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伝え方の話┆1記事1メッセージの法則


なにかを伝えるとき、
「概要」や「全体像」から入る方が相手に伝わりやすい。

そこで、抽象化が大事になる。


しかし、人は自分が詳しい分野ほど、抽象化が苦手らしい。

言い換えると、自分が詳しい分野ほど、
客観的にみると「些細な違い」にこだわってしまう傾向があるらしい


例えば、
色彩に詳しくない人からすれば同じ「ピンク」でも
詳しい人からすると「コーラル」「ローズ」「ピーチ」では全然違って一括りにはできない、と思うようなこと。


ただ、noteに書こうと思う内容は、
おそらく平均より(わずかでも)詳しいテーマではないか。


あるいは、
自分自身の「思想」や「経験」について書くならば、
個人的で詳細な事柄の全てが、大事で伝えたい、と思うのも自然ではないか。


だとしても「伝えたい」と思ったときこそ、
勇気を出して細かい「枝葉」は切り捨てる。


そして、一度に言うことを、絞るように心がけている。



上の記事でも触れたが、
一度にたくさんのメッセージをかくと、読み手の印象に残らない。


このことに関して、
スティーブ・ジョブズの生涯のパートナーであった、リー・クロウ(ディレクターさん)のすごいパフォーマンスがある。


リー・クロウは、CMのメッセージは1つに絞るべきだと考えていました。しかし、スティーブ・ジョブズはこのCMで、「iMacの特徴を5つ入れたい」と主張しました。  

そのとき、リー・クロウはこんなパフォーマンスをしてみせたのです。  リーはメモ帳から五枚の紙をちぎると、一枚ずつ丸めはじめた。すべて丸め終えると、彼のパフォーマンスが始まった。

「スティーブ、キャッチしてくれ」と言って、紙の玉をひとつテーブル越しに投げた。スティーブは難なくキャッチして、投げ返した。 「これがよい広告だ」。リーが言った。

「またキャッチしてくれ」と言って、紙の玉五つすべてをスティーブのほうに投げた。スティーブはひとつもキャッチできず、紙の玉はテーブルや床に落ちた。 「これが悪い広告だよ

ケン・シーガル『Think Simple』より


このパフォーマンスが伝えたいことは、
私自身の読み手としての体験とも一致している。


noteでも記事の主張が端的で、長すぎない記事の方が(もちろん内容にもよるが)、
「この方のnoteは読みやすいなぁ…」と感じる。

あとから「〇〇の記事また読みたいな」と思い出したりもする。


そうとなれば、やはり書き手として、この法則を生かさない手はない。

だから、書きたいことがたくさんあっても
1記事で全てを出し切ろうとしない。

いい意味で肩の力を抜きたい。


伝えたい1つのメッセージだけのために、
約1,000字を書くのも楽しい。

その分、結論に至った過程や
複数のエピソードを書くこともできる。


…と言っている間に約1,000文字。

本記事で、言いたいのは
伝えたいときこそ「1記事1メッセージ」、でした。🏖️

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