世界観をどのように出せば、自分の名前で仕事ができるのか?
中野丈矢です。
独自の世界観を出そうとすればするほど、「伝わらない」「届かない」ということに陥りがち。
ならば、いっそのこと独自の世界観なんて求めるよりも、今の自分にできることから取り組んだ方が良いような気がしたり。
そもそも、ビジネスには「世界観」というものは必要なのだろうか。
もし、必要ならば世界観を出すには、どうすれば良いのだろうか。
そもそも「世界観」って何?
僕が考えてる世界観って、「世界を視る視点」。
自分が世界をどのように見ているのかを言葉にすることが、世界観を表現する、ということ。
「プロ野球ファン」の中にも、巨人ファン、阪神ファン、西武ファン、日ハムファン、etc・・・いますが、巨人ファンは巨人というチームからプロ野球を見ているわけです。東京ドームで観戦することがスタンダードなわけです。
阪神ファンも、阪神を中心としてプロ野球を見ています。甲子園を野球の聖地としてしまうのも、阪神の本拠地である甲子園をベースにプロ野球を見ているから、なんだと思います。
また、「時間」についても「独り身」「子供なし」「子供あり」ではそれぞれで三者三様の観る視点が違います。
僕は1歳息子がいるので「子供あり」に該当するわけですが、独身時代と今の生活とで時間の使い方がずいぶんと変わったように思います。
独身時代ならば24時間365日、自分の時間に使ってもよいのですが子供を授かればそうもいきません。
ホリエモンやキングコング西野さんみたいに独身貴族みたいな「世界観(時間についての独自の視点)」が違っているのも無理はありません。
この世界観をビジネスに応用する場合、自分独自の視点にお客さんを巻き込んでいくこと。つまり、お客さんというのは自分独自の視点に少なからず当てはまって、共感してくれる貴重な人。
だからこそ、無理に個性を出そうとするのではなく、際立ったキャラクターをわざわざ演出する必要もなかったのです。
世界観を出すときの弊害
みんなと見てる世界が同じ、あるいは同じように見ようとする人が、世界観を出そうとしても独自性を出すのはなかなか難しいことではあります。
「個性が大事!」と言われ続けてるけど、意味もよく分からずに「個性!個性!」と言い続けるのも、「世界観」とはちょっぴり違う気もしています。
誰かから借りてきた言葉を、自分の言葉として用いるのもそれはそれでアリだと思います。しかし、借りてきた言葉を、あまりよく考えもせずに用いるのでは「世界観がある」とは言い切れません。
世界観は「自分の外」に求めるものではない
「世界を観る視点」なので、正解も不正解もありません。
ビジネスでも、独自性は大事ですし、独自性があるからといって売上に結びつくものではありません。独自性を求めている人がいれば、ビジネスとして成立するんだろうけど、ここでよく考えて欲しいことがあります。
それは、独自性というのは求めるものではなく、自分の中にあるもの。外ばかり見ていて、借り物の言葉ばかり並べていても自分の中にあるはずの世界観は出てきません。
まずは、借り物でいいからどっかから引っ張ってきて、自分なりに解釈しつつ言葉にしてみる。この繰り返しでこそ、「世界観」というのはどんどん表現され尽くすのだと思います。
「周りと同じだと安心」とは真逆をいこう
「周りと同じだと安心」という心理は日本人なら共通する文化です。「あの人が使っているから」「憧れている人のブランドだから」という理由で、購買意欲が掻き立てられることも価値として認めているからだと思うのです。
世界観を出そうとするときに、ちょっとだけ視点を離れて考えて欲しいのですが、「周りと同じだと安心」という心理とは真逆に突き進むことになるのです。
「周りと同じ」だと確かに安心ですし、そもそも出ない杭は打たれない。波風を立てることもなければ、後ろ指を刺される心配もありません。
しかし、「周りと同じ」では、組織の中で働くことはできますが、自分の名前で仕事をしたり、人生をデザインする上では弊害になってしまうのです。
口では「個性が大事!」とは言っているけど、「あなたの個性って何ですか?」と質問しても、借り物の言葉が習慣化していればその質問には答えられません。
たとえ答えられたとしても、そこに厚みがないので答えたとは言い切れない歯痒い気が残るでしょう。
ビジネスでも世界観を出すには?
自分の名前で仕事をするには、「周りと同じ」ではなく、「ここにしかない価値」を生めているかどうかが、人生をデザインする上でも鍵となっています。
もしも今、世界観を出そうと思っていても、思ってる通りに行かなくても、まずは言葉にしてみることを続けて欲しいです。
「僕はこう思います」
「私はこのような存在です」
と世界に「伝える」ことからスタートしてみましょう。
世界観とは、「世界を観る視点」のこと。
自分から観た世界を言葉にしていくことで、自分という人間が何を考え、何を感じ、何を大切にして生きているのかが改めて感じさせれるはず。
つまるところ、「ビジネスには世界観は必要」なわけですが、世界観があるから自分の名前で仕事ができるのではない、ということと、自分が観た世界を言葉にしているから世界観ができ上がっていくのです。
個性とは求めるのではなく、出していくもの。
借り物の言葉を並べていくより、自分が観た世界を言葉にしていくことで、世界観というのは大きく積み上がっていくのです。
「あの人のホームページには独特の世界観がある」と感じる人は、自分が観てきた世界を自分の言葉にしています。
「この人の発信には惹きつけられる引力がある」と感じる人も同様で、借り物の言葉ではなく、自分が感じたことや考えていることを、自分なりの言葉として世界に表現しているのです。
日本人は真似ることがとても上手な民族です。
歴史を振り返っても、これは顕著で種子島にたった2本の火縄銃がやってきても、海外では100年以上かけて伝えてきたものを、10年も経たないうちに「主力」としたほど。
だからこそ、人によって「自分が観た世界」を言葉にすることに抵抗が出てしまうのも無理はありません。
しかし、自分が感じたことや考えを言葉にすることも「許す」ことでしか、世界観を出す道は他にないと僕は思うのです。
自分の中に何かしらの「禁止事項」があるのならば、その禁止事項を緩めていくことで世界観を出すことへも「許す」ことができるのかもしれません。
ビジネスにおいて、世界観は必要なわけですが、これは生き方を伝えることに他なりません。自分にはどんな役割があるのかすらも、世界に向けて発信していくわけですからね。
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