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#140字小説『古典的手法』/お題:野菜の日/Twitter投稿8/31

2023年8月にTwitter(Xと呼んだ方がいいの?)へ投稿した
140字小説を紹介します

※改行などはTwitter投稿時(Xへポストと言わないと通じなくなる?)
 から修正しています。

『古典的手法』

遅い初恋。彼女になれる見込みなんてないけど、胃袋を掴んで結婚した母を見習って料理を勉強中。
ハンバーグのレシピを見て、野菜は玉ねぎのみに驚いた。うちのはにんじんやピーマンも入っている。
「後継者のお父さんは嫉妬で教えてくれないと思うから、習っておきたかったよ」と仏壇の母に苦笑した。

2023年8月31日作

◆8月31日は「野菜の日」らしいので
 自主お題として創作しました。

1983年に全国青果物商業協同組合連合会などの9団体が制定した
記念日みたいですね。
「もっと野菜のことを知ってほしい」、「野菜をたくさん食べてほしい」
という想いが込められているようです。
日付は「8(や)3(さ)1(い)」と読む語呂合わせから。

古典的手法
①野菜嫌い克服法として、苦手な野菜をみじん切りにしてハンバーグに
 入れること。野菜を「おいしい」と思ってもらいたい親心ですかね。
②意中の相手の胃袋を掴むことで、自分に夢中にさせる手法。
 自分のことを相手にとって「なくてはならない存在」に感じさせる方法。

彼女の初恋が遅かったのは、もしかしたらお母さんの闘病や死などで
恋する余裕もなかったのかな……とか、
お父さんはお母さんが亡き後、頑張って家事をしてきたのかな……とか、
自分で書きながらも、いろいろ考えて、せつなくなってしまいました……。
でも、「料理教えてよ」と言ったら、お父さんは一瞬嬉しそうにした後
「なんだ急に。好きな男でもいるのか!?」とか嫉妬しだしたらかわいいな
とほっこりもしました。
(筆者自身による作品の解説は、あまりしないようにしているのですが、
8月も終わるということで、なんだか今日は、書いてみました。)

★Twitterのアカウント:想田翠/140字小説・短編小説 @shitatamerusoda
 #今日は何の日 #今日はなんの日 タグを付けて、投稿したものです。

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◆同じく、Twitterに投稿した140字小説を紹介した記事はこちら。↓

◆こちらも、「母と娘」をテーマに描いた超短編小説です。
 800字:3分程度で読了可能だと思いますので、ぜひご一読ください。↓


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