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成長 〜関わりの中で〜


この時期は、
子どもたちの成長を感じることが多く、
胸にほんわかとしたものが広がる。


私は、支援級の子たちも担当している。
週2回1時間、担当ごとへ支援を行っている。
この時間が、その子たちの登校の日となる。


私が出会った頃は、不安がとても強く、
感情のコンロールも困難で、
母子分離不安もあった。


学校は嫌だ。学校に行きたくない。


このように言っていた子どもたちだ。


学校が楽しい!


そう思え、
学校へ行きたいと思えるように働きかける。


それが私の支援に与えられた役割。




出会った当時、
一人は、パーテーションで仕切りを作り、
他の人に見られないように、
入られないようにして、活動をしていた。

活動は楽しんでいたが、母親の存在と時間が気になり、
何度も母の元へ行き、時間を聞く行動をしていた。


2年間受け持っているが、
ゆっくりとゆっくりと、
少しずつ成長を重ねてきた。


昨年のこの時期には、
学校に来るのが楽しい!と言ってもらえた。

私との活動を楽しみにしてくれていて、
とても喜ばしかった。

活動中は、仕切りも使用しているが、
他の人との関わりを行う姿もみられ、
学校生活を安心して過ごす様子が伺えた。


さらに、この1年は、成長が著しい✨


母と離れることに、とても不安が強く、
課題ではあったが、無理強いせず、
活動の中でできることを行った。

安心と信頼とその子自身の力となること。
小さな積み重ねを、根気強く行い続けてきた。

そして、母子分離の機会は、
思いがけず、ふいに訪れた。

欲求と心の葛藤。選択。


怖いよ〜と自信なさげに弱音を口にするも、
活動を一緒にしたい気持ちは高くあった。

今までの関係作りが、後押しをした。
一緒にやってみる✨


不安も持ちつつ、活動の楽しさも持つ。
不安を言葉で伝える。
はじめに提示した、一緒に安心できる対処を行う。
納得し、安心する。
活動に集中し、最後まで不安なく楽しめた。

この経験から得たものは、
とても大きい✨

自信、力となったことだろう。


その後、母子分離ができている!
今、学校を楽しく通っている!


日々の中では少しずつのことだが、
1年ごとの成長は目を見張るものがある。

その子のできることを、
その子のペースで、
力となることをしていく。

その子の見ている世界は、広がっている。


次なる課題も私には見えている。
担当の先生と相談しながら、
よりよい支援を日々練っている。





もう一人の子は、
感情のコントロールが難しい子だった。

出会った頃は、癇癪がとてもあった。
母も手に負えず、困っていた。
母子分離も未分化だ。

不満も文句もとても多い。
だけれども、とても傷ついてきている。


思い通りにならないと、
だから学校は嫌なんだ!
学校なんて来たくなかった!
学校になんて来なきゃよかった!
もう絶対に学校なんて来ない!

と、感情を露わに泣き叫び、激しく怒る。


母へも私へも学校へも
自分意外への暴言などは、もちろんある。


夏の日は、暑いだけで苛立ち、
とてもストレスが高い。
着ている衣服も過敏になり、集中できず。
癇癪となる。
学校へ登校しただけで、花丸だ。


過ごしやすい日や、
調子のいい時に、
登校し、活動を試みる。


同じように、2年間受け持っている。
少しずつ、
何がどう働いているかはわかないけど、
ゆっくりと確実に、成長している。



出会った頃は、
月に1度登校できるような状況。

学校へ来ることにストレスが高くあった。


学校を楽しいと思ってもらえるだろうか?
学校が楽しいと思えることを目標に、
担任の先生と相談員と保護者と他機関も含め、
連携をしながら、関わりを続けてきた。


活動で、一緒に会話をする中には、

怒りを抑えられない自分も
勉強をやってきていない自分も
学校へ来ていない自分も
否定し続けている言葉が顔を出す。


皆と同じようにいかない自分
皆と同じようにしたい自分
できない自分
できる自分
できるようにしていきたい自分

複雑な思いを抱え、自分と戦っていた。


大きな一歩は、母子分離をし、
校外学習へ参加できたことだった。

自分の感情のコントロールに
まだ不器用さは持ち合わせているが、
新しいことへ興味関心があること、
やってみたいという意欲、
それがあることが素晴らしい!

そして、
実際に実践したことは、
何よりも力となる財産だ!✨


不満や文句もあったようだが、
楽しかったと家で嬉しそうに話したそうだ。


挑戦は始まったばかり、
上手くいかないこともある。
調子の悪い時もある。
行きつ戻りつを繰り返し、
自分を操縦していた。


変わり始めてきたのは、
昨年のこの時期。
少しずつ調子が出てきた。

自分自身でも感情のコントロールの苦手さを
自分なりに考え頑張っていた。


最近、あまり怒らなくなってきた。

表情やわらかく、落ち着いた様子で、
自分をそう語った。
自分に少し自信が持てているような空気があった。


登校は月に3回ほどに増え、
自分が自分を操縦する、
主体的に生活する姿が見えてきた。


そのため、
この1年の成長は大きなものだ✨


週2回が登校日と自覚が出る。
登校日が増える。
学校が嫌だと言わなくなる。
学校行事に参加する。(宿泊に参加、運動会に参加)
母子分離も少しずつ増える。
学校生活で友達との交流が増え楽しむ。
怒りを自分でもコントロールできるように工夫している。


自分の世界を広げている、
横への世界が広がっている。


学校が楽しい!


今、そう口にしている。



まだ課題はあるけれど、
その子の力となる成長をしている。
それがとても素敵だ✨




学校、先生、相談員、支援員、保護者、
医療、放課後デイ、心理士、精神保健福祉士、
児童相談所、その他の機関……

その子を中心に、周りには円状に広がる
たくさんの支援がある。

一人じゃない。

連携し、協働し、
その子の生きる力を育むチームとして動いている。


もし、まだ見つけられていないとしたら、
機能させていくようなイメージを
心がけてみてもらいたい。






学校が嫌だ。
学校に行きたくない。


本当にそうなのだろうか……


学校が楽しい!


楽しいと思うものは
一人一人違うもの


少しでも、楽しいそう思えたら、
その子の世界は広がっていく✨



学校は、学習をする場だ。


成人は、
社会が、学習をする場だ。



関わりの中で、
楽しいを見つけていく
楽しいを作っていく


子どもでも
成人でも


することは同じなのだろう。





〜エッセイ〜


のんびりnoteと向き合う休日




・・お読みいただきありがとうございます・・




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