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死にたくなった最近を文字に起こしてみた

 朝起きた瞬間から寝苦しかったんだろうなということが直感的にわかり、汗臭いシーツを嗅いだらそれは確信となった。締め切ったカーテンの間から天気を確認したら、灰色の曇り空。かすかに太陽が差し込んでいたので、天気が悪いわけではない、ということだけ把握する。それでも身体は動かないで、もしかしたら今日死にたいって思うかもしれない。そんな予感がした。
 
 ずっとこのままなのかな、と思う。調子がいい時と絶望する時を繰り返しながらずっと頭が痛いのが、このまま続くのかなと思う。今、絶望のきもちに心が支配されているんだろうということをうっすら把握しながらも、やっぱり悲しい。死にたい。

 名字のことも疲れちゃったな。夫の名字で呼ばれることにも慣れてきた気がする。だったら男に生まれたかったな、みたいな気持ちもある。
 仕事先の人や友人との接触を最小限にして生きているものの、「誰かに会いたい、寂しい」「一人でいたい、放って置いてよ」という両価性が常に自分の中にある。誰かと比べて自分を批判する必要がなくても、頭の中の妄想で比べて落ち込むという作業が起こってるから意味ない。疲れた。ちゃんと生きてる人のそばにいたくない。私の欠陥が目立つから。英語も、映画も、本も嫌いになる人生なんて、最初っから何も手をつけなければよかったのに。

 性別が理由で自殺したくなる人がいるの、わかる。誰も本気にしてくれないもんね。いくら私がノンバイナリーだからといって、世間や他人や家族は私を女として扱うんだから。全部いやだな。元気になれないな。家族も性別も仕事も趣味も全部嫌だな。もう終わりたいな。

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 その日の夜、死にたいのは病気の症状だから、と少し落ち着いた。「境界性パーソナリティ障害」などを検索をすると、自分の心情が”病気の症状”として書いてあるので安心する。ああ、これって自分のせいではないんだな。そうやって思えるだけで、らくになる。


今度一人暮らしするタイミングがあったら猫を飼いますね!!