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妊娠中のリスク〜妊活前に保険を考えるメリット〜

現在27歳の私ですが、最近はベビーラッシュで
周りの知人友人の出産が増えてきました。

実際に、現在子供が欲しいと思っている方や、
妊活中のご夫婦もいるのではないでしょうか。

では、本日は妊娠および出産に対するリスクと
その前に考えておきたい保険のポイントについて
お伝えしたいと思います。


皆さんが「妊娠」や「出産」と聞いた時、
どのような「リスク」を感じますか?

おそらく妊娠や出産特有のご病気などを
ご想像された方も多いのではないでしょうか。

ここでは、妊娠や出産時期に多発するご病気
について触れておきたいと思います。

私も実に保険会社に5年間勤め、多くの方の
ご病気を見てきました。

その中でも多かったのが「婦人科系疾患」です。

妊娠や出産時には通常時とは異なるリスクが
存在するため、しっかり事前にどのような
病気があるのか理解しておいていただきたい
と思います。

医者ではなく素人知識であるため、病気の概要
だけ簡単に説明していきます。


・悪阻(つわり)

妊娠された方が妊娠初期(5〜6週目)に発症する
吐き気や嘔吐のことを指します。

実に妊娠された方の50%〜80%が経験する
とも言われています。

一般的には12週〜16週目には症状が消えると
されています。

ひどい場合は脱水症状や内臓機能への影響が
あるため、見くびってはいけない症状です。

・妊娠高血圧症候群

これは単なる高血圧ではなく、妊娠時期特有の
一時的な高血圧です。

これは妊娠前に高血圧でなかった人でも関係なく
発症する可能性があります。

時期としては妊娠20週目から産後12週目までに
発症する方が多いとされ、約20人に1人がなると
いうデータもあります。

ほとんど自覚症状もないため、血圧測定などで
発覚するケースが多いようですが、放っておくと
重大な病気につながるリスクもあります。

高血圧が続くと動脈硬化となり、心筋梗塞や
脳卒中などのリスクが高まります。


・鉗子(かんし)分娩、吸引分娩

出産時に妊婦がいきむことができないほど
疲労されている場合や、分娩が長引く場合
などに使用される分娩方法です。

鉗子(かんし)と言われる金属製の手術器具で
胎児の頭を挟んで引っ張りだす方法や、
吸盤で胎児の頭を密着させて引っ張り出す方法
などです。

いずれも母子ともにほとんどリスクが伴う分娩
ではないと言われていますが、0ではないため
正常な分娩よりはリスクの伴うものです。

・帝王切開

逆子や前置胎盤などにより、自然分娩が難しい
と健診などで判断された場合に、開腹をして
子宮も切開し、胎児を取り出す方法です。

臓器の癒着などのリスクや痛みの伴う古傷となる
こともあるため、後遺症がゼロとは言えない方法
です。

しかし、近年では手術の技術も進歩しており、
下図のとおり平成23年では24.1%のため、
実に約4人〜5に1人は帝王切開での分娩と
なっています。

出典:厚生労働省 医療施設(静態・動態)調査・病院報告の概況

これは晩婚化などが進んでおり、妊娠年齢の高齢化
同様にも進み、高齢出産となるケースで合併症を
回避する目的なども要因の1つとなっています。


・死産、流産、早産

妊娠22週目未満で何らかの事情で赤ちゃんが
亡くなってしまうことを流産といいます。
また、分娩時にお腹から出てきたものの、
亡くなってしまったことを死産といいます。

妊娠中に新しい命を迎え入れる準備をしてきた
夫婦にとってはとても辛いケースです。

また、22週目以降37週目未満での出産自体を
早産といいます。

妊娠37週目から41週目6日までの出産が適正
とされているため、発育が不十分な低体重児
のリスクがあります。


・切迫流産、切迫流産


上記の流産と早産に「切迫」とつくケースは
「差し迫る」という場合ですので、
流産や早産の危険性が高いという状態に
なりかけていることを指します。

しかし、安心はできませんがこの診断を受けた
からといって、全員が流産や早産になるという
ことではありません。

主治医の指示に基づいて治療を行いましょう。


・不妊症


避妊をせず性交を行ったとしても、妊娠に
至らない状態です。
これは女性だけではなく、男性側に原因が
あるケースも考えられます。

出典:国立社会保障・人口問題研究所 
2022年社会保障・人口問題基本調査

2022年の調査では約5.5組に1組の割合で
不妊治療をされているデータとなっています。

1年以上継続して子作りを行っても、妊娠に
至らない場合は不妊症の可能性も考えられます
ので、産婦人科に外来してみるのも選択の1つ
です。


これらが一般的に妊娠や出産における主な病気
や症状です。

では、なぜ「生命保険」を妊娠や出産の前、
もっと言えば「妊活前」に考える必要がある
のでしょうか。

それは、過去記事でもご紹介した「告知」
があるからです。

生命保険に加入してするには、お身体の状態
についていくつか質問があります。

その告知で上記のようなご病気や症状があれば、
保険会社は保険の引き受けに対して、「条件」
を付けたり、そもそも「引き受けができない」
といった判断をする可能性があります。

条件としては、異常な妊娠や異常な分娩に
ついては、○年間は請求を受けても支払いを
しないといったものです。

一般的には「特定部位不担保法」などと
呼ばれています。

これは上記のような病気や症状だけでなく、
正常な「妊娠中」という場合でも、条件の
つく場合がほとんどです。


そのため、女性でこれから子供を授かりたい
と考えられている方は、「妊活前」にぜひ
保険を考えていただきたいと思います。

そうすれば、万が一妊娠や出産で上記のような
疾病や症状となった場合も、保障を受けられる
ことができます。


また、女性の方で保険に加入する際は
「女性疾病」に手厚い保障を得られる特約の付加
や入院一時金特約の検討をしてみてください。

入院一時金については過去記事でも紹介して
いますので、あわせてご参考ください。


保険を相談したいという方はいつでも
ご相談くださいね。

それでは。

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