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伊豆天城山でハイキング-39
満腹なお腹をなでなでしながらゆっくりしたいところだけど、隣の席にも人が来て、角に座る私の居場所は少ない。
お客さんは尽きることなくやってくるので、そろそろお暇しよう。
おあいそをお願いし、御勘定をもとに私たちの分を計算する。
「わぁ、高い」
いくら丼、他のどんぶりの1.5倍ほどの値段だわ。
「明日葉の天ぷらと烏賊のコロッケはどうやってわければいい?」
「それはいいよ。私たちが勝手に頼ん
伊豆天城山でハイキング-38
お店の入り口に置かれた長椅子に座り、開店を待ちながら壁に貼られているメニューを見てみる。
へぇ~、海鮮丼のほかにいくら丼もあるのか。
たぁはいくらが大好きだ。
「暖簾をかけさせてください」
お店から出てきた女性が私たちの傍に立っているららに言う。
「はい」
そう返事したけどスタッフのおばさんはもう一度彼女に尋ねた。
「暖簾をかけてもいいですか」
ららは不思議顔をしてから、彼女が立っ
伊豆天城山でハイキング-37
海沿いの道をまっすぐ車で一分、歩いても数分の場所にある広場に到着。中央には墳泉塔があり、その周りにお湯が流れて足を浸かれるようになっている。
ここは熱川ほっとぱーく、混んではいないものの既に数人の人が楽しんでいる。
「あっ、タオル持ってくるの忘れた」
ホテル預けたばかりのバックの中に入っている。
「これ使っていいよ」
ささは手拭いを一枚貸してくれた。
ありがとう、これで安心して浸かれま
伊豆天城山でハイキング-36
ららの運転で山道へと出る。
今日もゆっくり運転。
「止まって」
「はい」
対向車が来てささが支持を出し、ららは素直にそれに従う。
彼女は助手席にささを希望しただけあり、彼女の指示に本当によく従う。そして今日もささのアドバイスは適格だ。
対向車がゆっくりと通り過ぎようとしている時、ららがアクセルを踏んだ。
「今、動かさないで」
「はい」
再びささの指示に従うもの、変に動かしてしまった
伊豆天城山でハイキング-35
数時間後に昼食を食べることを思いながらもお腹いっぱい、おいしい朝食をいただいた後、一人に一枚支給された無料コーヒー券を使ってコーヒーをいただくことにしよう。
二人家族の私たちは二枚なのに三人で来たささ家族は四枚持っている。
昨夜、ささは私の隣の列で研修中のスタッフの元、のんびりゆっくりとチェックインをしていた。
「三人なのに四枚もらっていいんですか」
「いいからもらっておきな」
そう言った
伊豆天城山でハイキング-34
8時に朝食を予約していて、ちょっと前にレストラン前でささ家族と合流。外からでもわかるくらい混み合っている。
広いお風呂と部屋でゆったりしたばかりだから、ちょっと引いちゃう。
中に入ると決められた席へと案内された。
朝食はブッフェスタイル。食事を取ろうと皆が並んでいる。私たちもその列に加わろうとするとたぁは言う。
「混んでいるから、今は行かない」
はぁ、なんて人だ。
「どうしていつもそうや
伊豆天城山でハイキング-33
朝6時、目覚ましが鳴る。
消す。
まだ眠たい。
もう一度寝るか。
あぁ、でもお風呂入りたい・・・・・・。
自然光が届き部屋は薄明るい。カーテンを開けてみると昨日は真っ暗で何も見えなかった場所にたくさんの緑、緑、緑。確か海までもそう遠くないはず。
なんて素晴らしい環境なんだろう。
そんなこと知りもせずに一夜を過ごしたことが、なんだか勝手にもったいない。
一度ベッドから離れてしまえば頭は動
伊豆天城山でハイキング-32
ほろ酔いでお腹もいっぱい。後は部屋でのんびりしてまたお風呂に行けばいいかな。
「私たちの部屋に来るでしょ」
おっと、予想外なお誘い。
