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#140字小説『脈々』/お題:ゴールドラッシュの日/Xへポスト1/24

2024年1月にX(旧Twitterと呼ばざるを得ない)へポストした
140字小説を紹介します

※改行などは、Xへポスト時点より修正している場合があります。

『脈々』

赤ちゃんはお母さんを選んで生まれてきた説が描かれている絵本、胎内記憶系の話は苦手。ならば、良親の元へはゴールドラッシュのように赤子が殺到するはず。逆に毒親の元に生まれてきた子は生前からドMなのか?
呑気に笑っただけで「生まれてきてくれてありがとう」と言われる世界がいいに決まってる。

2024年1月24日作

◆1月24日は「ゴールドラッシュの日」なので
 自主お題として創作しました。

1848年、アメリカ・カリフォルニアの製材所で働くジェームズ・マーシャル
が川底にきらりと光る金の粒を発見したとされる日です。
仲間と秘密を誓ったのだが、この話は大きな噂となって全米に広まって
しまったそうです。
やがて一獲千金を夢見る男たちが殺到して、「ゴールドラッシュ」
(Gold rush)が起こりました。
1849年に金を求めてカリフォルニアに集まった人々は、その年から
「フォーティナイナーズ」(Forty-niners、49ers)と呼ばれたようです。
そこから、ゴールドラッシュは、新しく発見された金の採掘地に人々が
殺到することを意味するようになりました。

恵まれた環境下に生まれて、親からたっぷり愛されている子が話す
胎内記憶を全否定するわけではありません。
それはそれで、世の中に存在していていい、やさしい世界ですよね。
でも、「毒親育ち」を嘆く人がよく目につくようになった気がします。
その方々が、「赤ちゃんはお母さんを選んで生まれてきた説」に
苦しめられることがありませんように、と祈ります。
みんな生まれながらにして茨の道を選ぶわけないですよね。
進んで自らに試練を与えるドMだったら、戦闘民族の申し子すぎるでしょ。
親に愛されて育つ子や環境が、金脈を掘り当てるように稀なことではなく
脈々と続いていく「当たり前の光景」であればいいのにと願います。

★Xのアカウント:想田翠/140字小説・短編小説 @shitatamerusoda
 #今日は何の日 タグを付けて、投稿(ポスト)したものです。

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◆同じく、Xにポストした140字小説を紹介した記事はこちら。↓

◆きっと自分自身に危険信号を出せる親は毒親にはならないのでは?
 と感じさせる、子育て風景の140字小説です。
 30秒程度で読了可能だと思いますので、ぜひご一読ください。↓

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