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02.名前たち

名前たち
solesのファーストアルバム「I don't want you to be dyed like that shining black」の2曲目。

solesは2〜3曲驚くくらいサクッと曲が出来て、その次の1曲に難航するという傾向があります。

今回書く「名前たち」はまさに難航する一曲でした。

アレンジを組み立てる時に最初にイメージしたのはシガーロスの「Gobbledigook」という曲。(スペル合ってる?)


タムを中心にドラムを作り、ハンドクラップの音を入れることにしました。
この時、何を血迷ったか、スネアを入れないで作りましょうと言った気がします。

これが僕たちを苦しめる原因になったのかもしれない。

スネアはバンドサウンドのドラムならほぼ入ってる、ビートを作る上で最重要なもので、キック(バスドラ)、ハイハット、スネアでドラム三点というくらい。

その重要なスネアを使わないというのは、なんとなくイメージ出来ても、実際にやってみると全くしっくりこなかったのです。
あれやこれやとキックやタムの変えてみても、どうにもハマらない。
ユウスケ君も書いてたけど、本当にダメかもしれないと心が折れてました笑

でもsolesで最初に作ったループソングという曲も、同じコード進行で展開を作っている曲なので、どうしても諦めたくなかった。
solesが一年やってきて、その成長を形にしたかった。

もはや意地だけで制作を続けていましたね笑

途中からは足し算じゃなくて引き算をしていく方向に向いて、感想入るまでベースは小節の頭を一発鳴らすだけにし、サビではギターは弾いてません。
終始ベースはオーバードライブで歪ませてます。この方がなんかカッコよかったから。

シンセの音は北欧のイメージで作りました。最初に書いたように、シガーロスのイメージで組み立ててたので、自然とそういう音を入れたいなと思いました。タムの原始的な音も北欧っぽいかな。

ラストの大サビでは2人が違うメロディを歌って、壮大に広がりを作ってます。打ち込みを使ってても、大自然を感じられるように。

サウンドの全体としては、クランベリーズの「Dreams」を参考にしてます。
すごくシンプルなんだけど、突き抜けるような爽やかさはいつ聴いても極上です。


作り始めてから完成するまで、本当に苦労した曲ですが、solesが1年やってきた成長が感じられる曲になったと思います。

ループソングも聴いて、進化を感じてくれたら面白いかと。

(いしつかねこ)

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