努力してきた人ほど差別的になる理由
いつも記事を読んでいただきありがとうございます。
今回は「努力と自己責任」について考えてみます。
肥満は個人の問題なのか?
以前、ホームレスの方々への発言で炎上したDaigoさんが、また炎上をしているというツイートを見ました。
それは「高齢者の医療費負担2倍に反対」する人の写真に対して、その方が肥満体型であるのを見て
ここだけ切り取ってしまうのはいささか申し訳ないが、ただ前後の文脈を読んでもこの部分だけは相手の体型に対しての発言になっていて、Daigoさんが医療費に関して主張したい内容とは別の話しになっていました。
その投稿に対して周りから
といったコメントが寄せられていて、Daigoさんのこの発言に対して、相変わらずDaigoさんは差別的であるという内容になっていました。
実際肥満にはDaigoさんが言うように食事や運動習慣が関わっていることは間違いないと思います。
しかし他の方が言っているように、食事と運動習慣のように個人で何とかできる問題ではなく、病気や環境要因で肥満になることもあります。
つまり、Daigoさんは「肥満」という事象を個人の自己責任としてだけ捉え、努力が足りないという主張をしたために、叩かれているのです。
努力した人は差別的になる?
しかし、私はDaigoさんも「肥満」の原因が個人要因だけではないことは知識として十分知っていると思います。
それなのになぜこのような差別と捉えられてもおかしくない発言を繰り返してしまうのでしょうか?
私は「Daigoさんが努力をしてきた人間だから」ではないかと考えています。
私の記憶が確かなら、Daigoさんは幼少期は太っていて、さらにいじめも受けていたということを以前話していた気がします。
それを自らの食生活を改善させて今のようにスリムな体型になったり、メンタリストとしてTVに出られるようになるまで様々な心理現象を勉強し身に着け、今のようなポジションを手に入れました。
その途中の過程では非常に多くの努力と犠牲を払ってきたはずです。
つまりDaigoさんは自分を厳しく律し、努力した結果として今のポジションを手入れたという自負があるのです。
そしてこういった努力をしてきた人は、他人にも努力を強いるような発想をしてしまうバイアスが働くようになります。
これを「自己奉仕バイアス」といいます。
Daigoさんの場合は、自分がいま成功したのは自分の能力によるもので、自分と同じようにしていない人は努力が足りない人である。そして自分の考えに賛同できない人は(Daigoさん自らの話し方が悪いのではなく)理解できない相手の知能の問題だと考えているのだと思います。
バイアスは知識を身に着けて乗り越える
このようにDaigoさんのように知識はあったとしても(あると仮定)バイアスは持ってしまうことを考えると、人間はバイアスに支配されていて、そこから抜け出すことはできないように感じるかもしれません。
しかし逆説的に聞こえるかもしれませんが、自分がバイアスを超えて、情報を正しく判断できるようになるためには、やはり知識が必要なのです。
ただ、その場合に大事な点は「自分はバイアスを持っていて、そのせいで自分が認知できる情報に制限がかかっているかもしれない。だからそのバイアスを取り除いて物事を見ることができるようになる」という意思を持って知識を得ることが条件になります。
この意識がないと今度は「確証バイアス」といって、自分が正しいと思う情報以外の情報をシャットダウンしてしまうバイアスが働き、知識を身につけようとすればするほど、より自分の考えが正しい情報しか入手することができなくなってしまうのです。
知識を身に着ける時には、常に「バイアスのその先」を見るように意識しなければいけないのです。
ぜひ皆さんも自分が持っている「バイアス」を超えて、情報を入手することを目指していただければと思います。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。もし今回の記事が参考になったと思っていただけましたら「スキ」「フォロー」いただけるととても励みになります!!
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