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雑記|朝やけ夕やけを見れば人を許せる
テレワーク中心で最近は働いているので、久々の出社だ。しかも日帰り出張。新幹線に1時間も乗らないくらいの近場だけども。
顧客に持ってく説明資料を印刷するために早起きして家を出たら、どこまでも境目のない朝やけが地表のマンションや家から天上まで伸びていた。濃いオレンジから薄いオレンジ、白に限りなく近づいてから、薄い水色から爽やかな青へ。
そんな朝やけのグラデイションを見ていたら、ああいろんなことは境目が
雑記|旅に出るということ
いま旅に出ている。
というとカッコいいが旅行だ。でも旅に行くと書いて旅行だから間違えてはいない。
みんな旅に出るというと、仰々しく考えすぎだと思う。なにかを持ち帰らなければ、映える写真を撮らなくちゃ、心に残る体験をしなければ。
でも自分の心が日常から離れて遠くに飛んでいればそれだけで旅なんだと最近思う。
僕の好きなアーティストにcaravanという歌手がいるのだけど、「日々色々あるけれど、心を遠く
詩|納豆を食べた口でキスしてくれるかしら
あなたは
雑巾で拭いたわたしの顔を優しくなでるかしら
泥水で洗ったわたしの髪をいい匂いというかしら
納豆を食べた口でわたしとキスしてくれるかしら
あなたでない人とひとつになったわたしと
そんな問いかけを天井になげつづける
二つの呼吸だけが響く冷えた寝室
詩|あなたがねむるあたたかさ
ねむる
あなたがとなりでねむる
布団を通じて手のひらを感じて
あたたかい
静かな寝息 穏やかな寝顔
穏やかでない寝顔なら緊急事態
もし死んでしまっても
きっと穏やかな顔なんだろう
違うのはそのあたたかさ
生きる力 生きたいという想い
自分にはそんなものがあるのだろうか
なんて疑問に思いながら
眠れない夜に目をつぶる
あたたかく寝息をたてるぼくを見ることは
ぼくはできないのだ
詩|秋の夜のらりるれろ
ららら 君がきれいな歌をうたう
りりり 外では鈴虫もさえずる
るるる ぼくもいい気分でリズムにのる
れれれ こんなお会計なんだっけ
ろろろ ろれつがまわらないよ
秋の夜の街は 冷たい風が吹いている
詩|出涸らしの脳みそで
脳みそを
しぼってしぼって考えて
綴った言葉は薄っぺら
何度も淹れたお茶みたい
お湯だかお茶だかわからない
でも何もしないより色づいて
きっと何もいれないより匂いたつ
そんな言葉が誰かに優しく飲みこまれるのを
出涸らしの脳みそは待っている
すかすかでからからのまま待っている
詩|あなたの気持ちはあなたのもの
あなたの気持ちはあなたのもの
泣きなさい笑いなさい喜びなさい怒りなさい
どんな気持ちになったとしても
ぼくはそれをただうけとめて手放して
ぼくの気持ちはぼくのもの
泣けなくて笑えなくて喜べなくて怒れなくて
どんな気持ちをだせばいいの
あなたはそっと見ていてほしい感じてほしい
ほっておいてほしい
ぼくがぶつぶつといいおわる
そのときまで