しゃっくりがとまらない くそう、わたしはまだ、生きなければ、生き続けなければなない使命がある。 でももし、それが達成された時にはどうする? 自由になった時に、わ…
割れたステンドグラスの切先は鋭く 色とりどりに床へと落ち刺さっていく わたしも浴びようと両手を広げてみるも 小指を少しかすっただけ ぱらぱらと光る音を立てながら…
いくな いくな 美しい世界へ とびだすな とびだすな 清い世界へ すすむな すすむな 真っ白な世界へ ながれるな ながれるな 透明な川へ 少しだけ 靴底を泥水に…
おにはーそと ふくわーうち 上の階のベランダから お父さんと男の子の声が楽しげに聞こえる ぱら パララ ばら バララ 幸せなかけ声と一緒に 幸せな豆音が聞こえる …
本当だ たばこの煙に紛れて酔っている 踊っている 泣いている 歌っている 吐いている 笑っている 食べている 呑んでいる 呑んでいる 吸っている つまんでいる やっぱり笑っ…
草原と星空 草原と星空があったらじゅうぶんだ。 風 風もほしい。星空の中、柔らかで優しく髪をなでてくれる風があれば尚いい。 笹の葉 風にそよいでさらさらと清潔な…
くじらをあらう くじらをあらう くじらをあらう モップを持って両手でごしごしと 背中をあらうととってもよろこぶ くじらをあらう くじらをあらう くじらをあらう こら…
「ああ やっと私をだしてくれた」 長い間積み本をしていた本を取り出し 分厚いクリーム色のページを開くと 艶やかな紫色をした栞紐が大あくびをしてぐねぐね起き上がっ…
おーイヌこねこね おーイヌこねこね 冬毛真っ最中のイヌをこねているとネコもやってくる こねこね こねこねこ ねこねこ ぼーんと鐘がひとつ鳴って 明けました おめ…
金ぴかのまん丸お月さま 同じ丸いボールをうつ音がする テニスコート 一面は緑いろ 懐かしいその音を聴きながら 近くから吹く波風に頭をなでられながら ゆっくり、う…
ぱたぱた ざわざわ がさがさ しわす 大忙しで 大荷物で みんな両手両足を せかせか ぱたぱた ざわざわ がざごそ しわす ああいそがし 師走 もうすぐ ずるずる …
あれはいつかみた ロンドンの冬の木立 イルカが2回、3回とはねている それでもその青を ロンドンの曇り空は映さない 通りすぎていった天使が 寒さに白いと息を吐…
雪になりました お風呂上がりの冷たい空気に包まれながら 銀色の窓枠に指先をつけてひんやり お母さまが台所ではコトコトと スープパスタ パセリのつぶつぶ のどに甘…
さよなら さよなら さよなら 真白い紙の上で 青いシルエットを映しおどっている4文字 さよなら さよなら さよなら さよなら
ジョナサンshiny_holly746
2024年4月27日 23:57
しゃっくりがとまらないくそう、わたしはまだ、生きなければ、生き続けなければなない使命がある。でももし、それが達成された時にはどうする?自由になった時に、わたしはどう生きていく?簡単だ。うまい酒と、飯と、笑いを常に腹いっぱいに満たしてりゃいいあと寝る時に少し、ふわっとした感触のやつがありゃあいい
2024年4月4日 20:44
割れたステンドグラスの切先は鋭く色とりどりに床へと落ち刺さっていくわたしも浴びようと両手を広げてみるも小指を少しかすっただけぱらぱらと光る音を立てながら落ちていくガラスの破片たちさびしさを感じたまま身体を揺らしていると割れた場所から吹いた風が破片とわたしの小指を撫でて秋風冷たく、唇は熱くむなしさもって影だけを置き去った
2024年2月27日 01:46
いくな いくな 美しい世界へとびだすな とびだすな 清い世界へすすむな すすむな 真っ白な世界へながれるな ながれるな 透明な川へ少しだけ 靴底を泥水につけて どうか歩いてってください あなたの思う理想白き道を
2024年2月3日 20:43
おにはーそとふくわーうち上の階のベランダからお父さんと男の子の声が楽しげに聞こえるぱら パララばら バララ幸せなかけ声と一緒に幸せな豆音が聞こえる私のベランダにも幸せのおすそ分けが落ちてくれているだろうか明日の朝、ベランダをのぞくのをちょっぴり楽しみにやわらかい枕の上でおやすみなさいおにはーそとふくわーうちぱら パラランバラ バララン
