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詩|ねむけ

ねむけがぼくにしのびよる
まぶたの裏から慎重に
目玉の裏までこそこそと
よく訓練された忍者かスパイ
そこからグッと圧をかける
重いなんて感じさせずに
まるで真夏のビールジョッキが
あたりまえのようにしずくをおとすように
まぶたをおとしにかかる
くらやみ 重さ めぐる今日の後悔
明日への不安 誰かへの想い
そんなことは関係ないさと無神経に
綺麗なラテアートをぐるぐるスプーンでかき混ぜるよに
なにもわからなくなって
ぼくはねるのだ

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