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2018年6月の記事一覧

人が変わるということは。

人が変わるということは。

戦前に活躍した、ロバート・ジョンソンというブルースマンがいる。

彼の手による楽曲で、おそらくいちばん有名なのはクリームがカヴァーした "Crossroads" だろう。その他、ローリング・ストーンズの "Love In Vain" や "Stop Breakin' Down"、意外なところではレッド・ホット・チリ・ペッパーズの "They're Red Hot" なども彼のカヴァーだ。

そうし

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「からの自由」と「ための自由」―ほんとうに自由に生きるために

「からの自由」と「ための自由」―ほんとうに自由に生きるために

外見に関する学術会議"Appearance Matters 8"の登壇者の1人である、Laura Hart(LaTrobe University, Australia)が自由についての面白い議論をしていました。

これは外見の話のみならず、私たちのいろいろな生活に使えそうなので、少し広げてみようと思います。

Lauraによると、自由には2つの種類があります。

それは、"Freedom from

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人は「記号」に対して怒る

人は「記号」に対して怒る

ここ最近、以前にも増して『炎上』という言葉を耳にする頻度が上がったように感じます。

さらに、炎上までいかないニュースへの批判や罵詈雑言まで含めれば、毎日そこかしこで人の怒りが可視化されているのが現状です。

そうした怒りを見ていて思うのは、人が怒ったり攻撃したりする対象とその感情の発露には一定のパターンがあるということ。

特に、肩書きや法人格、組織などの『記号』は、人の顔が見えないこともあって

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「好き」に素直になるために

「好き」に素直になるために

どうやら私は、何かを好きになる能力が人より長けているらしい。

『好きになる能力』なんていうと、努力したり意識したりして好きになっているように聞こえるけれど、厳密にいうと『好き』のハードルが低い。

さらに言えば、普通は無関心から気になる、そして徐々に好きになっていくのだと思うけれど、私はスポーツカー並みにはじめからトップスピードで駆け抜けるタイプだ。

そして、自分の好きなもの、いいと思ったもの

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『やりたいこと』のグラデーション

『やりたいこと』のグラデーション

私は昔からやりたいことが溢れて溢れて止まらないタイプの人間なのですが、無責任に『やりたい』というだけではなく、大人になって実際に成し遂げる力がついてきたからこそ、『やりたい』の優先順位をつけることの大切さを最近ひしひしと感じています。

好きなことがたくさんあると、それに応じてやりたいこともたくさん出てきて、さらに実際にやろうと思えばやれる、ということも増えていきます。

特に今はやりたいことを実

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好きな道具を探す。

好きな道具を探す。



息子を保育園に預けて、妻と恵比寿に上京した。
恵比寿ガーデンプレイスで催されている生活のたのしみ展が目的地だ。
息子と過ごす時間も大切だけど、妻と過ごす時間も、一人の時間も大切にしたい。
この考えもペース配分も健康なときから変わらない。
最近よくガンになって何が変わりましたか?と聞かれるけど僕自身は全く変わっていない。

僕は自分が使用する道具は心が豊になるものを選びたい。カメラやスマホ、鉄砲

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高校時代にほぼ日のマネをしてホームページをつくっていたときの話

高校時代にほぼ日のマネをしてホームページをつくっていたときの話

こんにちは、piece of cakeディレクターの水野です。

本日、ほぼ日刊イトイ新聞が、20周年を迎えました。

昔からずっと読ませていただいているので、とてもとても、感慨深いきもちです。いろんなコンテンツを読んだし、イベントに足を運んだし、グッズを購入しました。ということで、きょうは高校時代にほぼ日をマネしてホームページをつくっていたときの話をします。

ぼくが、ほぼ日を読みはじめた200

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言葉を紡ぐとき、私は「私」を取り戻す。

「よく毎日あんなに文章書けるね」

1日1回はそう声をかけられる。

もちろん日によってはネタがなかったり、疲れて帰ってきて諦めそうになることもある。

それでも書き続けているのは意地もあるかもしれないけれど、私にとって書くことは苦行であると同時に癒しにもなっているのだと思う。

会話には少なからず他者が介在するけれど、書いている最中はほとんど他人からの影響は受けない。

ただひたすらに自分と向き

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「好き・嫌い」のほとんどは「慣れ親しんでいるか否か」ではないか

「好き・嫌い」のほとんどは「慣れ親しんでいるか否か」ではないか

ハノイに来て毎日のようにベトナム料理を食べている。もちろん日本でもベトナム料理を食べたことがあったが、好きでも嫌いでもなく、自分で好き好んで食べに行くことはほとんどなかった。そのため、フォーや生春巻き程度しか知らなかった。

こちらに来て、いろんなベトナム料理を知ることになる。ブンチャーという麺料理は、日本のつけ麺のようなもので、つけ汁の中に焼いた豚肉が入っていてとても香ばしい。お米の麺と一緒にレ

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