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#140字小説『懐かしの寒天デザート』/お題:寒天の日/Xへポスト2/16

2024年2月にX(旧Twitterと呼ばざるを得ない)へポストした
140字小説を紹介します

※改行などは、Xへポスト時点より修正している場合があります。

『懐かしの寒天デザート』

早春に祖母が亡くなり、迎えた新盆。
母は白紋天と寒天デザートを用意した。
貧乏くさいし、市販品の方が喜ばれるのにと内心思っていた。
「懐かしい……おばあちゃんの味」
祖母の子や孫達は涙ぐんでいる。
「いつでも来てね」
唯一血のつながっていない母が一番家族を理解し、親戚をつなげていたんだね。

2024年2月16日作

◆2月16日は「寒天の日」なので
 自主お題として創作しました。

日本一の寒天の産地である長野県の「茅野商工会議所」と
「長野県寒天水産加工業協同組合」が制定したそうです。
日付は、2005年2月16日にテレビの全国放送で寒天が健康食品として紹介
され、その後の大ブームにつながったことと、天然製造の寒天はこの時期に大詰めとなることなどから。

※季節外れの「新盆」が舞台の140字小説になってしまいました。

◆「寒天発祥の日」で創作した『懐かしの牛乳かん』との連作としても
 お楽しみいただけると思います。ぜひご一読ください。↓


★Xのアカウント:想田翠/140字小説・短編小説 @shitatamerusoda
 #今日は何の日 タグを付けて、投稿(ポスト)したものです。

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◆同じく、Xにポストした140字小説を紹介した記事はこちら。↓


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