Sanetoki_IseyaHiHo

2022/01/11 という日に 何かをはじめるべき ということで 手始めに 短篇小説…

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2022/01/11 という日に 何かをはじめるべき ということで 手始めに 短篇小説。『20××年の召集令状』は8年前に書いたかな?※『リムスキーコルサコフ伯爵夫人』 別名 【タルタリアのヴィーナス】

記事一覧

映画『天然コケコッコー』の感想を  今時書いて どーもスイマセン

テレビ東京のドラマで日活の前身、Mパティー商会の社長梅屋庄吉を描いた ドキュメンタリータッチのドラマを U-NEXTで探していた。題名が思い出せなかったので 夏川結衣が…

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映画ドラブ・マイカー感想

@自宅のPCで U-NEXT配信 令和6年秋彼岸 22日と23日に分けて。 3時間? 映画館でもわたしは今 3時間座りっぱなしだと 確実に後半でバクスイしかねない。半分づつ日を…

Sanetoki_IseyaHiHo
2週間前
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『安眠屋』有料版

『安眠屋』登場人物一覧

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Sanetoki_IseyaHiHo
2か月前

 『或る物語(récitレシ)による      示唆(suggestionサゼスション)について』

あらすじ 地球は約2万6千年周期で歳差運動が起きると言われている。地磁気の移動、地軸の変動そして海底がエベレストの頂上になるような地殻変動。その度に人類の文明は原…

Sanetoki_IseyaHiHo
2か月前
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短篇小説『平成観音功徳記』連載3回    最終回でございます。

 月曜になった。敢えて東京駅近くの銀行で当選手続きをした。金曜日には入金され その確認をして 直ぐに旅行代理店に向かい旅行代金全額を支払った。プランを作成した女…

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短篇小説『平成観音功徳記』連載2回目

錦司が目を覚ましたのは 自宅の寝床だった。未だ部屋は闇だった。 錦司は自室の寝床である事を確認して悪夢から漸く解放された安堵感を得ていた。  視線が胡坐をかいてい…

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短篇小説『平成観音功徳記』連載1回め

薄暗い朝が来た。一番鶏の鬨の声などしなかった。 ただ不図目が開き 目に入ってきた薄暗さに動悸を覚えた倉橋錦司は 幾ら早寝をしても、飲めぬ酒を呑んで夜更かししても…

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ひとりごと5回目です

テレビ朝日のドラマです。ドクターXの脚本家中園ミホ氏の 看護師応援ドラマであります。 医者がなんぼのもんじゃい! というのが 中園氏の独壇場です。ドクターXも 本…

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ひとりごとの4回めは 『竜とそばかすの姫』をめぐる あれやこれや

Huluで観ました。 去年 劇場で観るべき映画でした。 細田守監督が 強い影響を受けたディズニーの 『美女と野獣』への オマージュだと言うことですが 私には ハッキリ…

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ひとりごと。こんな動画を観ました。   楽しいファンタジーとして

私の書いた小説は 概ね SFということかもしれない。いやいや それほどサイエンスとしてがっちり構築された下地なんて 無い。 スピリチュアル・ファンタジーとかスピリ…

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『リヴァース・ショット』をnoteに掲載した理由。

あれは 今年の5月頃だったか スマホのGoogleアプリのホームページに 私の意志などに関係なくアルゴリズムで掲載される 記事の中に 蓮實重彦先生が ちくま書房の 月刊書…

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中篇小説『リヴァース・ショット』  最終回 週末全篇をごゆっくりお楽しみくださいましね。あなかしこ。なんてね♪

ショーグンを宇宙人といえばそうである。 しかし彼には人間の器官はなく、血や体液は 見せかけであり、 皮膚も現在の人間では 製造不可能な素材と製法で作られた物質であ…

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中篇小説『リヴァース・ショット』連載12回。眠れる預言者実時に降りた霊かく語りき。その正体も明かすだろう。

