16です。

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記事一覧

【詩】すてきな朝に

もしも今日あなたを街で見かけたとしても 私は声をかけられる自信がないから 朝の七時に眠い眼を擦って バターが溶ける様子を見ていたよ 残高不足の心に 一滴の優しさと…

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7時間前
3

【詩】心の君

ふわりと浮かんで 空まで飛べたらいいのにと 子どもみたいな夢を口にする 忘れてしまった魔法の言葉を 君への手紙に書き留めて あなたに夢を見ていてほしい 足の踏み場も…

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1日前
5

遅すぎる自己紹介をする

 noteを始めてからいつの間にか9ヶ月ほど経っていたのですが、 自己紹介的なものをやってなかったなあと思いまして、書いております。 遅すぎ…..。  というかそもそも…

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2日前
19

撮影行ってきました!

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3日前
3

【詩】クッキーの日

うれしいことがあった日は 最後のクッキーを半分に分けて 夕日を見ながら一緒に食べよう いつものピアノの旋律も すこし軽やかなリズムで 涙も笑顔も溢れるような そんな…

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4日前
6

【詩】うみのせかい

ある日  泡の音で目が覚めた 小さな泡が生まれて きらきらと光る方へとのぼっていった 私はぼんやりと光を眺めながら ときどき壊れそうな泡に触れて 少しずつ浮かんでい…

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5日前
7

【詩】ひとやすみ

さよならと告げて 誰もいない街を去った 風が吹く 人のいない列車は どこまでも走っていって 二度と戻ってこない あの子のところへ行くために すぐそばの夏を追いかけて …

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6日前
10

【詩】夜明けの歌を歌って

うれしいことがあって眠れなくて 夜が終わるまで起きていた 澄んだ歌声が 夜明けの海に響いて 私はふと文を綴る手を止める 朝が来る あの日に見た明け方の海を もういち…

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7日前
5

やさしい一日を生きたような

朝目が覚めてからこの瞬間まで あなたと過ごせた幻も 消えていく記憶も 私は軽やかに、鮮やかに 今日一日を思い出せる 夕日の差し込む窓の外を 街は音もなく流れていって…

すー
8日前
2

【詩】夏に触れる

終点まで行くのだから 多少寝ていても大丈夫だろうと 電車に揺られて目を瞑って 意識は少し遠くに浮かんでいる 微かに聞こえる車内のアナウンス 流れていく風景とその影を…

すー
9日前
7

【詩】アイスティー

ベルの音も氷の音も 夏の空気にかき消されて グラスも汗をかくのなら 私も暑さで溶けそうなのさ 冷えたグラスに 氷とレモンを浮かべてみたい 小さな夢を叶えながら あなた…

すー
10日前
6

TwitterがXになってからそろそろ一年だった

未だにXはTwitterって言っちゃうし。 ポストとかリポストとかも、 ツイート、リツイートって言っちゃう。 そろそろみんなどうでもよくなってきてるのかなって思う。 Twi…

すー
11日前
2

【詩】ぼくらのひみつ

あの子がはじめに教えてくれたのは 星にも寿命があるということ きらきら光るきれいな星も いつか赤く膨れ上がって 暗い宇宙の中で散っていく 今もどこかで 誰も知らない…

すー
12日前

【詩】夏の旅

ぼくらの車は 夏を告げながら まっすぐな道を進んでいく 窓をあけて 吹き込む風を浴びて 何度も聞いた あの唄を口ずさめば 素敵な夏の旅がきっとはじまる 日が沈むまで …

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13日前
3

【詩】あだな

みんな あの子のことを あだ名で呼んでいるから ほんとうの名前を 私はまだ知らない あんなに時が経ったのに  誰も知らない あの子の名前

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2週間前
4

【詩】すてきな笑顔

まっすぐな瞳と笑顔で 額に汗を光らせながら 健やかに芝生を駆け回る彼の姿を 私たちはいつも眺めていて いつまでも眺めていたいのだけど それは叶わないんだって 私たち…

すー
2週間前
6
【詩】すてきな朝に

【詩】すてきな朝に

もしも今日あなたを街で見かけたとしても
私は声をかけられる自信がないから

朝の七時に眠い眼を擦って
バターが溶ける様子を見ていたよ

残高不足の心に
一滴の優しさと涙を落とすみたいな

そんな静かな朝でも
窓を開け放って
朝の空に叫びたい気分だった

【詩】心の君

【詩】心の君

ふわりと浮かんで
空まで飛べたらいいのにと
子どもみたいな夢を口にする

忘れてしまった魔法の言葉を
君への手紙に書き留めて
あなたに夢を見ていてほしい

足の踏み場もないほどに
遊び散らかした部屋を歩くみたいに
きらきら光る星たちの宇宙を進んで

おもちゃ箱をひっくり返した
心の中に眠ってる君を
起こしに行くよ

遅すぎる自己紹介をする

遅すぎる自己紹介をする

 noteを始めてからいつの間にか9ヶ月ほど経っていたのですが、
自己紹介的なものをやってなかったなあと思いまして、書いております。
遅すぎ…..。

 というかそもそも「noteで自己紹介の記事ってよくあるよなあ」くらいには思っていて、その存在は認知していたのですが、
「いやわしが自己紹介してもしょうがないやろ….」
という思いで避け続けていました。
なんなら全然まだそう思ってます。
「自分の何

