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【詩】夜明けの歌を歌って

うれしいことがあって眠れなくて
夜が終わるまで起きていた

澄んだ歌声が
夜明けの海に響いて
私はふと文を綴る手を止める

朝が来る

あの日に見た明け方の海を
もういちど見てみたいと
あの人は願って消えてしまった

その面影を文字に起こして
私もあの人にもういちど会いたいと
願っていた

すこしだけ明るい空を見てから
私は眠気とともに机に伏せた