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ずっと18と19を繰り返して

前回の僕の投稿で村上龍さんの[歌うクジラ]という小説から歌詞の一部をインスパイヤされたと書いたけど、今回はその[歌うクジラ]という小説タイトルをそのまま使わせてもらった曲『ウタウクジラ』について語りたいと思います。
 
[歌うクジラ]は、2010年10月に刊行された村上龍さんのディストピア小説。
 
僕がこの本を手に取ったのは、初刊行されてから結構経ってからだと思う。いつ頃だったかは覚えてないけど、当時図書館にハマっていて。図書館って、無料で誰でも使えるし色々な種類の本があるから、調べ事したり寝る前のサクッと読める短編小説なんかをよく借りていた。
そんな時、何気なくタイトルが気になって借りたのが村上龍さんの[55歳からのハローワーク]という短編集。これがとても面白くて。かなり昔に[限りなく透明に近いブルー]は読んでいたけど、久しぶりに村上龍さんの小説世界に触れて、また村上龍を読んでみようと思いました。そんで、何冊か読む中で[歌うクジラ]に出会いました。
 
去年の秋頃かな、なぜか無性に[歌うクジラ]が読みたくなって。一度読んでいる小説をまた読むのってあんまりないんですが、どういうわけかすごくあの物語に触れてくなってすぐに図書館に行って上下巻両方とも借りました。
去年の秋って事は、1stEPのpicklesを配信した頃ですね。picklesの配信後も曲作りはじゃんじゃんしていて、この頃には『ましろ』とか『ホリデイ』とか前回の投稿の曲『lucky 2』も出来上がってきていたと思います。
空いた時間で読んでいたけど、すごくゆっくりしたペースで読んでいたので何度か延長して、延長回数が終わったら一度返してまた借りてみたいにして笑。図書館の人はコイツはいつまで読んでるんだと思ったでしょうけどね笑。読み終わったのは、12月の中旬くらいだったかな笑。
だから僕の身体は長い間、村上龍の[歌うクジラ]に浸されていたことになります笑。
 
solesの『ウタウクジラ』の中で最初に思いついたのは、冒頭のシンセのメロディ。仕事中に思いついたと記憶しています。靴のインソールを作るのに専用の電気グラインダーで材料を削っていた時だったかな。良いメロディだったからすぐにiPhoneに録って。
そこから結構順調にAメロやBメロも思いつきました。Aメロとサビはコード進行が一緒だけどBメロはコード進行が違うので、この曲に良いバランスをもたらしてくれたと思っていますね。
 
歌詞ですが、まずはサビが出来ました。
色々考えているうちに、もう最初のシンセのメロディをそのままボーカルメロディでサビで歌っちゃおう、となって。確かいしつか君がスタジオで提案してくれたような気がします。もうシンセのメロディ歌っちゃえばいいんじゃないスかね?みたいなカンジで。
で、当時身体が歌うクジラ状態だったので、少し考えて《クジラは歌うよ つゆつゆり》と書きました。つゆつゆりってなんだよ、と自分で書いて思いましたが、まあ出てきたからこれにしようと笑。今後絶対に書かない言葉だと思いますが笑。
サビが出来て、そのあとはAメロ歌詞・Bメロ歌詞という順だったかな。時間はあまり掛からなかったと思います。
 
と、ここまでは順調だったけど、レコーディングは難航しました(僕だけ)。僕がギターをミスりまくって時間が掛かったし、一度録ったのを聴いていて、どうしてもBメロとサビにコーラスを入れたくなって再レコーディング。
完成までの道のりは長かったです(僕のせいで)。。。
無事完成して良かった。。。
 
ウタウクジラ。
 
よろしくお願いします。
 
あ、この曲の最初の歌詞と最後の歌詞は、村上繋がりで(という安易な発想で笑)僕の大好きな村上春樹さんの小説の中から一部影響を受けて書いた部分です。でもこの歌詞がこの曲の脊髄のような役割をしていると個人的には思ってます。
 
そして『ウタウクジラ』は小説[歌うクジラ]のあらすじからは特に影響は受けてません笑…。

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