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七月二十四日は河童忌
今年は芥川龍之介没後九十六年。
三十年以上前、大学の卒業論文のテーマに芥川の『地獄變』を選んでから、作品を研究する前にまず芥川龍之介という人間を研究した。
雑誌の追悼号、友人・知人が著した回想録、評伝の類を読みあさった。
図書館での閲覧や借りて読むことだけでは満足できず、古書店に足繁く通っては、なけなしのバイト代や小遣いをはたいて本を買いあさった。
卒論のテーマに選ぶ作家は芥川の他に太宰治、坂口
「人生、楽しんだ者勝ち」 一日の始まりに今更ながらこの言葉を唱えることにした
今年の三月末で仕事を辞めてから、思っていたほど暇になってはいないものの、自由に使える時間は劇的に増えた。
在職中には、退職したらこんなことをしよう、あんなこともしたいといろいろ考えていた。
それが、いざ自由の身になってみると、あれほど夢想した「ただ懐かしい音楽を何時間も聴きまくる」とか「録りためた映画を何本も見まくる」というパラダイスにいるような楽しい時間を過ごすことができない。
退職して四ヶ月