本を読まなくなった、本が読めなくなった日本人?
脳のために、これまで読まなかった種類の本や情報にも関心をもとう! という脳科学者:中野信子さんの勧めに従って、林真理子さんとホリエモンの「文章と炎上の向き合い方」や「ネタ作りの思考法」のトークを見た。興味深い話題について、キライな二人の考えもたまには聴いてみようと思って。
なるほどと思ったのは、堀江さんによる炎上増加の背景指摘。なかなかマトを得ている。
1. 文字は読めるが、本となると読めない、という日本人が圧倒的に増えたこと。
2. 本を読む のは、人口の1割半から2割だけ
3. 読めないヤカラは読めないことを隠すために、要約サイトで内容をつかむから要約サイトが繁盛する(本は読めないけど話し言葉なら理解できる)
4. 本が読めないだけでなく、文脈も背景も読めないから、なんでもかんでも脊髄反射(脳を介する反射と比較して単純で原始的な反射)する
5. 大手新聞の質が低下し、入社したい東大生がもういなくなった
日本人は本当に本が読めなくなってしまったのか?
いつだったか、作家の池澤夏樹さんのお嬢さんの池澤春菜さんが、小学校の図書館の本を全部読んでしまって、他の学校へ転校できればもっと本が読めるのかと思った、というようなことを言っていた。私事で恐縮ながら、私も子供の頃同じように考えていて、みんなもそうだと思っていた。
だから今の日本人が本を読まなくなったということを聞いて少なからず驚いてしまった。いや待て、最近のメルマガなどを読むと、話し言葉のままの文章で、スマホで読みやすいよう1行1行が異様に短い文章が並んでいる。言葉も舌足らずな響きだ。この人たちは本を読まない世代なのだなあ、とババァくさいことをぶつぶつ呟きながら、消去していったことを思い出す。
世界的にみても日本人の読書時間は少ない統計が出ている。読書量の 世界第1位のインドでは週10.7時間が読書に割かれているのに対し、日本ではその半分以下の週4.1時間しか読書に割かれていないとか。(出典:edutmrrw.jp/2017/innovation/0822_reading)
この表によると、日本はおろか世界中の家庭にある本が少なすぎるように思うのだが、OECD(経済産業省)がどのような方法でこの統計を取ったのかわからない。どちらにしても、子供のいる家庭では、本の面白さが理解できるような環境を作るべきだろう。
家に本がたくさんあってその中で育ってきた子は自然と本を読むことが統計に出ているそうだ。それでいうと先ほどの池澤春菜さんの話にも納得がいく。
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以下の3冊を先月出版。
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