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わたしのなかの”あふれ”が言葉になり、その言葉たちが繋がって、詩になりました。
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#私の作品紹介

今日に祝福を | 詩

今日に祝福を | 詩

何気ない今日に祝福を

大事に育てた花が咲いたから

庭で蝶々が遊んでいたから

犬がワン!と吠えたから

今日もご飯を食べることができたから

何気ない今日に

普通の顔の私

何気ない会話

なんとなく思いついたアイデア

ふわぁと出たあくび

みんなみんな

大事な物語

君の横顔を見ながら | 詩

君の横顔を見ながら | 詩

大丈夫って言ったら

大丈夫って笑って

僕らはきっと

あの日の時間に恋をした

シュワシュワはじけるサイダーに

金木犀の香りに

陶器でできたピアスに

君の横顔を見ながら

幸せな時を過ごした

森の中へ入って

好きなだけ唄おう

いつかいつか

気持ちを伝えられたらいいから

木漏れ日 | 詩

木漏れ日 | 詩

ダージリンの紅茶を飲んだ時

ふてぶてしい顔の猫を見た時

誰かが私の噂をした時

シャボン玉はそっと囁く

いい色合いのお洋服はみんな売れてゆく

残った誰かは陰でそっと泣いている

いつだってあの子はしらけた顔で

他の人は理不尽だと目を瞑る

茶葉の香り

どこからか聞こえる懐かしい歌

木漏れ日は溶けないままで

水色の夢の中に現れる

私は今日も一言も発せぬまま

終わりを迎えようとして

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とある日、寒い午後 | 詩

とある日、寒い午後 | 詩

私は私だったのに

金木犀の香りがしたのに

誘惑に負けた

劣等感に苛まれた

とある日、寒い午後

まだ季節は秋だった

でも心はマフラーをしていた

そんな矛盾を抱えた

弱い自分、白黒思考

とある日、寒い午後

振り切るように

精一杯走る 

走る

止まらぬ被害妄想とおさらばしたいから

進む

進む

いつか自分を好きになりたいから

もうすぐ冬になる

もっともっとマフラーが必要

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朝日 | 詩

朝日 | 詩

朝日を浴びて
すくすくと育つよ
君がいれば
私も元気になるから

なんてありきたりな言葉を
思い浮かべてしまうくらいには
君に夢中になっている

ビー玉のような瞳
こっちが寝てしまいそうな
ゴロゴロ音
縞模様を掻き分けたら
真っ白な雪化粧
クリームパンのような手に
靴下履いてる足元

今日もありがとう
共に過ごしてくれて

最近うざったくてごめんね
構いすぎてても
仕方がないなぁというように
相手

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猫と毛糸 | 詩

猫と毛糸 | 詩

猫と毛糸
むすんでひらいて
遊んで解けて
夢のような時間
時々絡まって
小さい君はいたずらっ子

かわいいなんて言葉じゃ表せない
食べちゃいたいとか
そういうわけでもない

でもその緑色の瞳が
キラキラと輝いてる瞬間を見て
とっても愛しく思うのよ

いつまでも
仲良しでいたい
いつまでも
その毛並みをよしよしたい

艶々の毛色に
親バカになりながら

時間を共に
過ごしたいのよ

真っ直ぐに駆け抜けて | 詩

真っ直ぐに駆け抜けて | 詩

これでもかと朝日を浴びて
真っ直ぐに駆け抜けて

ダンボのようなお耳に
クリーム色のもふもふな毛並み

一生懸命
息をしてここにいる

今日も明日も明後日も
君がいなくなったこの世界でも
ずっとずっと
なかよしなまま

またいつでも帰っておいで

大好きなサッカーボールで
また一緒に遊ぼう

君が笑えば | 写真・詩

君が笑えば | 写真・詩

君が笑えば

あの陽だまりの中に

私の心は

置いていける

君が笑えば

零れ落ちたこの涙も

いつかは乾いて

消えていく

目を瞑って

お日様の光を

たくさんに集める君を見て

“愛しい”

と言う言葉が

頭に浮かぶのだから

青りんご | 写真・詩

青りんご | 写真・詩

青りんごは内緒の果実

その秘密をこぞってみんな

隠している

教えてあげなよ

不親切だな

いやいや

知らない方が

悪いんでしょう

その果実を深く知るものと

最近その果実の良さについて

わかったものとで

口争う

狭い狭い

世界の中で

今日も争いは

何気なくも起きている

ほろ苦い | 写真・詩

ほろ苦い | 写真・詩

僕たちの未来はたぶんきっと

ほろ苦い

どれだけ人に、国に、

尽くしたって

貰えるものはきっと

限られている

ごくごく僅かなものかもしれない

ほろ苦い

ほろ苦い

でもたまにとても愛おしい

君がそばにいるなら

灰色なこの世界も

虹色になる瞬間を

僕は噛み締めて

ただこれからも生きていく

砂糖菓子 | 写真・詩

砂糖菓子 | 写真・詩

誰かを想う気持ちは

まるで砂糖菓子のように

手で触れただけで

ほろほろ崩れて落ちてゆく

人に優しくできない

自分を許せなくて

1人こっそりと涙を溢した

もう風も幾分冷たくなったね

もうあの頃には

戻りたくても戻れないんだね

金木犀の匂いが大好きだった

優しく儚い

お伽話の様な

愛しいあの頃には

ひとりぼっちの街灯は | 写真・詩

ひとりぼっちの街灯は | 写真・詩

ひとりぼっちの街灯は
不思議な海と空の青色を背景に
今日も辺りをそっと照らす

ひとりぼっちの街灯は
そこから何処かへ行くことは
決してできないけれど
その明るさと容姿に
惹かれた人が集まってきては
綺麗、素敵ね、
なんて言葉をそっと届ける

ひとりぼっちの街灯は
言葉を発することは
決してできないけれど
後ろから澄んだ波の音が
ざぶん、ざぶん、
とバックミュージックのように
鳴り響いていて
今日

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この星で生きるわたしたちは | 写真・詩

この星で生きるわたしたちは | 写真・詩

さようなら 私の感情
どうしようかと悩んだそれは
貴方を想うことで
まるで泡沫 消えていきました

ありがとう 私の感情
そう君らのおかげで
今この星から消え入りそうな
誰かの痛みと嘆きの声に
気づく事が できました

ねぇどうしてどうしてと
止まらぬ不安悲しみに
沈んでいたあの頃
ほら あの頃のわたし
見ていますか
今は彼らと こんなにも仲良しです

悩んで悩んで悩んだ先
辛くて辛くてやっと開い

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浮かんだメロディー | 写真・詩

浮かんだメロディー | 写真・詩

蝶々がひらひら優雅に

飛び回り

二人で浮かんだメロディー

奏でていく

そうしているうちに

過去と未来も透き通っていく

わたしのこころ

弾んでいく