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自分にどんな仕事が向いているか考えても無駄!

今日は、マイナビさんの「#あの選択をしたから」というテーマに沿って、「私の人生の選択」を書いてみます。

一言で言うと、大学生の就職希望NO.1の年にNTTを退職をするという、周りから非難を浴びた選択をしたからこそ、自分らしく生きている今があります。


そんな良い会社に入っておきながら、何が不満なんだ!


私は高卒で日本電信電話公社(電電公社)に就職しました。と言っても今の人はきっと知らないでしょうが、現在のNTTです。昔は準公務員と言われて、国営でした。今は民営化して誰もが知る会社になっています。

思ったような仕事ではなかったために、すぐ辞めたいと親に言いましたが激怒されました。1980年の話です。年功序列、終身雇用が当たり前の時代です。「そんな良い所に入ったんだから、将来は安泰、何も不自由なく暮らしていけるんだから文句言わず行きなさい」と激怒され、これが普通の考え方でした。

迷ったのですが、仕事は定時でキッチリ終わるので、夜のアルバイトへ行くことにしたのです。もちろん公にはできないことです。お酒を提供する世界は、私に新しい価値観を与えてくれました。

夜の世界が、社会の成り立ちを教えてくれた。


ちょっと高級なお店で、生演奏のある「ミュージック・ラウンジ」で働きました。ラウンジといっても女の子が席に着くタイプではなく、蝶ネクタイをした男性がフロアサービスをします。オードブルはフランス料理です。そこで私はフロアと厨房の両方を経験しました。

ようやく社会の成り立ちをこのラウンジで知りました。電電公社では技術職でしたから、内勤で機械ばかり触っても社会参加している感じがせず、面白さも感じられませんでした。人と関わる楽しさを知ったことで、営業職へ職転希望しましたが、難しいと言われました。

何をするか決めないまま退職願提出


1985年、電電公社はNTTへ民営化されました。私はラウンジのアルバイトを辞め、転勤し、引っ越しもしました。転勤先でも、ピザの配達やファミレス、引っ越しなどのアルバイトを続けていました。後から考えると、アルバイトで私はいろんな経験を積んでいたことになります。

民営化以降、組織がコロコロ変わり、名称も変わり、仕事にも新しい技術が入ってきました。私の職場が組織統合されると決まったことをきっかけに、退職する決意をしました。

「辞めてどうするの?」と上司に聞かれて「まだ決めていません」と答えました。1988年12月のことです。

辞めようか?
辞めるならいつ?
辞めてどうする?
そんなあやふやで生きていけるのか?

入社以来、ずっとこの堂々巡りをしていました。結局、辞める勇気がなかっただけで、ズルズルと9年も過ぎていました。きっかけになったのが、組織改編だなんて、いい加減なものです。辞めて何するかも決めずに退職願を提出することは、9年も悩んだ末の行動ではありません。無謀な話です。大学生の就職希望No.1の時でした。

迷っている時は失敗ばかり考える。でも、失敗して良いんだよ!


今は転職することが当たり前のようになっています。また、コロナ禍以降はダブルワークまで推奨されています。考えてみれば、私はダブル、トリプルが当たり前で仕事をしてきましたから、もしかして先駆け?なんて自分で笑ってしまいます。

人生には岐路に立つ瞬間が何度も訪れます。「あの選択をしたから今の自分がいる」と言えるのは、後になってからです。岐路に立っている時には迷うばかりで、うまく行く想像より、失敗を考える方が圧倒的に多いです。

「失敗を恐れるな」と言われても無理です。だから「失敗して良いんだよ」と誰かが言ってくれていたら、もっと気軽に選択できたことと思います。

やらない後悔より、やって後悔する方が人生100倍楽しい!


私はいま61歳。これまで企業に勤めたのは、7社。自分で店や会社経営をしたのが、3社。アルバイトは約50社経験し、引っ越し7回。そして今は、整体師として自宅開業の自営業。コロナ禍が原因で、ダブルワークとして病院の宿直勤務。いっぱい失敗したから、人の何倍も生きている気分です。

自分にどんな仕事が向いているか考えても無駄!


自分に何の仕事が向いているのかなんて、最初から分かるわけがありません。そんなこと考えても無駄です。向いているからその仕事に就くのではなく、仕事をやっていく中でやりがいを見つけることができたら、それが向いている仕事です。

好きなことを仕事にするのではなく、これなら好きでやっていけるという仕事に出会うことです。それにはそこで働いている人間関係も大事です。尊敬できる先輩や上司に出会えるかどうかが要でしょう。

私にとって人生最初の大きな選択は、大人気企業を退職したことでした。他人からは「勿体ない」とずいぶん言われました。しかし、その選択をしたからこそ、私は自由に生きる決断ができました。あの選択こそが、いろんな束縛から解き放たれた瞬間だったと思います。

大企業より夜の世界で人生形成が出来上がる


私の根幹は、ラウンジのアルバイトで学んだことが今もずっと糧になっています。それは目指した先ではなく、ただの偶然です。導かれていたのだと言われれば聞こえが良いですが、行動したから出会えただけです。人生なんて、そんなもんです。

大企業に縛られず、自由になったからこそ自分らしさを見つけることができました。あのままだったら、自分を押し殺して息苦しくてどうなっていたか分かりません。

居心地の良い会社を探すことが間違っている


人が言う良い会社と、自分が居心地良い会社は絶対違います。居心地の良い会社を見つけるのではなく、居心地の良い場所を自分で作ることのできる会社が、一番良い会社だと思います。もしできなければ、起業してみることです。やってダメでも、それは失敗ではありません。次へ行くためのステップです。ただそれだけです。人生に失敗はありませんから。


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