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【反り腰と足関節の関係性】なぜ反り腰になると足関節背屈制限に繋がるのか??

今回は、反り腰と足関節の関係性について解説をするコラムにさせて頂きます。

そして、足関節でも特に足関節背屈制限との関係性について紐解いていく様な内容にさせて頂こうと思いますので、なぜ反り腰の状態では足関節の運動が起きにくいのかを理解して頂ければと思います。

使わない関節は使えなくなる

足関節だけに限った話ではありませんが、、

・他動でも自動でも動かない可動域
・自動では動かせないけど他動だと動く可動域
・他動でも自動でも動く可動域

関節可動域の問題を分解すると、大きく分けて上記の様になります。

理学療法士の評価学など関節可動域測定の結果の記載などで多く表記するのがパッシブ可動域になり、他動的に動かして動く可動域になります。

ですが、他動的に動いても自動的にコントロールできずに動かせない可動域は、ユースレスレンジとも呼ばれる様に、自分自身の意志ではコントロールできない可動域になるため怪我や故障のリスクが高まります。

そして、運動療法やピラティスなど獲得していきたい可動域としては、自動でも他動でも動かせる可動域(機能的な可動域)を獲得していくことが非常に重要になってきます。

追記になりますが、関節可動域だけに限らずですが人間の身体として使わない機能は失っていく。使う機能は維持されていく。という特性があるため、今回は足関節をテーマにした話になりますが、足関節の動きに関しても使わない動きに関してはどんどん使えなくなっていくことが言い換えることができます。

足関節の問題は全身の問題

足関節の背屈制限・底屈制限に対して、「下腿三頭筋・アキレス腱の伸張性低下」「距骨後方組織の滑走性低下」「距骨全脂肪体の滑走性低下」など足関節に可動域制限が生じる原因は列挙すればいくらでも上がると思います。

確かに、その問題になっている部位の滑走性を改善させることであったり、関節可動域制限を作っている組織に対してアプローチすることは当然必要になることもあるわけですが、それだけでは不十分であることがほとんどです。

ですが、もっと全体から考えた場合

「足関節の背屈制限がそもそも何で起きたか?」という部分まで考えてアプローチする必要性があります。事故や外傷などであれば足関節自体が問題なので足関節へのアプローチが最重要になると思いますが、、

「何でか分からないけど足首の動きが固い。」

「別に怪我をしたわけでもないのに足首が固い。」

そういった場合がほとんどだと思っていて、その場合であれば足関節へのアプローチよりもそれ以外の部位へのアプローチや全身として捉えた場合の足部への影響を考えていくほうが大切かもしれないです。

そのため、今回は全身との関係から足関節を捉えることをお伝えするわけですが、特に現代で多い反り腰姿勢との関係性について考えいていこうと思います。

反り腰と足関節背屈制限について

反り腰と足関節背屈制限の関係性についてですが、

反り腰の骨アライメントをざっくり考えた場合は、「腰椎前弯」「骨盤前傾」で他の動きのバリエーションがなくなっている状態です。

運動連鎖として、大腿骨の内旋や下腿の回旋の動きも入りますが、今回は足関節の背屈の動きをテーマとして考えた場合としては、矢状面上の動きがメインになってきてその方が考えやすいので矢状面上の動きとして考えればと思います。

【反り腰の骨アライメント】

・腰椎前弯
・骨盤前傾

この骨盤や腰椎が前弯したり、前傾するということは重心としては前方にシフトしているという状況になります。

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