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自分語り

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ただひたすら自分のこと。内省。赤裸々。心の深淵をのぞく。自分を切り売りしてるnoteたち。
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アンビバレント

アンビバレント

親子とか。夫婦とか。恋人とか。友だちとか。

人と人との繋がりや思いが伝わる何かが苦手だ。

そういう場面や状況。創作されたものでも現実でも。そういう場面に出くわすと。心が震わされたり込み上げてくる感情があったりする。

家族というものや。恋愛や結婚というものに。ずいぶんと冷めた考えを持っている自分なのに。驚くほど心を揺さぶられてしまう。

そうしたアンビバレントな心に気付いたときに。心のが上下に

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壁

ミステリアスとか。

壁が厚いとか。

そう評されることが。

まあまあある。

とくに自分のことを隠しているわけではないし自分ではどちらかと言えばオープンな方だと思っている。

なのだけども。

この自己評価と他者評価との解離は一体なんなのだろう。

とある友人と話してて思いついたことを書き綴ってみる。

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距離感

距離感

夏のにおいが街を覆うころ。人々が行き交うようになった街角。

店には人が溢れ。客と客、客と店員を区切っていた仕切りは取り除かれ。

長らく開かれなかった地元の祭りでは屋台が立ち並び。多くの人が口を大きく開けて笑いそして美味しそうに食べている。

入職してきた新人たちの集合写真も。マスクを外して撮影されていて。

これが日常だったっけ。そんな戸惑いにも似た疑問が頭を駆け巡る。

マスクを取って初めて

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尊さ

尊さ

「神さまなんていねぇよ」

ひとりの患者が救急車で運ばれてきて。手術を受けたあとにICUに戻ってきた患者を眺めながら。先輩のひとりは吐き捨てるようにそう言った。

人工呼吸器に繋がれて眠るその人は。まだまだ働き盛り。幼い子どもの子育て真っ最中で。しかし脳の奇形した血管が破綻してしまったおかげで生死をさまようことになってしまった。

本人の想い、幼い子どもをのこしたパートナーの想い、子どもたちの行く

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旅

1か月ぶりの連休(しかも3連休)を前に、天啓を受けたかのように突如として旅に出ようとひらめき、思いつくままに新幹線の片道チケットを取った。

ずっと行きたかったuntitled coffee。開店1周年のその珈琲屋にコーヒーを飲みに行こうと思った。会いたかった人たちに会いに行こうと思った。

山口県の山あいの小さな街にあるその店舗にどう行ったらいいのか。そもそも山口に降り立つのは初めてでそこがどう

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エスカレーター

最寄駅のエスカレーター。

登りエスカレーターでたまたま前になった女性がいた。歳は40代くらい。買い物袋を片手にTシャツにジーパンというラフな出立ち。

その日常感とは真逆な真っ白な腕に目が行った。職業柄、腕の血管に目がいってしまう。

だいぶ曲がってて細そうで。ラインを取る(針を刺して点滴薬の投与経路を作ること)の、難しそうだな。

そんなことを考えながら。この人はどんな日常を送っているのだろう

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哀しみ

哀しみ

わたしは哀しんでいる。

哀しんでいるのだけれども。その感情はかなりのひねくれ者で。苛立ちや怒りとして表に出てくる。

いや。怒りとして表に出てくるだけまだマシだ。以前は表に出てくるまでにかなりの時差があって。数日、数週間ならまだ早い方で、下手をすれば数年後に。あ、あの時に自分は哀しんでいたんだ。そう気づく。

心底から怒りを感じることは実は稀で。あとから振り返って、あの時は怒ってもいい場面だった

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育ち方

育ち方

保育園児の列とすれ違った。保育士さん2人に幼児期の子どもたちが20人ほど。陽気に歩いている子がいれば、興味津々にまわりを見回す子もいて。ひとり俯き加減に自分の世界に浸っているような子もいる。見たところ5歳かそこらか。

保育士さんも大変だな。そう思いながらすれ違った先の地下道に入り、視界に入る情報が少なくなったとたんに。看護学生時代の保育園実習を思い出した。そういえばあの当時の子たちも5歳くらいだ

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距離

自分と他人との間にある壁。その存在をつねに感じていた。

長い時間。他人との距離を感じてきた。

仕事や学校などの社交的な場で。無難に仲良くなりそつなく関係をこなすことはできるものの。

プライベートの時間を一緒に過ごすまでに仲の良い関係性になることは稀だった。

大人になってだいぶ経つまでは。

自分が感じていた壁は透明で向こう側にいる他人を見ることはできても。そそり立つほどの高さであり厚さも相

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無

興味。関心。没頭。熱狂。

そういった類の気持ちと無縁な生き方をしている。何年も。何年も。始まりはいつだったか。

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ココロ

ココロ

「優しい」

そう評されることが多い。

本当にそうだろうか?その評価にもっとも疑問を持っているのは他ならぬ自分自身だ。

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