人間が 無から髪の毛一筋、創ることが可能 になることは 未来永劫ありえない。 優しさや思いやりは 惰弱なだけであり、 人間社会にもジャングルの掟があると、 人間が…

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中篇小説『リヴァース・ショット』連載11回。今更だが 諸世紀 十巻72章。 眠れる預言者となる実時。

 とりあえず 実時は 猫の方に戻る。和子もビールを用意する。コンロのガスボンベをセットした。 実時は さらに猫のトイレをバスケットから取り出し、猫に対して英語と …

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中篇小説『リヴァース・ショット』連載10回。~夜明けの歌、新しい夜明けを迎えるために うたおう。

そして  三十四歳の丸山和子は千九百九十九年の五月七日に 発作のような白い眠りの中で 無意識に彼女の指は あの印を切っていた。 唇には微かながらもあの風のような …

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中篇小説『リヴァース・ショット』連載9回。はなればなれの実時と和子。それぞれの曲がりくねった道。それぞれの孤独。それぞれ…

咽る(むせる)ように薫る新緑の青桐が 揺れている。 実時は 和子の行方が判らなくなって以来、その行方を探るように嘗て和子が巡った霊場を訪ね歩いていた。季咸や芳仙と…

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映画『天然コケコッコー』の感想を  今時書いて どーもスイマセン

映画『天然コケコッコー』の感想を  今時書いて どーもスイマセン

テレビ東京のドラマで日活の前身、Mパティー商会の社長梅屋庄吉を描いた ドキュメンタリータッチのドラマを
U-NEXTで探していた。題名が思い出せなかったので 夏川結衣が主演していたのを記憶していたので
彼女の名前で検索した。そして出てきたのが『天然コケコッコー』。
お目当てのドラマは果たして検索ヒットしなかった。
ちなみに その梅屋庄吉とは 映画人ではあるが 寧ろ孫文を無条件で援助し続けた変人とし

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映画ドラブ・マイカー感想

映画ドラブ・マイカー感想

@自宅のPCで U-NEXT配信
令和6年秋彼岸 22日と23日に分けて。

3時間? 映画館でもわたしは今 3時間座りっぱなしだと
確実に後半でバクスイしかねない。半分づつ日を分けて鑑賞しました。

撮影監督(四宮氏)の光の設計は 完璧だったと思う。
肌には青味がかぶるのを最小限にし 影、暗部に 青を以て 
写っていないはずの何ものかの息づかいを感知させていた。
冒頭の家福音の中学生ストーカーや

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 『或る物語(récitレシ)による      示唆(suggestionサゼスション)について』

 『或る物語(récitレシ)による      示唆(suggestionサゼスション)について』

あらすじ

地球は約2万6千年周期で歳差運動が起きると言われている。地磁気の移動、地軸の変動そして海底がエベレストの頂上になるような地殻変動。その度に人類の文明は原始時代からやり直してきた。その地球の歳差運動による文明リセットに対して 漸く人類は空中都市を建設し 地球が歳差運動をしている間生き残る路Critical path を選択した。空中都市で繰り広げられる男と女の小さな物語が人工知能との共存

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短篇小説『平成観音功徳記』連載3回    最終回でございます。

短篇小説『平成観音功徳記』連載3回    最終回でございます。

 月曜になった。敢えて東京駅近くの銀行で当選手続きをした。金曜日には入金され その確認をして 直ぐに旅行代理店に向かい旅行代金全額を支払った。プランを作成した女性社員が居なかったのが 少し残念だった。そして錦司は都内の銀行に貸金庫を借り、三百万円を給与振込に使用していた北関東の地方銀行口座に移し、残りの当選金額が入った銀行口座の通帳と当選証明書を入れて保管した。