ささはどうやら食後の夜会がお好きなようで。
誘われたらもちろん行きますよ。
だって明日の午後にはささ家族とはお別れだから。
彼らの部屋はリビングが狭い代わりに和室が付いている。
「私たちのリビングのほうが広いからこっちに来る?」
「いいよ」
そうなのね
伊豆天城山でハイキング-31
しばらくするとささたちもやってきた。
レストランに向かうと「荷物はこのテーブルにおいて置いてください」と案内書きがあったので、貴重品だけ取ってバックを置く。
席は団体ごとに分かれていて、互いが気にならないような気遣いが見られる。
案内されたテーブルにはすでに豪華な食事が並べられていた。飲み物メニューを見ているとららが言ってきた。
「多分、わからないと思うけど、地酒ってどれがお勧め?」
はい、
伊豆天城山でハイキング-30
広い敷地の明かりが灯った一つの建物にたくさんの車が止まっていたので私たちも同様に停車。
そこはレセプションで、チェックインを済ませようと列ができていた。
受付は二つ。ささと別々に並びしばらくすると彼女の番なった。隣から見ているとなんだか手順はのんびり。ほかのスタッフと確認しながらのやりとりで終わる気配がなく、後から始まった私の受付のほうが先に終わった。
何気なく女性に嬉しいプランを選んだおか
伊豆天城山でハイキング-29
登山口の先にバス停を見つけた。
バスがここまで来てくれるおかげで、車を持っていない人でも天城山シャクナゲコースを楽しむことができる。
もともと本数は多くないけど夕方以降は一時間に一本ほどのペースで数本がお迎えに来てくれる。
「ここで一人で待つのは嫌だよね」
出かけるときは至って車のれんはバスを待つ人を思う。
確かにそうだよね。
もし私たちのように思った以上に時間がかかって、予定していた
伊豆天城山でハイキング-28
平坦な場所は急ぎ足で進み、木の根が入り組んだ場所や岩場はゆっくり下りながらゴールを目指す。
「大丈夫?」
前を向いて歩いているのがつまらなくなったのか、再びららが足を止めて後ろを振り返りささの様子を確認する。どんなに伝えても彼女は自分がペースを落としているという自覚がないから、日暮れ前にゴールにたどり着きたいのにペースを上げられずに不満と不安が蓄積されている私はつい言ってしまう。
「らら、他
伊豆天城山でハイキング-27
トレイルと交差するように丸い石コロがゴロゴロと並んでいる。それはずっと上から見えなくなる下まで。
多分、ここは川だったんだろう。今でも大雨が降ればそこに流れが存在するはず。
こういう場所の石たちは安定していないので、足をくじかないためにも歩く場所を選びながら進んでいく。
道案内の看板が出てきた。目安所要時間が書かれた地図と照らし合わせると、早く歩いてきたつもりでも目安より時間がかかっていることが
伊豆天城山でハイキング-26
ららがトレイル上の石を持ち上げて投げた。
「投げないで。下に転がり落ちたら危ないでしょ」
「そうだよ」
私の言葉にれんもすぐさま、反応する。
「だって、道にあると危ないから」
投げた方がもっと危険な状況を生み出す可能性があるんだよ。
「今は自分のことだけ考えて、歩こう」
ららは優しい。人の役に立ちたい思いが強い子だ。
だから大人たちが木の枝を後ろを歩く人のために避けたり、スティック
○○の終わりの旅㊤㊦巻 本出版のお知らせ
リンリンリン、リンリンリンっ
メリークリスマス!
サンタクロースさんが私のところに来て、本出版という素晴らしいプレゼントを届けてくれました。と謳いつつ、本当はこの日に間に合うようせっせと務めておりました。
2023年12月25日、二冊同時出版です。
いやぁ~、今回は時間がかかりました。
旅行で得た体験をまとめて、調べものをしながら文章を書きつつ、他のことに追わて・・・・・・どうにか形にで