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学校内のICT活用をすすめるために

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#学校教育

授業の「技術」の意味

授業の「技術」の意味

Google for Education認定トレーナー/コーチの笠原です。

6月も中旬となり、今月の明治図書の『教育科学 国語教育』も我が家に届きました。

「授業を変える100の技術」というタイトルの通り、授業に関わる色々な「技術」が紹介されているのですが、よく見ると冒頭2つの「技術」とその他の「技術」には意味の差があることには簡単に気付きます。

前者の方はどちらかと言えば、テクノロジーのニ

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職場でChatGPTを試してもらう

職場でChatGPTを試してもらう

Google for Education認定トレーナー/コーチの笠原です。

先日、GPTsが全ユーザーに使えるようになったというニュースを紹介しました。

GPTsを利用すると生成AIの威力を感じやすいため、自分もこのタイミングで職場にGPTsを紹介してみました。少しでも身近に生成AIを感じてもらいながら、自分も試してみたいという気分になってほしいと思っています。

所見作成支援GPTsが分かり

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少しずつ、生成AIを授業に

少しずつ、生成AIを授業に

Google for Education認定トレーナー/コーチの笠原です。

勤務校では生成AIの利用について保護者許諾を集めており、授業でも少しずつ通う可能な状況を整えられています。

とはいえ、不用意に使わせることはあまりよくないだろうということもあって、様子を見ながら少しずつ活用させていこうと企画を練っているところです。

そのような中で少しずつ授業でも活用してみようということで、高校1年生

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デジタル・シティズンシップの実践の参考に!

デジタル・シティズンシップの実践の参考に!

Google for Education認定トレーナー/コーチの笠原です。

自分の授業の一つの柱として、デジタル・シティズンシップの実践ということがあります。なかなか普段は授業で取り入れていくことに苦心しているところであるのですが、コツコツ情報収集をしています。

今回、デジタル・シティズンシップ関係で見つけた資料が良かったので紹介します。

中高の公民の授業での実践が想定されていますが、他の文

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「ググればいいじゃん」を乗り越えることは難しい

「ググればいいじゃん」を乗り越えることは難しい

Google for Education認定トレーナー/コーチの笠原です。

一人一台端末を持つようになると、生徒が手軽に自分たちで色々なものを検索できるようになっています。

授業の様子を見ていると、分からない言葉などがあったときにすぐに検索窓にその言葉を打ち込んで調べる…という様子があります。

分からないものを放置しないで、その場で解決しようとするのはよいことなのですが、問題は検索しても必ず

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五月に向けの授業の準備として考えておきたいこと

五月に向けの授業の準備として考えておきたいこと

Google for Education認定トレーナー/コーチの笠原です。

始業式から走り続けてきて、やっと一息という方も多い時期だと思いますが、よい形でのスタートが切れているでしょうか。

新年度もだんだんと軌道に乗る時期だからこそ、そろそろ振り返りの記録をしてみませんか。

残さないものは消えていく新年度モードが終わりを迎えつつあり、徐々に学校は「日常」に向かっていくことだと思います。

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この春の期待の2冊

この春の期待の2冊

Google for Education認定トレーナー/コーチの笠原です。

ずっと心待ちにしていた、この春に発売されたとある2冊の本がやっと自宅に届きました。

この大型連休の間にじっくりと楽しみたいと思っている2冊です。この2冊はまだ読んでいませんが、必ずオススメになるはずです!

新しい教育を志す全ての人に「まんがで知る」シリーズの最新刊です。

前田先生のこのシリーズはどの本を読んでも、ま

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生成AI活用のフェーズが変わった

生成AI活用のフェーズが変わった

Google for Education認定トレーナー/コーチの笠原です。

2023年が生成AI元年であり、今年2024年がいよいよ活用の本格化だと言われています(たぶん)。

そのような状況において、色々な実践の提案が各所で行われており、少しずつ使い方のカタチが見えてきている段階だと思います。

ところが、そのような玉石混交な状況から、頭一つ抜けた提案を行う一冊がついに現れました。

この本は

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生成AIを学校で使うことは

生成AIを学校で使うことは

Google for Education認定トレーナー&コーチの笠原です。

生成AIの教育活用について各現場から様々な相談を受けます。結論はだいたい昨日の記事に書いた通り「やってみるしかない」なんですが。

ただ、もう少し優しく可能性を実際はお伝えしています。

AIを使えなくても専門知識があれば生成AIの使い方として徐々に注目されているのが、生成AIに持っている知識を与えることで、その知識を活

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GIGA中学生が高校にやってくる

GIGA中学生が高校にやってくる

Google for Education認定トレーナー/コーチの笠原です。

今日のアイキャッチ画像はGIGAスクール構想というテーマでBingに絵を描いてもらったものです。なかなか謎画像です。

さて、2月に入りました。そろそろ四月からのことが気になる時期です。

高校で教えている自分が今一番気になっていることは、来年度の新高校一年生はGIGAスクールで中学校三年間を過ごしてきた第一世代だという

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ホワイトボード系サービスの教育利用申請の方法

ホワイトボード系サービスの教育利用申請の方法

Google for Education認定トレーナー&コーチの笠原です。

先週のJamboardショック以来、オンラインのホワイトボード系のサービスを色々と試しています。

どのサービスを使うかはまだまだ不透明ですが、出来れば教育向けプランがあり、色々な機能を使えることを期待したいと思っています。

本日は代表的な4つのサービスの教育利用申請について紹介します。

※今回は「個人」での利用がで

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校内で少しずつICT

校内で少しずつICT

Google for Education認定トレーナーの笠原です。

一人一台端末が当たり前になった生徒たちと生活をしてきて約半年ほどが経ちました。

去年まではお隣の学年が一人一台端末の導入となり、そのお手伝いをしてきましたが、今年度は自分が当事者となって色々なことを眺めてきています。

当事者になってみて色々と感じたことを本日は紹介していこうと思います。

いっしょに学んで行く姿勢の大切さ一人

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探究が大詰めになる時期

探究が大詰めになる時期

Google for Education認定トレーナーの笠原です。

勤務校の探究学習が少しずつまとめの時期に入っています。入学してから約半年間に「体験」をしてもらうことを中心に色々なことに取り組んでもらいました。

まだまだ、荒さはあるものの実際に自分たちで一次情報をつかみ、それに基づいて自分たちでコンテンツを作ってみる…という体験をしっかりと一回りしてもらうことを期待しています。

実際に、色

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教室にキーボードが欲しい理由が分かる本

教室にキーボードが欲しい理由が分かる本

Google Workspace for Education認定トレーナーの笠原です。

ICT×書くことの決定版!と呼べる一冊が発売になっているので紹介します!

多種多様な実践を取りそろえているのみならず、「書くこと」のスキルとはどのようなものかを分解して、一つ一つ丁寧に説明している良書です!

多数の著者で書く本は「方法論の見本市」になりやすいのですが、本書は実践の系統性、レベル感、ジャンル

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