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「昔読んだぞ!」はエンジンになる。最初の1冊は何を読む?(英語多読初級ガイド )

こんにちは!語学の裏設定のSlovarです!

今日は私自身が多読に失敗し、本の屍を山積みにした経験をもとに絶対避けたい英語多読の罠と、多読最初の1冊目に何を選んだら良いのかをコッソリ伝授したいと思います。


多読はいわばマラソンですが、時々コースに地雷が埋まっているのです。前回の記事では「ゆる~く読むこと」が大切だと言いましたが、今回の記事を読むと総じて、肩の力を抜きつつ、スピードを落とさず、地雷を踏まず、多読マラソンを走り抜く術が身につきます。



もしまだ前回の多読入門編の記事をご覧になっていない方は、先にそちらをご覧になっていただいたほうが良いかもしれません (読まなくても話が分かるように調整してあるので忙しい方は本記事だけでも、成果は大きいと思います)。

ではまずは『良い多読をするための条件は、悪い多読をしないこと』という考えから、踏むと確実に失敗が確定する"致死率100%の地雷"から取り除いていきましょう。


1.自信を生む多読、挫折を生む乱読

多読という言葉を字面通りに受け取って「手当たり次第1冊でも多く読む」乱読のことだと思っていませんでしたか? 

私が英語力がひよっこだった頃は、恥ずかしながらそう思い込んでおり多読に幾度か失敗してきました。


多読も乱読も量をこなすという点では同じなのですが、興味があり難易度も適切な良書を読むのが「多読」で、興味・難易度などお構いなしに読むのが「乱読」です。(もちろん乱読が功を奏す場合もありますが、上級テクニックです。)

ただでさえ単語や文法で大変な英語なのに、背景知識が分からない読み物を読むと苦痛すぎて1~2ページで挫折するのが関の山です。


確かに前回の記事で「苦痛になったら止めても良い」と書きましたが、それはモチベーションを保つ最終セーフティネット、つまり可能であれば使いたくない「奥の手」なのです。

その理由は挫折経験の蓄積が殺人的だから。

一度本を投げ捨て挫折を経験すると、あなたのやる気を継続的に下げようとする重力として足を引っ張り続けます。事実、私が1回挫折するたびにキラー重力は1段階ずつ大きくなり、やがて英語への苦手意識に変わっていきました。


人は体に受けた傷より、心に受けた傷に弱い生き物です。

事実、他殺よりも自殺のほうが多いですよね。

心が病むのが原因です。

だからこそ、続く多読をすることが大切で最初の本選びが鍵なのです。そして続きはじめたら、ゆる~く取り組む姿勢が継続のコツです。

だからまずは乱読を止めて、挫折というモチベキラー地雷を踏まないようにしましょう。

さて、では記念すべき英語多読1冊目は何を読んだらいいのでしょうか?当ブログ語学の裏設定が全力で答えを出しました。



2.昔読んだ本を英語で読むとヤル気が追い風に乗る


マラソンは続かないと意味がないです。500mで終わってしまったらそれはマラソンとは呼べないでしょう。

そこでまず、どうしたら多読が続きやすくなるかを考えました。

それが「昔読んだ本を英語で読み直す」という方法で、これなら話の流れが分かっているので継続ができるだろうと。オマケに、楽しいんですよこれが。次の話を読めば完読率はほぼ100%に行くでしょう。


例えるなら


1度クリアしたゲームを別キャラ&別装備で、2周目に挑む感覚です。

最近、ストーリー開始前にキャラクターを選べるゲームが増えましたよね。だいたいの場合、選んだキャラクターによって別の視点から同じストーリーを楽しめるし、キャラ毎に装備できるアイテムが違うので、キャラの人数分だけ別の世界観で遊び直せるのです。

そのような名作タイトルをいくつか上げると、「三國無双シリーズ」、「Skyrim」、「ファイナルファンタジー」、「Borderlandシリーズ」辺りでしょうか。

(ちなみに筆者はBorderlandsシリーズが大好きです。ちょうど今日新しいDLCが出ましたね!!)

という脱線はこのくらいにして、多読に話を戻しましょう (汗)。


以前別の記事で、言語の数だけ世界観があると述べ、これを1つのステージを色々な角度の席から眺められるコンサートホールに例えました。同じものでも、座る位置、つまり世界観が異なると違って見え、これはまさにゲームの2周目と共通する点ではないでしょうか?


読書とゲームはこのように接点を持つのです。

そしてこの読書とゲームの奇妙な結婚が意味するのは、ゲームをするように読書をすることが可能であるという点なのです。

カンの良い方は「ここで前回の記事の内容と繋がるんだ」と気づいたはずです。

・ゲームをしてストレスが溜まっては本末転倒だ。

・ゲームのようにエンターテイメントだと割り切って多読に挑もう。


そう、多読は本来楽しいのです。

なのに、効率やらTOEICやら、つまらない大人の事情で読書の悦びを台無しにしてしまう人が多いことか。なぜこの記事のタイトルが「初級ガイド」なのかピンと来るでしょうか?

初心を失ってほしくないからです。

多読はゲームのように本来は楽しいんだという心を、宝物のように守ってほしいからなのです。


と、すこしアツく語りすぎましたが、一度日本語という世界観で味わった本を、英語という別の世界観で味わうのは、まさにゲームの2周目に相当するというのが腑に落ちたのではないでしょうか?

こう考えたらヤル気にエンジンがかかると思いますし、更に追い風に乗ったボーナス状態で多読を継続することができると、多読に挫折してゲーム三昧に走ってしまったことがある私は思うのです。


まとめ

多読初級編でおさえたいことは2つ。踏めば挫折確定の地雷は踏まない点と、完読がほぼ100%成功する1冊目の選び方だ。1つ目の点は、乱読を避けること。理由は挫折経験は無意識に自信とやる気を破壊する癌だから。

2つ目の点は、一度日本語で読んだ本を英語で読み直すこと。ゲームの2周目を遊んでいる感覚でサクサク読み進めていけるから。


いかがでしたか?洋書多読をしたいと、心に火がついたでしょうか?

この記事が皆さんの多読学習の糧になったことを祈って!

それでは!


PS

言語の数だけ世界観があるとは?もっと詳しく知りたい人はコチラからどうぞ!




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