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【詩】ひとやすみ

さよならと告げて
誰もいない街を去った

風が吹く
人のいない列車は
どこまでも走っていって
二度と戻ってこない

あの子のところへ行くために
すぐそばの夏を追いかけて
ずっと歩き続けたから
そこの木陰で
少しだけ休んでみよう