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月刊 高橋ピクト

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シュッパン前夜のメンバー、高橋ピクトの記事まとめ。実用書づくりの現場や人間関係をお伝えします。悲喜こもごもありますが、チームワークで乗り越えます。
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#実用書

編集者は、集まると面白い。編プロと出版社のいい関係。

編集者は、集まると面白い。編プロと出版社のいい関係。

こんにちは、高橋ピクトです。
書籍の編集者で、健康書やスポーツ、料理、アウトドアなどの実用書を担当しています。私が担当する書籍は、編集者が二人以上関わることがほとんどです。

実用書は、文章だけでなく、イラストや写真も組み込まれ、デザインやレイアウトが1ページ1ページ複雑なため、一人で編集することが簡単ではないからです。私の場合は“編集プロダクションの編集者=編プロさん”と協力して、本づくりを行い

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一時閉店する、三省堂書店神保町本店の記念しおりを作りました。

一時閉店する、三省堂書店神保町本店の記念しおりを作りました。

「神保町の三省堂書店さんがもう見られなくなってしまうから、何か形に残したい」。この話は、こんな一言から始まりました。

こんにちは、高橋ピクトです。
池田書店という実用書の出版社で、書籍の編集をしています。

今回は、本ではなくて、本の「しおり」の話をしたいと思います。
冒頭の一言は池田書店の営業部長、野口の一言です。

2022年の3月で一時閉店してしまう、三省堂書店神保町本店さん。
その外観は

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運動神経が悪い編集者、トレーニング本の取材をする。

運動神経が悪い編集者、トレーニング本の取材をする。

こんにちは、高橋です。
タイトルの「運動神経が悪い編集者」というのは私のことです。ちょっと恥ずかしいのですが……。
今回は、私がトレーニング本を編集した話をしながら、本づくりで行われている“取材という工程”をご紹介したいと思います。

※この記事の棒人間は「棒人間図解大全──仕事に使える!」MICANO 著 自由国民社刊を参考に描きました。絵心がない筆者の助けとなりました。

取材って、こんなこと

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防災の知識を、子どもに伝えたい。歴史家 磯田道史が新刊にかける思い【大垣書店イベントまとめ】

防災の知識を、子どもに伝えたい。歴史家 磯田道史が新刊にかける思い【大垣書店イベントまとめ】

2021年2月20日、大垣書店の主催により「マンガでわかる災害の日本史」(池田書店)の発売記念オンライントークイベントが行われました。歴史学者としてテレビなどで活躍し、多くの著書を持つ磯田道史氏がライフワークといているのが災害史の研究。東日本大震災から10年。最新作をマンガで出版した意図と、制作の舞台裏を語ってくれました。

話を聞いて感じたのは、磯田氏が新刊にかける思いの強さ、そして、凝縮された

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いままで誰も書かなかった「実用書の"撮影"の現場」

いままで誰も書かなかった「実用書の"撮影"の現場」

実用書と呼ばれる本のジャンルを知っていますか?

実用書とは、いわゆる「料理入門」とか「サッカー入門」とか、「ビジネスマナー大全」とか、生活や仕事に役立つ情報をビジュアルでまとめた本のことです。ハウツー本といったほうが伝わるかもしれません。

実用書なんて、みんな一緒でしょ?
たくさんの実用書が存在するので、制作する著者、編集者はじめ、スタッフはどうすると読者にわかりやすい!といってもらえる紙面を

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