ジョナサンshiny_holly746

初心者ですが少しずつ、そしてたくさん詩を書いていけたらなあと思っております。

ジョナサンshiny_holly746

初心者ですが少しずつ、そしてたくさん詩を書いていけたらなあと思っております。

最近の記事

止まらないとき、

しゃっくりがとまらない くそう、わたしはまだ、生きなければ、生き続けなければなない使命がある。 でももし、それが達成された時にはどうする? 自由になった時に、わたしはどう生きていく? 簡単だ。 うまい酒と、飯と、笑いを常に腹いっぱいに満たしてりゃいい あと寝る時に少し、ふわっとした感触のやつがありゃあいい

    • 主人のいない城

      割れたステンドグラスの切先は鋭く 色とりどりに床へと落ち刺さっていく わたしも浴びようと両手を広げてみるも 小指を少しかすっただけ ぱらぱらと光る音を立てながら落ちていくガラスの破片たち さびしさを感じたまま身体を揺らしていると 割れた場所から吹いた風が破片とわたしの小指を撫でて 秋風冷たく、唇は熱く むなしさもって影だけを置き去った

      • 急ぐ二十代へ

        いくな いくな 美しい世界へ とびだすな とびだすな 清い世界へ すすむな すすむな 真っ白な世界へ ながれるな ながれるな 透明な川へ 少しだけ 靴底を泥水につけて どうか 歩いてってください あなたの思う理想白き道を

        • 節分

          おにはーそと ふくわーうち 上の階のベランダから お父さんと男の子の声が楽しげに聞こえる ぱら パララ ばら バララ 幸せなかけ声と一緒に 幸せな豆音が聞こえる 私のベランダにも幸せのおすそ分けが落ちてくれているだろうか 明日の朝、ベランダをのぞくのをちょっぴり楽しみに やわらかい枕の上で おやすみなさい おにはーそと ふくわーうち ぱら パララン バラ バララン

          ボレロ

          本当だ たばこの煙に紛れて酔っている 踊っている 泣いている 歌っている 吐いている 笑っている 食べている 呑んでいる 呑んでいる 吸っている つまんでいる やっぱり笑っている 怒っている しゃべっている 立っている 立っている 立っている 座っている 座っている 引っぱっている 押している 叩いている 殴っている 脱いでいる 震えている 振っている 曲げている 回っている 回っている 回っている 回って回って また回っている ボレロの映画、楽しみです♪

          王さまのひとりごと

          草原と星空 草原と星空があったらじゅうぶんだ。 風 風もほしい。星空の中、柔らかで優しく髪をなでてくれる風があれば尚いい。 笹の葉 風にそよいでさらさらと清潔な音を立てて、耳奥を癒してくれる笹も必要だ。 海 時々潮の香りを鼻先につけてノスタルジックにひたる事も大切だ。波音はほどほどで良い。 鳥 四季を知るためには彼らの声が必要だ。 ねぼすけな私にも必要だ。 花 鳥には花の甘い蜜がいるだろう。 私の目にも彩りはいるだろう。 ああ、恥ずかしいな。 私はなん

          王さまのひとりごと

          くじら

          くじらをあらう くじらをあらう くじらをあらう モップを持って両手でごしごしと 背中をあらうととってもよろこぶ くじらをあらう くじらをあらう くじらをあらう こらこらおまえ、クッキーを食べているひまはないぞ 夕日が落ちるまえに海へ帰してやらないと くじらの体積で ぼくらの足が砂浜へしずんでしまうんだ さあ くじらをあらおう くじらをあらおう くじらをあらおう ちゃっちゃとあらおう そして夕日と一緒に見送ったあとは はじけるレモン水で乾杯だ!

          スピンをかけて

          「ああ やっと私をだしてくれた」 長い間積み本をしていた本を取り出し 分厚いクリーム色のページを開くと 艶やかな紫色をした栞紐が大あくびをしてぐねぐね起き上がってきた 「まったくまったく 待ちくたびれたわ 私は蛇ではないのに こんなにも冬眠させるなんて ふああああ」 まだ新しいページに栞紐のあとをほんのり残したまま 彼女はしゅるしゅると回転しながら龍となって 天へ上って行ってしまった ほのかにまだページの新しい匂いがする さてはて、妖艶な栞紐を無くしてしまっ

          おーイヌこねこね

          おーイヌこねこね おーイヌこねこね 冬毛真っ最中のイヌをこねているとネコもやってくる こねこね こねこねこ ねこねこ ぼーんと鐘がひとつ鳴って 明けました おめでとう おーイヌこねこね お餅はあんこにしようかな

          コールドムーン

          金ぴかのまん丸お月さま 同じ丸いボールをうつ音がする テニスコート 一面は緑いろ 懐かしいその音を聴きながら 近くから吹く波風に頭をなでられながら ゆっくり、うなずく ゆっくり、うなずいて 満足したら やわらかいお布団へもどります 隣人のいびきを聴きながら こっくりこっくり、うなずいて おやすみなさい

          しわす師走しわす

          ぱたぱた ざわざわ がさがさ しわす 大忙しで 大荷物で みんな両手両足を せかせか ぱたぱた ざわざわ がざごそ しわす ああいそがし 師走 もうすぐ ずるずる お蕎麦がかけ足でやってくる 追いやれ追いやれ しわす 年越せ年越すよ 師走 しわす

          日曜のコーヒー

          あれはいつかみた ロンドンの冬の木立  イルカが2回、3回とはねている それでもその青を ロンドンの曇り空は映さない 通りすぎていった天使が 寒さに白いと息を吐くと 杖をついたばあさまの鼻さきを赤くそめる ぼたぼた雪が落ちる枝の間からそそぐ日の光よ 今だけはどうか日曜の鐘を邪魔しないでおくれ そう願いながら 今日もコーヒーを一杯 メリークリスマスです。 今日も一日穏やかに過ごせますように、暖かくして

          ドゥミプリエ

          雪になりました お風呂上がりの冷たい空気に包まれながら 銀色の窓枠に指先をつけてひんやり お母さまが台所ではコトコトと スープパスタ パセリのつぶつぶ のどに甘いリンゴ とってもいい匂い つま先をバレエのルミにして 半分つもったお外の雪を見つめます うさぎさんはいるかしら うさぎさんはいるかしら 赤いおめめのうさぎさんはいるかしら となりで洗濯機のガタガタと揺れる音 今日着たレオタードもできなかったピルエットを繰り返す あと一回きれいに回りきれたらな ※ ルミ(

          さよなら

          さよなら さよなら さよなら 真白い紙の上で 青いシルエットを映しおどっている4文字 さよなら さよなら さよなら さよなら