 ゴールデンウィーク直前 漸く錦

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短篇小説『平成観音功徳記』連載2回目

短篇小説『平成観音功徳記』連載2回目

錦司が目を覚ましたのは 自宅の寝床だった。未だ部屋は闇だった。
錦司は自室の寝床である事を確認して悪夢から漸く解放された安堵感を得ていた。 
視線が胡坐をかいているグレイにいくまでは。 
しかしグレイは実在していた。長い脚をX字に曲げて畳に尻を着けて 
錦司の方を見ていた。
「どうも お疲れ様! お蔭で厄介な戦争屋を一掃することができた。
これで第三次世界大戦なんてのは人類史に起きなくなるだろう。

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短篇小説『平成観音功徳記』連載1回め

短篇小説『平成観音功徳記』連載1回め

薄暗い朝が来た。一番鶏の鬨の声などしなかった。
ただ不図目が開き 目に入ってきた薄暗さに動悸を覚えた倉橋錦司は 幾ら早寝をしても、飲めぬ酒を呑んで夜更かししても 朝が来るまで何もない漆黒の闇と沈黙の睡眠から遠ざかっていた。
つい数週間前までなら朝の目覚まし時計が鳴るまで疲れ切って夢も見ず、
パッと目が開き 布団を片付け、厠に行き用を足してから顔を洗い 
口を漱ぎ小さな仏壇へ向かう。
仏壇の水を換え

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ひとりごと5回目です

ひとりごと5回目です

テレビ朝日のドラマです。ドクターXの脚本家中園ミホ氏の
看護師応援ドラマであります。 医者がなんぼのもんじゃい!
というのが 中園氏の独壇場です。ドクターXも
本当の医者とは何かを問うドラマで人気を博しました。
志は素晴らしい!
ですが 本当の医療現場の悪魔は
製薬会社です。それも欧米の。
さすがにその本丸はテレ朝じゃつけません。
報道正義妄想装置の新聞社が 本体ですし 
海外の製薬会社は軍需産業

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ひとりごとの4回めは 『竜とそばかすの姫』をめぐる あれやこれや

ひとりごとの4回めは 『竜とそばかすの姫』をめぐる あれやこれや

Huluで観ました。 去年 劇場で観るべき映画でした。
細田守監督が 強い影響を受けたディズニーの
『美女と野獣』への オマージュだと言うことですが
私には ハッキリ 
喧嘩を売って 見事 勝ちやがったな! というのが感想でした。
かくは めでたい♪

『時をかける少女』で大胆にも 初代時かけ少女を
主人公の魔女おばさんに設定して
ゴダールの『はなればなれ』と
トリュフォーの『突然炎のごとく』でヌ

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ひとりごと。こんな動画を観ました。   楽しいファンタジーとして

ひとりごと。こんな動画を観ました。   楽しいファンタジーとして

私の書いた小説は 概ね SFということかもしれない。いやいや それほどサイエンスとしてがっちり構築された下地なんて 無い。
スピリチュアル・ファンタジーとかスピリチュアル・フィクション!
その方が正しいと思います。 Spiritual Fantasy 、Spiritual Fiction
そういうジャンルですと これから もし訊ねられたら 応えよう。
そんな 私が お気に入りのYouTube動画を

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『リヴァース・ショット』をnoteに掲載した理由。

『リヴァース・ショット』をnoteに掲載した理由。

あれは 今年の5月頃だったか
スマホのGoogleアプリのホームページに
私の意志などに関係なくアルゴリズムで掲載される
記事の中に 蓮實重彦先生が ちくま書房の
月刊書誌に連載中のエッセイが現れた。

私の学生時代の8ミリ映画を 東京新聞の
夕刊で 嘗て 身に余る賛辞を頂戴した
先生である。

そして蓮實重彦先生は 私が高校時代から
私淑した 『ガルガンチュア物語』の翻訳をされた
渡辺一夫先生の

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中篇小説『リヴァース・ショット』  最終回 週末全篇をごゆっくりお楽しみくださいましね。あなかしこ。なんてね♪