2024年1月29日 21:17
本当だたばこの煙に紛れて酔っている踊っている泣いている歌っている吐いている笑っている食べている呑んでいる呑んでいる吸っているつまんでいるやっぱり笑っている怒っているしゃべっている立っている立っている立っている座っている座っている引っぱっている押している叩いている殴っている脱いでいる震えている振っている曲げている回っている回っている回ってい
2024年1月16日 00:24
草原と星空草原と星空があったらじゅうぶんだ。風風もほしい。星空の中、柔らかで優しく髪をなでてくれる風があれば尚いい。笹の葉風にそよいでさらさらと清潔な音を立てて、耳奥を癒してくれる笹も必要だ。海時々潮の香りを鼻先につけてノスタルジックにひたる事も大切だ。波音はほどほどで良い。鳥四季を知るためには彼らの声が必要だ。ねぼすけな私にも必要だ。花鳥には花の甘い
2024年1月9日 00:05
くじらをあらうくじらをあらうくじらをあらうモップを持って両手でごしごしと背中をあらうととってもよろこぶくじらをあらうくじらをあらうくじらをあらうこらこらおまえ、クッキーを食べているひまはないぞ夕日が落ちるまえに海へ帰してやらないとくじらの体積で ぼくらの足が砂浜へしずんでしまうんださあ くじらをあらおうくじらをあらおう くじらをあらおうちゃっちゃとあらおうそし
2024年1月5日 22:04
「ああ やっと私をだしてくれた」長い間積み本をしていた本を取り出し分厚いクリーム色のページを開くと艶やかな紫色をした栞紐が大あくびをしてぐねぐね起き上がってきた「まったくまったく 待ちくたびれたわ 私は蛇ではないのに こんなにも冬眠させるなんて ふああああ」まだ新しいページに栞紐のあとをほんのり残したまま彼女はしゅるしゅると回転しながら龍となって天へ上って行ってしまった
2023年12月31日 00:01
おーイヌこねこねおーイヌこねこね冬毛真っ最中のイヌをこねているとネコもやってくるこねこね こねこねこ ねこねこぼーんと鐘がひとつ鳴って 明けました おめでとうおーイヌこねこね お餅はあんこにしようかな
2023年12月27日 19:27
金ぴかのまん丸お月さま同じ丸いボールをうつ音がする テニスコート 一面は緑いろ懐かしいその音を聴きながら近くから吹く波風に頭をなでられながらゆっくり、うなずくゆっくり、うなずいて 満足したらやわらかいお布団へもどります隣人のいびきを聴きながらこっくりこっくり、うなずいて おやすみなさい
2023年12月26日 13:01
ぱたぱた ざわざわ がさがさ しわす大忙しで 大荷物で みんな両手両足を せかせかぱたぱた ざわざわ がざごそ しわすああいそがし 師走もうすぐ ずるずる お蕎麦がかけ足でやってくる追いやれ追いやれ しわす年越せ年越すよ 師走 しわす
2023年12月24日 11:16
あれはいつかみた ロンドンの冬の木立 イルカが2回、3回とはねているそれでもその青を ロンドンの曇り空は映さない通りすぎていった天使が 寒さに白いと息を吐くと杖をついたばあさまの鼻さきを赤くそめるぼたぼた雪が落ちる枝の間からそそぐ日の光よ今だけはどうか日曜の鐘を邪魔しないでおくれそう願いながら 今日もコーヒーを一杯メリークリスマスです。今日も一日穏やかに過ごせます
2023年12月23日 10:12
雪になりましたお風呂上がりの冷たい空気に包まれながら 銀色の窓枠に指先をつけてひんやりお母さまが台所ではコトコトと スープパスタ パセリのつぶつぶ のどに甘いリンゴ とってもいい匂いつま先をバレエのルミにして 半分つもったお外の雪を見つめますうさぎさんはいるかしら うさぎさんはいるかしら 赤いおめめのうさぎさんはいるかしらとなりで洗濯機のガタガタと揺れる音 今日着たレオタードも
2023年12月22日 19:32
さよなら さよなら さよなら真白い紙の上で 青いシルエットを映しおどっている4文字さよなら さよなら さよなら さよなら