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徒然なるままに生きたいなぁ

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うつになってから人生振り返ってみた。 日々感じたり、思ったことや昔話を綴っていきます。 たまに関係ないことも語ってます。
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#転職活動

うつ病になったときのこと266

うつ病になったときのこと266

私は家に直接帰らず、最寄り駅の喫茶店でコーヒーをすすっていました。

嫁に話さなければならないことはたくさんあります。

転職活動をしていたこと
復職しなければならないこと
自衛隊を辞めること

果たしてうまく伝えることができるのか
嫁は理解してくれるのか

不安は募る一方でした。

つづく

うつ病になったときのこと264

うつ病になったときのこと264

上司が沈黙を破りました。

「君の気持ちはわかった。ただし、病気休職しながら転職活動することは筋が通らない。まずは辞めるなら復職してもらう。また、自衛官は規則上、転職活動を行う場合は申請を出さなければならない。この2つを守ってもらわなければならない。」

私は「わかりました」と答えました。

そしてまた沈黙が訪れました。

つづく

うつ病になったときのこと263

うつ病になったときのこと263

「おっしゃるとおりです。転職活動をしているのは事実です。休職中なのに転職活動をして大変申し訳ありません。すでに自衛官として勤務する気力はありません。退職したいと考えています。」

上司はしばらく黙っていました。

この沈黙の時間は今までのウツウツとした気持ちから解放された瞬間の私にとって苦痛ではありませんでした。

つづく

うつ病になったときのこと262

うつ病になったときのこと262

私は職場の上司と会議室で対面していました。

「今日、聞きたかったのは休職中の君の行動で確認したいことがある。」

覚悟していたことは現実に起きました。

「とあるOBから君が転職活動をしているのではないか、という情報があった。この真偽について正直なところを教えてほしい」

私は沈黙することなく答えました。

つづく

うつ病になったときのこと261

うつ病になったときのこと261

そんなことをしている間に職場の上司からメールが来ました。

「調子はいかがですか。今後のことについて一度お話をしたいのですが、もし可能でしたら連絡をください。」

私はイヤな予感がしました。

つづく

うつ病になったときのこと260

うつ病になったときのこと260

私は土木会社からの契約社員としての内定をどうするか迷っていました。

リフォーム会社からの連絡がそろそろ来るころだろうと思っていたので結果がくるまで保留としていました。

しかし、リフォーム会社からの結果がどうであれ、この時点で40社以上の求人に応募していたので既に燃え尽きていたことと現実を見せつけられていました。

うつ病回復期とはいえどももうやる気がない気持ちで一杯になっていたのは事実

家族

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うつ病になったときのこと259

うつ病になったときのこと259

そんなこんなで土木工事会社からメールがきました。

内容は以下のとおりでした。

総合的に判断したところ、一年間の契約社員として内定を出します。
給与等の条件は正社員と同じです。
勤務成績を勘案し、一年後には正社員として採用することとなります。
また、勤務地は希望どおりとはなりませんこともご認識くださいませ。

メールを読み終わったあと、私はドッと疲れました。
この条件では、安心して仕事ができる気

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うつ病になったときのこと258 

うつ病になったときのこと258 

それから数日後、土木会社より先にリフォーム会社からメールが届きました。

内容は、
3次面接のお知らせ
でした。

ん、面接は2次までしかないと聞いていたのでメールの中身を確認すると、

本来であれば2次面接までしか実施しないところであるが、役員が直接面接したいとの内容が書かれていました。

???

なんだかよくわからなかったですが、面接の都合のよい日を返信し、私はスマホを置いて息子の相手を再開

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うつ病になったときのこと257

うつ病になったときのこと257

私は、そのままの流れでドアをノックしました。

室内からオッサンの声で、「どうぞ」という声が聞こえてきました。

入室すると二人の中年男性が座っていました。

向かって右側は明らかに現場ばかりやってきたようなこわもてのオッサン
左側は、ホワイトカラーを前面に出した事務職一筋のようなオッサンでした。

面接ではうつ病のことを主体に質問されました。

車の運転はできるのか。
現在服用している薬の名前を

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うつ病になったときのこと256

うつ病になったときのこと256

しばらくすると、人事担当を名乗る女性が迎えに来ました。

私は、促されるままに小さな打ち合わせ室に入ると、しばらく待つように言われました。

6人程度しか入れない打ち合わせの個室でした。
私はここで面接をするんだな、と思いながらしばらく時を過ごしていました。

ドアをノックする音が聞こえたので私は、ハイと返事をすると同時に立ち上がりました。

すると先ほどの人事担当者が入ってきて、

面接の準備が

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うつ病になったときのこと255

うつ病になったときのこと255

数日後に、リフォーム会社の2次面接に行きました。

こちらも高層ビルの中にあるキレイなオフィスです。

どの部屋もカードキーがないと入室できないようになっています。

私は正面エントランスの電話機であらかじめ連絡を受けていた内線番号をプッシュしました。
担当の女性が電話をとったようで名前を申し出た瞬間に、

お迎えに上がります

と言われ、電話が切れました。

つづく

うつ病になったときのこと254

うつ病になったときのこと254

面接に来た中年男性は自己紹介をして、会社概要を話ながら私の志望動機と今までの現場経験を聞いてきました。

毎度の質問であったので淡々と回答すると、やはり資格はあるものの実務経験が浅いところで顔色を変えていました。

心の中で、これはダメだな・・・と思いながら最後まで面接を続けました。

面接をしている中年男性は、最後に

もし仮に採用になった場合、土木の現場は田舎になりますが長期間、家を空けること

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うつ病になったときのこと253

うつ病になったときのこと253

私は自衛隊OBがいる建設会社のビルの前に立っていました。

覚悟を決めたとはいえ、面接に自衛隊OBが来た場合全ては終わりだという不安が勝っていました。

受付で面接で来た旨を伝えると、スムーズに個室に案内されました。

しばらくすると扉がノックされました。

私は立ち上がり、「はい」と返事をしました。

すると中年の男性が一人入って扉を締めました。

内心、安心しました。今日の面接相手は一人でしか

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うつ病になったときのこと252

うつ病になったときのこと252

土木建設会社と面接の調整をしている間に、リフォーム会社から2次面接をする旨のメールがきました。

東京本社で面接をするとのことで私はノリノリで日程調整をしました。

土木の建設会社が先に面接の日程を組む形で調整を進めました。

自衛隊にバレようがもう前に進むしかありません。

私は覚悟を決めました。

つづく