中篇小説『リヴァース・ショット』  最終回 週末全篇をごゆっくりお楽しみくださいましね。あなかしこ。なんてね♪

ショーグンを宇宙人といえばそうである。
しかし彼には人間の器官はなく、血や体液は 見せかけであり、
皮膚も現在の人間では 製造不可能な素材と製法で作られた物質である。
彼は脳すら所有していない。脳器官がなくても彼は思考し、感情をコントロールできる。睡眠も食べ物も彼には必要ない。
人間が個体維持するために必要な物は 彼には何一つ要らないのであるから。
しかも彼以上に考え、彼以上に物事を全て記憶できる

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中篇小説『リヴァース・ショット』連載12回。眠れる預言者実時に降りた霊かく語りき。その正体も明かすだろう。

中篇小説『リヴァース・ショット』連載12回。眠れる預言者実時に降りた霊かく語りき。その正体も明かすだろう。

人間が 無から髪の毛一筋、創ることが可能
になることは 未来永劫ありえない。

優しさや思いやりは 惰弱なだけであり、
人間社会にもジャングルの掟があると、
人間が言う。
同時に 人間は獣ではない。と同じ人間が同
じ口から恥知らずに主張する。
ジャングルは食物連鎖の循環を示しているだ
けである。
その食物連鎖の循環を恐れ ジャングル、
森から逃げ出したのが 人間である。
食物連鎖のサイクルから逃れ

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中篇小説『リヴァース・ショット』連載11回。今更だが 諸世紀 十巻72章。 眠れる預言者となる実時。

中篇小説『リヴァース・ショット』連載11回。今更だが 諸世紀 十巻72章。 眠れる預言者となる実時。

 とりあえず
実時は 猫の方に戻る。和子もビールを用意する。コンロのガスボンベをセットした。
実時は さらに猫のトイレをバスケットから取り出し、猫に対して英語と
猫語らしきニャーニャーを出鱈目にして諭していた。
「それで ほんとに 理解するの?」和子は不思議そうにその光景を見て謂った。
「ふふふ。半年間記憶喪失で 僕が身を置いていた処で世話してくれた、この猫の飼い主が こうすればいいと教えてくれた

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中篇小説『リヴァース・ショット』連載10回。~夜明けの歌、新しい夜明けを迎えるために うたおう。

中篇小説『リヴァース・ショット』連載10回。~夜明けの歌、新しい夜明けを迎えるために うたおう。

そして 
三十四歳の丸山和子は千九百九十九年の五月七日に 発作のような白い眠りの中で 無意識に彼女の指は あの印を切っていた。
唇には微かながらもあの風のような
ソウレン云々が 蠢いていた。
そして すっかり陽光から見放されたコンテナハウスの中は かなり温度を下げていた。一方で和子の肉体は その温度変化にきちんと対応しようとしていた。ビクリと彼女の身体が痙攣した。その衝動は 彼女の意識をも急激に醒

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中篇小説『リヴァース・ショット』連載9回。はなればなれの実時と和子。それぞれの曲がりくねった道。それぞれの孤独。それぞれの絶望寸前。夜明け前が一番冥い。

中篇小説『リヴァース・ショット』連載9回。はなればなれの実時と和子。それぞれの曲がりくねった道。それぞれの孤独。それぞれの絶望寸前。夜明け前が一番冥い。

咽る(むせる)ように薫る新緑の青桐が 揺れている。

実時は 和子の行方が判らなくなって以来、その行方を探るように嘗て和子が巡った霊場を訪ね歩いていた。季咸や芳仙という巫女と違って、降霊術師である大宗師、尊院には霊場修行は 本来それほど重要ではない。
しかし実時は口実をつけては 芳仙だった和子が何処かの霊場に預けられているのではないかという微かな期待を胸に抱いて旅をしていたのである。既に 和子の行

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