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ファーストアルバムの制作話

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solesのファーストアルバム「I don't want you to be dyed like that shining black」についてメンバーがあれこれ書いています。
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I don't want you to be dyed like that shining black

I don't want you to be dyed like that shining black

初めまして。noteを読んでくれてありがとうございます。
我々solesはこの度ファーストアルバムを発表します。これを読んでくれる人はぜひとも聴いてほしいし、聴いてくれるんじゃないかなと思ってます。
サブスクなんてやってねーよ!CDで出せ!って方はごめんなさい。何か良い方法を考えてます。
CDとはまたちょっと違うアプローチですが、歌詞カードは作ろうとアイデア練ってます。
サブスクって便利だし、僕自

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バイエルからソナチネに変わり

バイエルからソナチネに変わり

朔。

この曲を作った時、絶対にアルバムの一曲目にしようと思った。

タイトルの「朔」には色々な意味がある。 まず、その月(カレンダー)の第一日目、という意味。まあ一般的には一日(ついたち)っ て言いますよね。スマホとかで変換すれば分かるけど、【ついたち】って入れるとおそらく 《朔日》ってのも出てくると思う。

また、英語になおすと new moon となる。新月だ。新月っていうのは実際には見え

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01.朔

01.朔

朔。
solesのファーストアルバム「I don't want you to be dyed like that shining black」の1曲目。

この曲は3回目のレコーディングを控えてた5月頃に、ユウスケくんがピアノの弾き語りで作ってきた曲。朔には始まりという意味があるらしく、アルバムの一曲目にしたいと言ってました。
この頃はまだアルバムの全体像もぼんやりしてて、どんな作品になるんだろう

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神様の名前さえ信じないのに

神様の名前さえ信じないのに

この曲は本当に難産だった。途中、何度か諦めかけたのを覚えています笑。これ、完成しないなって笑。

僕的には「ましろ」以外にバラードが欲しいなと思って作り始めた曲だったんだ。完成したモノは全然バラードじゃなくなったけどね笑。

あと、「水星」という曲以外で僕がオールでピアノを弾く曲が欲しいなとも思っていた。「水星」って曲はバラードじゃないから、『全部ピアノでバラード』っていうのがこの曲の最初の具

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02.名前たち

02.名前たち

名前たち
solesのファーストアルバム「I don't want you to be dyed like that shining black」の2曲目。

solesは2〜3曲驚くくらいサクッと曲が出来て、その次の1曲に難航するという傾向があります。

今回書く「名前たち」はまさに難航する一曲でした。

アレンジを組み立てる時に最初にイメージしたのはシガーロスの「Gobbledigook」とい

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聴いていたブルーマンディ

聴いていたブルーマンディ

水曜日っていうのは、僕にとって特別な日だ。

ほとんどの人達からすると何の変哲もないただの平日。しかも週の中日だ。一週間の折り返しで仕事もまだまだ残っている。あまり好感を持たれる曜日ではないよね。

でも僕の場合は、一週間に一度の大事な休日なんだ。

僕は代々続いている靴屋の三代目だ。まあまだちゃんと継いだとは言い切れないかもしれ ないけどね。群馬県館林市にあるとても小さな靴屋。清水靴店。約 65

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03.ホリデイ

03.ホリデイ

ホリデイ
solesのファーストアルバム「I don't want you to be dyed like that shining black」の3曲目。

何かいい写真が無いかなと思ったので、ニューヨークのインディーロックバンドVampire WeekendのHolidayという曲のMVから。solesの2人が好きなバンド。
ユウスケくんはThe Cribsのイメージで書いたと言ってますけどね

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どうせダメだよと言わないで

どうせダメだよと言わないで

この曲がどのようにして出来たのかを話すことは、僕にとっては少し心が痛むことかも知れません。また独断と偏見があるかも知れません。

でもここでは勇気を持って語りたいと思う。

音楽を作る人間は、色んな種類の音楽や好きなバンドの曲を聴き、そこから自分の土壌のようなモノができていくのだと思います。その土壌に自分の個性やオリジナリティの欠片を植え、育てていきます。上手くいけばそれが成長して芽を出します

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04.目覚めの歌

04.目覚めの歌

目覚めの歌
solesのファーストアルバム「I don't want you to be dyed like that shining black」の4曲目。

最後のレコーディングが差し迫った夏に、ユウスケ君がデモを送ってきた曲。
この曲の誕生の背景はユウスケ君の記事に書いてあります。今までの曲はどんな意味があるのか聞いてアレンジを進めてきてたのですが、この曲は一切そういった話はしませんでした。

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あの輝く黒のように染まらないで欲しい

あの輝く黒のように染まらないで欲しい

今回で僕シミズユウスケのファーストアルバム制作話も最後になります。
そして記念すべきsolesのファーストアルバム「I don't want you to be dyed like that shining black」が配信されました。これが僕らの音楽です。たくさん聴いて、愛し続けてもらえると信じています。
よろしくお願いします。


さて、最後にこの曲のタイトルにもなった歌詞を有する曲『ロ

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05.ロマンチック

05.ロマンチック

ロマンチック
solesのファーストアルバム「I don't want you to be dyed like that shining black」の5曲目。

今回の投稿でファーストアルバムの楽曲解説は終わりです。あとはアルバム全体や一年の振り返りでちょこっと書くかも。
ひとまず無事配信もされてひと安心。たくさんの人に聴いてほしいし、聴いてもらえるよう頑張ります。

さて、このロマンチックとい

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ずっと18と19を繰り返して

ずっと18と19を繰り返して

前回の僕の投稿で村上龍さんの[歌うクジラ]という小説から歌詞の一部をインスパイヤされたと書いたけど、今回はその[歌うクジラ]という小説タイトルをそのまま使わせてもらった曲『ウタウクジラ』について語りたいと思います。

[歌うクジラ]は、2010年10月に刊行された村上龍さんのディストピア小説。

僕がこの本を手に取ったのは、初刊行されてから結構経ってからだと思う。いつ頃だったかは覚えてないけど

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06.ウタウクジラ

06.ウタウクジラ

ウタウクジラ
solesのファーストアルバム「I don't want you to be dyed like that shining black」の6曲目。

このファーストアルバムの中で一番疾走感がある曲で、僕の中のイメージはポカリスエットや三ツ矢サイダーのCMに使われたとしたら、と妄想してアレンジを進めていきました。
そういうイメージをしたのは歌い出しの歌詞が影響してますね笑

作曲やアレ

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夢中になれる合言葉を

夢中になれる合言葉を

僕の第四回目の投稿「埃まみれの君を」では、『ぼくのギターがまた泣いて』という曲について書いた。その中で、僕の以前やっていたバンドの事に触れているけど、solesの1stアルバム【I don't want you to be dyed like that shining black】の収録曲には、以前やっていたバンド時代に作ったメロディの断片から新たに出来上がった曲が2曲入っている。

その内の1

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