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【詩】クッキーの日

【詩】クッキーの日

うれしいことがあった日は
最後のクッキーを半分に分けて
夕日を見ながら一緒に食べよう

いつものピアノの旋律も
すこし軽やかなリズムで

涙も笑顔も溢れるような
そんな素敵な一日噛みしめて

【詩】うみのせかい

【詩】うみのせかい

ある日 
泡の音で目が覚めた
小さな泡が生まれて
きらきらと光る方へとのぼっていった

私はぼんやりと光を眺めながら
ときどき壊れそうな泡に触れて
少しずつ浮かんでいく

息を吐く

私は目を瞑って

また眠りにつく

【詩】ひとやすみ

【詩】ひとやすみ

さよならと告げて
誰もいない街を去った

風が吹く
人のいない列車は
どこまでも走っていって
二度と戻ってこない

あの子のところへ行くために
すぐそばの夏を追いかけて
ずっと歩き続けたから
そこの木陰で
少しだけ休んでみよう

【詩】夜明けの歌を歌って

【詩】夜明けの歌を歌って

うれしいことがあって眠れなくて
夜が終わるまで起きていた

澄んだ歌声が
夜明けの海に響いて
私はふと文を綴る手を止める

朝が来る

あの日に見た明け方の海を
もういちど見てみたいと
あの人は願って消えてしまった

その面影を文字に起こして
私もあの人にもういちど会いたいと
願っていた

すこしだけ明るい空を見てから
私は眠気とともに机に伏せた

やさしい一日を生きたような

やさしい一日を生きたような

朝目が覚めてからこの瞬間まで
あなたと過ごせた幻も
消えていく記憶も

私は軽やかに、鮮やかに
今日一日を思い出せる

夕日の差し込む窓の外を
街は音もなく流れていって
私はその一点をずっと見つめていた

バイバイ
君とは違う帰り道を
また明日と言って角を曲がる

また明日
すてきな一日
とてもやさしい一日だった

【詩】夏に触れる

【詩】夏に触れる

終点まで行くのだから
多少寝ていても大丈夫だろうと
電車に揺られて目を瞑って
意識は少し遠くに浮かんでいる

微かに聞こえる車内のアナウンス
流れていく風景とその影を
薄目でぼんやりと眺めている

のど飴の余韻を水で流して
私はこの冷たい世界から
空気の境界を超えて
あの暑い夏に触れる

もうすこし 

電車が止まってドアが開く

触れる

夏に

触れる

【詩】アイスティー

【詩】アイスティー

ベルの音も氷の音も
夏の空気にかき消されて
グラスも汗をかくのなら
私も暑さで溶けそうなのさ

冷えたグラスに
氷とレモンを浮かべてみたい
小さな夢を叶えながら
あなたが来るのを待っているよ

TwitterがXになってからそろそろ一年だった

TwitterがXになってからそろそろ一年だった

未だにXはTwitterって言っちゃうし。

ポストとかリポストとかも、
ツイート、リツイートって言っちゃう。

そろそろみんなどうでもよくなってきてるのかなって思う。

TwitterがXになったばかりの頃は、
「なんかTwitterでさ」
「いやXね」
「あ、そうか。変わったんか」
「そう。慣れんよね」とか。

それからしばらくしたら、
「ツイッ、、、、じゃなくてXでさ」
「いやまだそのくだり

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【詩】ぼくらのひみつ

【詩】ぼくらのひみつ

あの子がはじめに教えてくれたのは
星にも寿命があるということ

きらきら光るきれいな星も
いつか赤く膨れ上がって
暗い宇宙の中で散っていく

今もどこかで
誰も知らない星たちが
静かに砕けて消えている

そのどこかに
秘密を隠してあるから
砕けて散ってしまう前に
私の秘密を見つけ出して

【詩】夏の旅

【詩】夏の旅

ぼくらの車は
夏を告げながら
まっすぐな道を進んでいく

窓をあけて
吹き込む風を浴びて

何度も聞いた
あの唄を口ずさめば
素敵な夏の旅がきっとはじまる

日が沈むまで
走りつづけて
いつかこの夏に
戻ってこよう

【詩】あだな

【詩】あだな

みんな

あの子のことを

あだ名で呼んでいるから

ほんとうの名前を

私はまだ知らない

あんなに時が経ったのに 

誰も知らない

あの子の名前

【詩】すてきな笑顔

【詩】すてきな笑顔

まっすぐな瞳と笑顔で
額に汗を光らせながら
健やかに芝生を駆け回る彼の姿を
私たちはいつも眺めていて

いつまでも眺めていたいのだけど
それは叶わないんだって
私たちはちゃんとわかってる

小さな絵本の物語で
眠りにつくように 
彼は今日も
私たちよりも大きな一日を
静かに閉じる