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とある日、寒い午後 | 詩


私は私だったのに

金木犀の香りがしたのに

誘惑に負けた

劣等感に苛まれた

とある日、寒い午後

まだ季節は秋だった

でも心はマフラーをしていた

そんな矛盾を抱えた

弱い自分、白黒思考

とある日、寒い午後

振り切るように

精一杯走る 

走る

止まらぬ被害妄想とおさらばしたいから

進む

進む

いつか自分を好きになりたいから


もうすぐ冬になる

もっともっとマフラーが必要になる

そんな季節に私は

誰かを好きになっていたい

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