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私生活(エッセイ)

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感じたことをテーマでまとめたエッセイです。
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#希死念慮

死にたいと思ったら警察に連行された話①

死にたいと思ったら警察に連行された話①

 落とし物以外で交番を訪れてしまった。

 今年はなかなか梅雨が明けない。もう7月に入ったというのに。梅雨なんてじめじめしたものは6月に置いてきてくれればよかったのに。その日も例によって空は暗く、じとじと雨が降っていた。
 天候の悪さは精神に影響する。これは自分自身でも体感していることだし、雨の日の低気圧に苦しめられている人もたくさん知っている。『うつヌケ』の田中圭一も著書の中で天気が悪いと体調が

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いのちの電話がつながらなくても

 先日有名女優がなくなった。すごくきれいな人女性だった。7月に有名俳優が亡くなったときも、今日女性ギタリストが亡くなったときもそうだ。メディアでは自殺の要因の憶測が飛び、そろいもそろっていぶかる。「亡くなったのは◯◯が要因だ」「◯◯に悩んでいたに違いない」などと平気で憶測を言う。母から電話がきたりして「彼らが死を選んだ理由」をあれこれ話してくる。



 「死にたい」という選択肢がない人は、「死

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夏以降の仕事は未定

夏以降の仕事は未定

 現在今年の見込み年収は103万とかなり危険。今やっている仕事は、書籍が一冊とファッションのムック本が一冊。これらはだいたい5月くらいで終わる。それ以降の収入の見込みが立っていない。でも、仕事すると同時に起こるもろもろのストレスに対する耐性に自信がなく、今後仕事がない自分に少し安心している面もある。

 しかし、ひとは金がないと生きられない。夏以降は家賃も払えなくなりそうなのである。

 書籍のラ

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父親にお前の精神不調は生理のせいだと言われた

父親にお前の精神不調は生理のせいだと言われた

「お前が暴れて(夫の名前)さんに迷惑をかけたり、時々(精神的に)おかしくなるのはたぶん生理とかそういう(子宮関連の不調)のの、せいなんじゃないか」ぼかすような言葉で実の父親に言われた。私はそれを無視した。

生理のせいにするということは、すなわち「(男の)俺には理解できない何かが娘に起こっているのだ」という理由づけだと思う。父親は、自分の中で絞り出した正当化する答えを言うことで「自分の子育ては間違

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死にたいの対処法

死にたいの対処法

 梅雨は本当に苦手で、この時期は「頭痛ーる」というアプリが欠かせない。雨が本当に嫌だと友達に相談したら「梅雨の間はいつもあったかい国に行けばいいと思うよ、今は無理やけど」と言われた。

 天候も心境も。むず痒く思ってしまうのは、そのつらい気持ちを語彙力なく「死にたい」という一言に私は集約してしまうところである。以前よりは言葉にできるようになってきたけれど、たぶんまだまだ足りない。言葉の解像度が低す

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死にたくなった最近を文字に起こしてみた

死にたくなった最近を文字に起こしてみた

 朝起きた瞬間から寝苦しかったんだろうなということが直感的にわかり、汗臭いシーツを嗅いだらそれは確信となった。締め切ったカーテンの間から天気を確認したら、灰色の曇り空。かすかに太陽が差し込んでいたので、天気が悪いわけではない、ということだけ把握する。それでも身体は動かないで、もしかしたら今日死にたいって思うかもしれない。そんな予感がした。
 
 ずっとこのままなのかな、と思う。調子がいい時と絶望す

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